【人間関係アディクション】第77話の結末をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 物陰に隠れていたスギョンは、ドンフンとランの衝撃的な会話を聞いてしまう。
  • ランは、ホヨンとダナが本当に付き合っているか確かめるため、ドンフンに後をつけるよう指示していたことを明かす。

【人間関係アディクション】第77話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、ランとドンフンの衝撃的な会話を立ち聞きしてしまったスギョン。今回、その会話はさらにエスカレートし、彼女の心を容赦なくえぐり取っていきます。友情が崩壊する、その決定的な瞬間が描かれます。

明かされるストーキングの真相と嘲笑

物陰で息を殺すスギョンをよそに、ドンフンとランの会話は続きます。 ドンフンは、ランがダナとホヨンの関係をどうやって確信したのかを語り始めます。

「女子が髪につけてる…ヘアピンだっけ? あれをダナに買ってやったりしてた」

ホヨンがダナにプレゼントをしていたこと。それも、ただのプレゼントではありません。ランは、普段お金を使うことを極端に嫌うホヨンが、誰かに何かを与えることの異常さを指摘します。

彼女でもなきゃあり得ないね

「ボミはホヨンに合計二百万ウォンは貢いでるはずだけどコーヒーもおごってもらえてないし」

ランは、ホヨンに尽くすボミの例を挙げ、彼の行動がいかに特別だったかを語ります。ドンフンもそれに同調し、「アイツもらってすぐ家に帰ったらしいぜ ククッ」と、ブランド物のフリースまでプレゼントしていたことを嘲笑うかのように話しました。

「ブハハッ」

二人の楽しげな笑い声が、スギョンの耳には悪魔の囁きのように響きます。スギョンが思わず物音を立ててしまい、ドンフンがその気配に気づきました。

暴かれる本性「犬みてぇによ…」

ランは、ドンフンに対して「お前よくついてったね…」と、そのストーキングまがいの行為に呆れたように言います。 続けて「ストーキングキツくなかったか」と尋ねるラン。その後、ドンフンは信じられない言葉を口にしました。

スギョンがずっとついて来るから追い払うのにちょっと苦労したぐらいだ

この言葉は、スギョンの心を深く抉りました。

ドンフンが「アイツはなんで一人でいるのをあんなに嫌がるんだ?」と疑問を口にすると 、ランはスギョンの最も触れられたくない過去のトラウマを、いとも簡単に暴露します。

「私もよく知らないよ 中一の時ヘンシってクソみてぇな先輩がいたんだけど そのトラウマとか?」

ランは、スギョンが先輩から酷いいじめを受けていた過去を明かし 、さらにはその先輩がバイク事故で亡くなったことについて、「私が殺してやりたかったのに 勝手に死にやがって」と、禍々しい憎悪を口にするのでした。

そして、とどめの一言がスギョンに突き刺さります。

「疲れも知らずにつきまとってくる犬みてぇによ…」

想い人からの、あまりにも残酷な言葉。スギョンの世界が、音を立てて崩れ落ちていきました。

友情の終焉と新たな火種

ランはさらに、ドンフンをからかうように「それともお前に気があるか…」「お前らお似合いだし付き合ってみれば?」とけしかけます。 ドンフンが「俺の意思を無視すんなよ」と苛立ちを見せます。

「……なんで? イヤなの?」 「スギョンとは付き合いたくないってこと?」 とジャブを打つランにドンフンは、「ただの友達だよ」「それ以上の感情はねぇ」と必死に弁解します。

「ホヨンもお前もなんでそんなに俺をスギョンとくっつけたがんだよ」

ただの友達だよ…」「それはスギョンも同じだと思うぜ?

思いを寄せていた人物からの残酷すぎる拒絶。スギョンは、その言葉をただうつむいて聞いていることしかできませんでした。

新たな火種と不穏な空気

スギョンの心が完全に壊れたことにも気づかず、ランは「まあわかったよ」と話を切り替えます 。そして、今度はドンフンがランに対して「気になる相手とかいねぇのか?」と尋ねました 。

ランは「いない」と答え、「そういや何人かに付き合おうとは言われたけどね」と、学校を辞めたミョンドクとチャンヒョンから告白されたことを明かします 。

ドンフンは二人を「ケンカも弱いし顔もブサイク」とこき下ろしますが、ランは「女子からはカッコいいって評判だよ?」と反論 。不毛な容姿の言い争いが続く中、ランは「そろそろ行こう」と、スギョンに電話をかけようとします

その瞬間、「ヴーッ」という振動音が静寂を破りました 。スギョンのスマホが鳴ったのかと、三人の間に緊張が走ります。

しかし、それはドンフンのスマホに届いたグループトークの通知でした。

メッセージの送り主は、ダナ。

スマホ没収されるかも」 「私に用がある人はホヨンに言って

最悪の雰囲気の中、投下された新たな爆弾。三者三様の表情が映し出され、物語はさらなる混沌へと突き進んでいきます。

【人間関係アディクション】77話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、スギョンの視点から描かれる「友情の死」があまりにも痛々しく、読んでいて胸が張り裂けそうでした。想い人が自分を「犬」と蔑んでいた。その事実を知り、「ただの友達」「それ以上の感情はねぇよ」と無慈悲に切り捨てられる。スギョンの心が壊れていく音が聞こえるような、あまりにも残酷な回でした。

そして、改めて裏で暗躍するランというキャラクターの底知れない恐ろしさを感じます。彼女もこそが、この物語の歪んだ人間関係、まさに「アディクション」を生み出す根源の一つなのではないかとさえ思えてきます。

一方で、ドンフンの無神経さと愚かさも際立っていました。スギョンがどんな想いで自分の言葉を聞いているのかを全く想像できず、ただランに煽られるままに彼女を傷つける。彼の存在が、この悲劇をさらに加速させているように感じます。

ラストに投下されたダナからのメッセージも、不気味な余韻を残します。ただでさえ最悪な状況の三人の間に、ホヨンの影がちらつく。このメッセージが、彼らの壊れかけた関係にどのような影響を与えるのか。友情が完全に崩壊しかけている今、彼らはどこへ向かうのか。次々と現れる新たな絶望から、一瞬たりとも目が離せません。

【人間関係アディクション】77話のネタバレまとめ

  • ドンフンとランは、チヒョクがダナに高価なプレゼントをしていたことから、二人が親密な関係であると確信していた。
  • ランはスギョンの過去のトラウマを嘲笑し、彼女がつきまとうことを「犬みてぇ」とドンフンに語る。
  • 全ての会話を聞いていたスギョンは衝撃のあまり姿を現し、ドンフンに「スギョンとは付き合いたくないってこと?」と問い詰める。
  • 最悪の雰囲気の中、ダナから「スマホを没収されるかも。私に用がある人はホヨンに言って」というメッセージが届き、事態はさらに混乱する。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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