漫画【棲ミタイ街】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 第二の被害者の死因は溺死であり、切り取られた顔の部位は犯人によって丁寧に縫合されていました 。
  • 犯人の呼称は、深見の提案で「カオトリ」に決定しました 。
  • 被害者二人は共に「おおわしの丘開発事業」に関わる企業の人間であったことが判明しています 。
  • 二人の共通の足取りとして渋谷の「神泉」が浮上し 、深見と青木は神泉にある謎の店を訪れるところで物語は終わりました 。

漫画【棲ミタイ街】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

謎の小料理屋「道しるべ」と嘘をまとう女将

物語は、深見と青木が渋谷・神泉にある小料理屋「道しるべ」の女将、藤田美優に聞き込みを行う場面から始まります

深見が被害者である石田と村本の写真を見せ、「見覚えありませんか?」と尋ねますが、女将はにこやかな笑顔を崩しません

「さあ 常連のお客様でないと顔は覚えてません のでねー」

彼女は、店のマッチ箱を持っていた村本についても「全然わかりまへんなぁ」と、あくまで知らないの一点張りです

捜査に非協力的な態度と、どこか芝居がかった京都弁 。青木がその不自然さを感じ取る中、店を出ていく二人を見送った女将の顔からは、先ほどまでの笑みが消え、冷たい表情へと変わるのでした

見抜かれた素顔!カメラアイが暴く女将の過去

店を出た後、青木は「あの京都弁 違和感ありすぎだ」と、女将が何かを偽っていると確信します 。すると、深見は驚くべき事実を告げました。

「あの人たぶん元ギャルです

深見のカメラアイは、女将がファンデーションで隠していた無数のピアス跡や、肌に残るメラニン色素の沈着具合までも見抜いていたのです 。深見がAIで再現した若い頃の女将の姿は、まさしく2000年代初頭の「渋谷のギャル」そのものでした

京都出身という経歴も、この店のキャラクター作りのための嘘である可能性が濃厚になります

「次に殺されるのは私」女将に迫るカオトリの影

聞き込みを終え、青木は深見に「今から帰れば保育園の迎えに間に合う」と、らしくない優しさを見せます 。からかう深見を先に帰し、青木は一人、この店についてもう少し調べることにするのでした

一方、店の裏では、女将の美優が「刑事がきた…もうばれてるのかも」「だとしたら次に殺されるは私かもしれない」と何かに怯えていました

そこへ「円山町の源治」と名乗るいかつい男が現れ、彼女の用心棒であるかのように振る舞います 。しかし、その矢先、二人の前にあの不気味な笑顔の仮面をつけた犯人「カオトリ」が姿を現しました。

カオトリは圧倒的な力で源治をいとも簡単に打ちのめしてしまいます。

「どこにある?」カオトリが探すモノと深見のひらめき

カオトリは美優の首を締め上げ、ただ一言問いかけます

どこにある?

カオトリが探している「何か」の在り処を、美優は知っているようです。しかし、彼女が意識を失い、問いかけに答えられない中、物語の視点は深見の自宅へと移ります。

自宅に戻った深見は、父(利一の祖父)が物置から出してきた昔のおもちゃ箱を見つけます 。それは、深見が幼い頃に買ってもらった「シュビビンマン」というヒーローの人形でした

父が「孫ができたときのために全部納戸にとってあったんだ」と話すのを聞き、深見は驚きます

「納戸?この家 納戸なんてあったっけ」

父によると、その納戸は「外からしか入れない」「トイレの横」にあるとのこと

その言葉を聞いた瞬間、深見の脳裏に、小料理屋「道しるべ」の提灯が思い浮かびます 。そして、何かに気づいたように目を見開きました。

「んっ!!もう一つ部屋があるんだ!

カオトリが店で探している「何か」。そして、深見が気づいた「もう一つの部屋」。二つの出来事が繋がり、事件は新たな真相への扉を開こうとしていました。

漫画【棲ミタイ街】5話を読んだ感想(ネタバレあり)

第5話は、緊迫したサスペンスと、見事な伏線回収への期待感が入り混じる、非常にエキサイティングな回でした。 前半の聞き込みパートでは、女将の嘘を深見のカメラアイが暴いていく過程が爽快でした。ただの特殊能力ではなく、時代背景や文化と結びつけて推理する深見の知性が光ります。一方で、ぶっきらぼうに見えて深見を気遣う青木刑事の優しさが描かれたシーンには、思わずほっこりしました。このコンビのやり取りが、物語の良いアクセントになっていると感じます。

そして、後半の展開には息を呑みました。女将が何かの秘密を抱えていることが明らかになった直後に、カオトリ本人が登場するというスピーディーな展開には度肝を抜かれました。用心棒の源治があっさり倒されることで、カオトリの得体の知れない強さが際立ち、恐怖が倍増します。

ラスト、カオトリが探す「何か」と、深見がひらめいた「もう一つの部屋」がリンクする構成は見事です。「道しるべ」という店の名が、文字通り事件の真相への道しるべになるのかもしれません。カオトリの目的と、店の隠された部屋に何があるのか。謎が一気に核心に近づいた感覚があり、次回の展開が待ちきれません。

漫画【棲ミタイ街】5話のネタバレまとめ

  • 渋谷・神泉の小料理屋「道しるべ」の女将、藤田美優は捜査に非協力的で、経歴を偽っていることが判明しました 。
  • 深見のカメラアイは、女将がファンデーションで隠した無数のピアス跡から、彼女が元ギャルであることを見抜きます 。
  • 女将は用心棒の男と共に犯人「カオトリ」に襲撃され、カオトリは「どこにある?」と何かを探していました 。
  • 深見は自宅にある「外からしか入れない納戸」の存在から、「道しるべ」にも隠された部屋があるのではないかとひらめきます 。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
漫画【棲ミタイ街】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
漫画【棲ミタイ街】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
漫画【棲ミタイ街】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
漫画【棲ミタイ街】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました