【人喰い村~ケガレノマツリ~】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 春日井の遺体が、針金で「手印」の形に固定された儀式的なものであることが判明しました。
- 一行は助けを求め村役場へ向かいますが、巨大なバリケードで封鎖されており、完全に孤立してしまいます。
- 村から脱出しようとする修たちの車が、森に潜む「何か」に襲撃され、絶体絶命の状況に陥ります。
【人喰い村~ケガレノマツリ~】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
『人喰い村~ケガレノマツリ~』第4話「龍火の儀」は、前回の衝撃的な引きから間髪入れずに、読者を恐怖のどん底へと突き落とします。ついに姿を現した「何か」の正体と、絶望的な状況で始まる村の儀式。果たして、彼らに生き残る道はあるのでしょうか。
森に潜む異形の怪物
物語は、山道を走る車が何者かに襲撃される緊迫したシーンから再開します。
「我々の行く手を阻もうとしてる何かがいるっ!!」
川島助教の悲痛な叫びが車内に響き渡ります。森の奥深くから「りったん…りったん…」という不気味な音が聞こえ、恐怖は頂点に達しました。
ついに現れた「何か」の正体
そして、ついにその正体が一行の前に姿を現します。それは、長く伸びた黒髪、異様に裂けた口、そして胴体から何本も生えた腕を持つ、人間とも獣ともつかない異形の怪物でした 。常識では考えられないその姿に、修たちは言葉を失います。
絶望的なカーチェイスと新たな犠牲
異形の怪物の出現により、一行の脱出劇は命がけの鬼ごっこと化します。
執拗な追跡と破壊される脱出路
怪物は、車と並走するほどの信じがたいスピードで、執拗に追いかけてきます 。川島助教は必死にアクセルを踏み込みますが、その差は一向に縮まりません。
その時、前方に村と外部を繋ぐ唯一の橋が見え、一筋の希望が見えたかのように思えました 。しかし、その希望は怪物の手によって無残にも打ち砕かれます。怪物は一行を追い越して橋の前に立ちはだかると、その驚異的な力で橋を破壊してしまいます 。
横転する車と川島助教の死
唯一の退路を断たれ、車は避けきれずに激しく横転します 。
衝撃で気を失いかけていた修が意識を取り戻すと、坂下と夕空は幸いにも軽傷で済んでいました 。しかし、運転席にいた川島助教は、首の骨が折れて完全に息絶えていたのです 。頼れる指導者をまた一人失い、残された3人はさらなる絶望に突き落とされます。
炎に包まれる村と始まる儀式
車内に閉じ込められたままでは危険だと判断した修は、自ら先陣を切って脱出を試みます。
燃え盛る車と怪物の笑み
「このままじっとしてても埒が明かない!」
修の決死の覚悟に、坂下と夕空も続きます。3人が燃え始めた車から脱出した直後、車は大きな音を立てて爆発し、炎に包まれました 。川島助教の亡骸と共に、彼らの希望も燃え尽きてしまったかのようでした。
しかし、不思議なことに、あれほど執拗に追いかけてきた怪物は、脱出した3人を襲うことなく、まるで笑っているかのようにその場で見つめているだけでした 。
「龍火の儀」の開始
途方に暮れる3人の前に、山の頂から異様な光景が広がります。無数の炎が、まるで巨大な龍が山を下るかのように、うねりながらこちらへ向かってくるのです 。
「始まる…」
坂下が呟いた通り、それは久那枝祭りの「龍火の儀」の始まりでした 。奇妙な頭巾を被った村人たちが、松明を手に山頂から列をなし、大地を清めるために練り歩く儀式が、今まさに始まろうとしていたのです 。
【人喰い村~ケガレノマツリ~】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
第4話は、息つく暇もないほどの絶望の連続で、ページをめくる手が震えました。ついに姿を現した怪物のデザインは、生理的な嫌悪感と原始的な恐怖を同時にかき立てる、まさに悪夢そのものです。あんなものに追いかけられたらと想像するだけで、心臓が縮み上がります。
車での逃走劇は、ハリウッド映画にも負けないほどのスリルとスピード感でした。しかし、希望が見えた瞬間に橋を破壊される展開は、あまりにも残酷です。頼りになる大人だった川島先生まで失い、残された学生たちの心細さを思うと、本当に胸が痛みました。
そして何より不気味だったのは、怪物が3人を見逃したことです。まるで、これから始まる「何か」の観客として、意図的に生かされているかのようで、物理的な恐怖とはまた違う、底知れない悪意を感じました。
ラストで始まった「龍火の儀」の光景は、恐ろしくもどこか神々しく、この村の持つ異常性を象徴しているようでした。学生たちが命からがら逃げ惑う一方で、村人たちは粛々と神聖な儀式を執り行っている。この狂ったコントラストが、物語に言いようのない深みを与えています。この祭りの本当の目的は何なのか、そして修たちに未来はあるのか。次回の展開が気になって仕方がありません。
【人喰い村~ケガレノマツリ~】4話のネタバレまとめ
- 村からの脱出を図る一行の前に、複数の腕を持つ異形の怪物が姿を現します 。
- 怪物は驚異的なスピードで車を追いかけ、一行の退路である唯一の橋を破壊します 。
- 橋から転落した衝撃で車は横転し、運転していた川島助教が命を落とします 。
- 修、夕空、坂下の3人は燃え盛る車から脱出しますが、怪物はなぜか彼らを襲わずに見逃します 。
- その夜、山の頂から松明の行列が下りてくる「龍火の儀」が始まり、村は儀式の様相を呈します 。
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