漫画【棲ミタイ街】8話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 青木は犯人と思われる運び屋を追跡しますが、寸でのところで見失ってしまいました 。
- 深見は小料理屋「道しるべ」のトイレの壁に隠された扉を発見し、謎の部屋に侵入します 。
- 犯人の罠にはまった深見は、隠し部屋に閉じ込められたまま店ごと放火され、絶体絶命のピンチに陥りました 。
- 犯人はアジトの祭壇で儀式を行い、拉致した女将の眼と耳を不気味な人形に捧げ、次のターゲットとして深見の「舌」を狙っていることが示唆されています 。
漫画【棲ミタイ街】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する
刑事の勘と執念の追跡
物語は、青木が犯人の乗った車を見失った場面から始まります 。タクシーを拾い追跡するも、惜しくも車は路地に消えていきました 。
「ただ見かけただけだ」「カオトリとは関係ない」と自分に言い聞かせつつも、青木は刑事の勘を信じ、すぐに車両のナンバー照会を依頼します 。
その結果、ナンバーが盗難車両のものか、あるいは付け替えられたものであることが判明します 。青木の勘は見事に的中したのです。同僚の三宅は、すぐさま渋谷周辺のNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)での追跡捜査を手配します 。青木は「俺の勘は鈍ってねえな」と、静かに闘志を燃やすのでした 。
炎の中のSOS!文字化けしたメッセージ
一方、火災現場の隠し部屋に閉じ込められた深見は、絶体絶命の状況にありました 。煙が充満し、このままでは一酸化炭素中毒で死んでしまうと考えた彼女は、最後の力を振り絞り、圏外表示のスマホでメッセージを打ちます 。
その執念が通じたのか、青木のもとに深見から文字化けしたメールが届きます。
「例の店 外階段の中に 隠し部屋ありデス! ふかみ」
そのメッセージと、渋谷で火災が発生しているという情報が結びついた瞬間、青木の表情が一変します 。
「あいつ 中にいるのか」「深見ィ!?」
「死なせねぇぞ!」相棒を救うための絶叫
青木はすぐさま火災現場へと駆けつけます。消防隊員が「危険です 下がってください!」と制止するのも聞かず、「まだ中に人がいる!」「刑事だ 中に人がいる」と叫び、自ら斧を手に取ります 。
青木はためらうことなく隠し部屋の扉を破壊し、煙が充満する部屋の奥で倒れている深見を発見します 。
かろうじて意識のある相棒を抱きかかえ、青木は炎の中から彼女を救出します。その時の彼の叫びには、ただならぬ覚悟が込められていました。
「死なせねぇぞ! もう二度と!」
この言葉は、彼が過去に誰かを守れなかった後悔を背負っていることを強く感じさせます。
薄れる意識の中で託された「大事なもの」
救出され、酸素マスクをつけられた深見は、薄れゆく意識の中で、隠し部屋で見つけた何かを青木に託そうとします 。
「これ とっても大事なものだから…」
「捜査一課の青木って人に渡して…」
しかし、彼女が口にしたのは、青木の名前だけではありませんでした。「健吉君…」と、別の男性の名前を呟いたのです 。
青木は、深見から託された一見ゴミのようにも見えるそれを見つめ、呆然とします 。
「なんなんだよ 大事なものって…健吉って誰だ…」
相棒の命を救った安堵と、新たに生まれた大きな謎。事件はまだ、終わってはいませんでした。
漫画【棲ミタイ街】8話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、これまでのどの回よりも青木刑事の魅力が爆発した、胸が熱くなるエピソードでした。普段はぶっきらぼうで口が悪い彼ですが、その根底にある刑事としての鋭い勘と、相棒を想う熱い魂には心を揺さぶられました。
特に、深見を救出するシーンは圧巻でした。消防隊の制止を振り切り、自ら斧を手に取って炎の中に飛び込んでいく姿は、まさにヒーローそのものです。そして、深見を抱きかかえて叫んだ「死なせねぇぞ!もう二度と!」というセリフ 。この一言に、彼の過去の苦悩や後悔、そして深見への強い思いが凝縮されているようで、涙腺が緩みました。彼がなぜこれほどまでに必死になるのか、その過去も気になります。
一方で、深見が命がけで手に入れた「大事なもの」と、謎の人物「健吉君」という新たな伏線が投下され、ミステリーとしての面白さも加速しています 。この「健吉君」は、以前深見の父が口にしていた歴史民俗学者と同一人物でしょうか。深見が最後に託したものが、事件の核心に迫る重要な証拠であることは間違いありません。二人の刑事の絆の深さと、深まる謎。次回の展開からますます目が離せなくなりました。
漫画【棲ミタイ街】8話のネタバレまとめ
- 青木は一度見失った犯人の車が盗難車であることを突き止め、Nシステムでの追跡を指示しました 。
- 深見は火災現場の隠し部屋から、最後の力を振り絞って文字化けしたSOSメッセージを青木に送ることに成功します 。
- メッセージを受け取った青木は現場に駆けつけ、消防隊の制止を振り切り、自らの手で深見を炎の中から救出しました 。
- 深見は意識を失う直前、青木に隠し部屋で見つけた「大事なもの」を託し、謎の人物「健吉君」の名前を口にしました 。
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