漫画【棲ミタイ街】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 青木の調査により、小料理屋の女将・藤田美優に青少年育成条例違反の前科があったことが判明しました。
- 「おおわしの丘」が、かつてイーグルモールのある場所に存在した人工の丘を平地にしてできた街であることが明らかになります。
- 深見はビルの図面から「道しるべ」に隠し部屋があると確信し、夜の渋谷へと向かいました。
- 犯人に拉致された女将と源治が箱詰めで運ばれているところを、偶然その場にいた青木が目撃し、不審に思います。
漫画【棲ミタイ街】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
刑事の追跡と犯人の逃走
物語は、前回のラストで青木が不審な運び屋(カオトリ)と遭遇した直後から始まります。 青木の刑事の勘が、男の荷物から漂う「土臭せえな…」という匂いを捉えます。
「おい!ちょっと待て!!」
青木が叫びながら男を追いかけますが、男は素早く車に乗り込み、走り去ってしまいました。 青木は、男が刃物を持っていたことにも気づき、ただ事ではないと確信します。
男が消えた路地には、争ったような跡と物が散乱しているだけでした。
隠し部屋への扉と深見の推理
その頃、渋谷に到着した深見は、目的の小料理屋「道しるべ」の前にいました。 しかし、店は「準備中」の札がかかり、固く閉ざされています。
諦めずに店の周りを観察する深見は、ドアの鍵が機械式の番号ロック錠であることに気づきます。 彼女のカメラアイは、錠に残された指の脂の跡から、よく使われる番号が「1、4、7、8」であることを瞬時に見抜きました。
さらに彼女は、以前トイレを借りた際に感じた隙間風と、ビルの図面を頭の中で重ね合わせます。
「やっぱり!」「このビル外階段部分に半地下の空間があるんだ」
彼女の推理通り、トイレの壁紙には不自然な切れ目があり、そこには図面にも載っていなかった隠し部屋への扉が存在したのです。
漫画喫茶のような謎の空間
深見が隠し部屋に足を踏み入れると、そこには予想外の光景が広がっていました。 イス、モニター、DVDプレーヤー、ヘッドホンなどが置かれたその部屋は、まるで漫画喫茶の個室のようです。
しかし、ネットは繋がっておらず、一体何のためにこの部屋が隠されていたのか、深見は首をひねります。
絶体絶命!炎の中に消えた刑事
隠し部屋の謎について青木に連絡しようとした深見ですが、そこはスマホが圏外で、外部との連絡が一切取れません。
その瞬間、部屋の外から煙が流れ込んできます。
深見が外に出ると、小料理屋「道しるべ」は激しい炎に包まれていました。 彼女は、犯人の手によって隠し部屋に閉じ込められ、証拠隠滅のために店ごと燃やされようとしていたのです。深見は、刑事人生最大のピンチに陥ります。
「かしこみ かしこみ」明かされる儀式の全貌
場面は変わり、犯人(カオトリ)のアジトと思われる場所が映し出されます。そこには、第1話の冒頭にも登場した、社のような祭壇がありました。 祭壇に置かれた不気味な人形の前で、犯人は儀式を行っています。
「かしこみ かしこみ」
「ヨビモドシタマエ」
犯人は、拉致した女将・美優のものと思われる「眼と耳を お納めください」と、人形にパーツを捧げます。 そして、恐ろしいことに、次のターゲットとして深見を名指しするのでした。
「舌は あの女の物を…」
祭壇には、最初の事件で使われた鼻と唇も置かれています。 犯人が行っている「儀式」の目的が、バラバラにした顔のパーツを人形に集め、何かを「呼び戻す」ことであると強く示唆され、物語は幕を閉じます。
漫画【棲ミタイ街】7話を読んだ感想(ネタバレあり)
第7話は、息もつかせぬ展開の連続で、まさにジェットコースターのような回でした。青木刑事の追跡劇で幕を開け、犯人をあと一歩のところで取り逃がすシーンは、悔しさと共に彼の執念を感じさせました。 一方の深見は、今回もその天才的な推理力を存分に発揮してくれます。指の脂の跡からロック番号を推測したり、わずかな隙間風の記憶から隠し部屋を見つけ出したりと、彼女の捜査パートは読んでいて本当に爽快です。
しかし、その爽快感は一瞬で絶望に変わります。隠し部屋に閉じ込められ、炎に包まれるという絶体絶命のピンチは、主人公が死んでしまうのではないかと本気でハラハラしました。この緊迫感の作り方が非常に巧みです。
そして、ラストで明かされた儀式の目的には、ただただ戦慄しました。「かしこみ かしこみ」という祝詞のような言葉、「ヨビモドシタマエ」という明らかな目的。犯人は、顔のパーツを捧げることで、何かを蘇生させようとしているようです。あの不気味な人形がその「器」なのでしょうか。次のターゲットが深見だと名指しされたことで、彼女の命の危機がまだ続いていることが分かり、物語から目が離せません。
漫画【棲ミタイ街】7話のネタバレまとめ
- 青木は運び屋(カオトリ)を追跡しますが、あと一歩のところで見失ってしまいます。
- 深見は、持ち前の推理力で小料理屋「道しるべ」のトイレの壁に隠された扉を発見し、漫画喫茶のような内装の謎の部屋に侵入します。
- 犯人の罠にはまった深見は、隠し部屋に閉じ込められたまま店ごと放火され、絶体絶命のピンチに陥りました。
- 犯人はアジトの祭壇で儀式を行い、拉致した女将の眼と耳を不気味な人形に捧げます。
- 犯人は儀式を完成させるため、次のターゲットとして深見の「舌」を狙っていることが示唆されました。
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