【フウフヤメマスカ】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 主人公のユイと夫の賢吾は、職場の同僚から夫婦になりました。
- 結婚から年月が経ち、ユイは妊活に励んでいますが、夫婦の間にはセックスレスという問題があり、夫の非協力的な態度に悩んでいます。
- ユイは夫の本心が分からず、一人で焦りと孤独感を募らせています。
【フウフヤメマスカ】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
第1話では妻・ユイ(詩織)の視点から描かれた夫婦のリアルな悩み。第2話では、物語の視点が夫である賢吾へと移ります。彼が胸の内に抱える想いとは一体何なのでしょうか。妻には見せていない、賢吾の本当の気持ちが明らかになっていきます。
夫・賢吾の憂鬱な胸の内
物語は、オフィスで一人ため息をつく賢吾の姿から始まります。彼の心は、昨夜の妻との約束によって重く沈んでいました。
「1年振りに 詩織とセックス…」
「なんで少し 憂鬱なんだろう…」
妻の詩織(ユイ)のことは、もちろん大切に思っています 。それなのに、なぜか気持ちが前向きにならない。その複雑な心境が、彼の表情から痛いほど伝わってきます。
「喧嘩しない=相性が良い」という幻想
そんな賢吾の様子に気づいた同僚が、声をかけます。同僚は、会社でも家でも一緒なのに喧嘩をしない二人のことを、心から「相性がいいんだな!」と羨ましがります 。
しかし、賢吾は同僚の言葉を、心の中ではっきりと否定します 。周囲からは理想の夫婦に見えているかもしれない関係が、彼にとっては全く違うものであることが、この短いモノローグからうかがえます。喧嘩をしないのは、仲が良いからではなく、何かを諦めているか、あるいは向き合うことを避けているからなのかもしれません。
すれ違う夫婦の想い
同僚からの「結局惚気かよ」という茶化しに対し、賢吾は「そうなのかもな…」と曖昧に返すことしかできません 。彼自身も、自分の本当の気持ちを整理できずにいるようです。
一方でその頃、妻の詩織は、会社のホワイトボードに賢吾の名前が「直帰」となっているのを見つけます 。営業先からまっすぐ帰ってくれるのは、昨日の妊活の約束をちゃんと覚えていてくれたからだと、彼女は信じて疑いません 。夕飯の買い物をして帰ろうと、少しだけ明るい気持ちになる詩織 。しかし、その期待は、賢吾の現状とは大きくすれ違っていました。
賢吾はオフィスに残り、妻から「子ども考えたいんだけど どう思ってる?」と問い詰められた時のことを思い出していました 。彼の本心は、「そんなこと言われても どうしたらいいか 分からないよ…」という、途方に暮れたものだったのです 。
過去からのメール、現れた元カノの影
妻への罪悪感と、先の見えない妊活へのプレッシャーから逃れるように、賢吾は帰る前に最後のメールチェックを始めます 。すると、彼の目に一つのメールが飛び込んできました。それは、会社のメールではなく、個人アドレスに届いたものでした 。
差出人の名前は「藤本 沙耶」 。
その名前は、賢吾の心の奥底にしまい込んでいた、特別な記憶を呼び覚まします。彼女こそ、15年前に別れた元カノであり、賢吾が「唯一本気で惚れていた女性」だったのです 。
メールを開くと、そこには衝撃的な言葉が綴られていました。
「今更だけど賢くんを振ってしまったことを 後悔してるんだよ…。」
「もしよかったら近いうちにお茶でもどうかな?」
結婚したと聞きながらも、会いたいと伝えてくる元カノ 。平穏だったはずの賢吾の心に、過去の嵐が吹き荒れ始めます。
激しく揺れる心と賢吾の葛藤
賢吾は、かつてないほど激しく動揺します 。沙耶は、大学時代にたった1年付き合っただけの相手 。しかし、彼女にフラれてからは、ショックで誰とも付き合えなくなるほど、賢吾の心に深い傷と未練を残した存在でした 。
「これで即レスするってダサすぎない?」「いまだに引きずってるのがバレるんじゃ?」 「でも返信しないと逆に意識してるって思われないか…?」
彼の頭の中では、プライドと未練が激しくぶつかり合います。どう行動するのが正解なのか、答えは全く見つかりません。
物語の最後、どこかで鳴り響くスマホの通知音「ピロンッ」 。そして、苦悩の表情でうつむく賢吾と、対照的に穏やかな笑みを浮かべる元カノ・沙耶の姿が映し出されます。この通知音は、賢吾が返信してしまったことを意味するのでしょうか。夫婦の関係を揺るがす、新たな物語が静かに動き出した瞬間でした。
【フウフヤメマスカ】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第2話は、視点が夫の賢吾に切り替わったことで、物語に一気に深みと奥行きが生まれました。妻・詩織の視点だけでは「非協力的な夫」に見えていた賢吾が、彼なりに悩み、罪悪感を抱き、そして過去に囚われている一人の弱い人間であることが分かり、非常に引き込まれました。
彼が妻を大切に思っているのは事実なのでしょう。しかし、「どうしていいか分からない」という彼の受動的な態度は、妊活という夫婦の共同作業において、相手を深く傷つけるものだと感じます。悪意がないからこそ、問題の根が深いのかもしれません。
そして、なんといっても元カノ・沙耶の登場です。「唯一本気で惚れた相手から、15年越しに『後悔している』と連絡が来る」という展開は、スリリングで背徳感があり、多くの人がドキッとしてしまうのではないでしょうか。妻が自分のために準備をして待っているであろう状況で、夫の心は過去の女性に揺れ動いている。この対比があまりにも残酷で、胸が締め付けられるようでした。賢吾は一体どんな選択をするのか、目が離せません。
【フウフヤメマスカ】2話のネタバレまとめ
- 夫の賢吾は、妻の詩織を大切に思う一方で、妊活や夫婦の営みに対して憂鬱さを感じています 。
- 詩織は賢吾が妊活に協力的だと期待していますが、賢吾自身は「どうしたらいいか分からない」と途方に暮れています 。
- そんな賢吾のもとに、15年前に別れた元カノ・沙耶から「あなたを振ったことを後悔している」という内容のメールが届きます 。
- 沙耶は賢吾が「唯一本気で惚れていた」特別な存在であり、突然の連絡に彼の心は激しく揺れ動きます 。
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