【フウフヤメマスカ】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 賢吾は妻の詩織に対し、「会社で監視しないでほしい、息が詰まる」と告げ、彼女を深く傷つけます。
- 一方で賢吾は、元カノ・沙耶から送られてきた昔の写真を見て、甘い思い出に浸っています。
- 夫の言葉の真意が分からず、一方的に気遣うことに詩織は心身ともに疲れ果ててしまいます。
- 賢吾は子どもについて「絶対作りたい感じ?」と詩織に問い、これまで自分が真剣に考えてこなかったことを告白し、詩織に衝撃を与えます。
【フウフヤメマスカ】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
「俺ちゃんと考えてなかった」――。夫・賢吾から放たれた無責任な言葉に、妻・詩織は凍りつきました。第5話では、この一言をきっかけに、詩織が溜め込んできた想いが溢れ出し、夫婦の関係は決定的な局面を迎えます。
「いつでもいい訳じゃないの」詩織の悲痛な叫び
賢吾の煮え切らない態度に、詩織の堪忍袋の緒が切れます。「さっきからなんなの?」と、彼女は静かに、しかし強い口調で夫を問い詰めました 。
「シたくないから いちゃもんつけてる だけに感じるんだけど 私の 気のせいかな?」
彼女の言葉は、賢吾の核心を鋭く突きます。そして、詩織はこれまで一人で抱えてきた妊活の現実を、賢吾に突きつけました。それは、病院で検査を受け、排卵促進剤まで飲んでいるという事実です 。
「いつでも いい訳じゃ ないの」
この悲痛な叫びには、毎月のタイミングに一喜一憂し、心と身体に鞭を打ってきた彼女の必死な想いが込められていました。
「子どもって絶対作らなきゃいけないの?」賢吾の核心
追い詰められた賢吾は、「俺が言ってるのは そもそも論の話」と、議論のすり替えを図ります 。そして、「そもそも俺達 子ども欲しい のかなって話」と、問題の本質から目をそらした持論を展開し始めました 。
そしてついに、彼の口から本音がこぼれ落ちます。
「子どもって 絶対作らなきゃや いけないの?」
その言葉を聞いた瞬間、詩織はすべてを察しました。「あぁ… そういうこと…」 。彼女の表情からは色が消え、深い絶望が広がります。これまでの努力、期待、そのすべてが否定された瞬間でした。
「もういっかな」諦めの言葉と夫婦の断絶
賢吾の絶望的な本音を聞いた詩織は、ふと「うーん もういっかな」と何かを諦めたように呟きます 。賢吾が「どういう意味?」と尋ねても 、彼女は「寝よっか」とだけ言い残し、夫に背を向けてベッドに潜り込んでしまいました 。
この短いやり取りは、二人の間の対話が完全に途絶えたことを示しています。詩織の心は、固く閉ざされてしまったのです。
背中合わせの夜、二人が流す涙の意味
同じベッドで眠りながら、二人の心は全く別の場所にありました。詩織は、一人静かに涙を流します。
「ていうか 今までの気苦労 なんだったの」
「なんか私 惨め過ぎない…」
これまでの努力が水泡に帰したことへの無力感と、夫に裏切られたという絶望が、彼女の心を苛みます。
一方の賢吾もまた、眠れずにいました。「詩織のこと 傷付けちゃった よね…!」と後悔の念に駆られています 。しかし、彼の苦悩の根源は、さらに根深いところにありました。
「性欲が無いって 訳じゃないのに…」
「でもどうしても 詩織とセックスする 気にならない…」
妻を愛している、しかし女性としては見られない。この致命的な問題を自覚しながらも、どうすることもできない。「難しいよ…」 。彼の呟きが、暗い部屋に重く響き渡るのでした。
【フウフヤメマスカ】5話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、これまでで最も読んでいて息が苦しくなる回でした。詩織が勇気を振り絞って明かした、排卵促進剤を飲むほどの努力。それを、賢吾の「そもそも子ども欲しくないかも」という一言が、あまりにも無慈悲に踏みにじっていく様は、本当に残酷だと感じました。
特に心に重くのしかかったのは、詩織の「もういっかな」というセリフです。たくさんの期待、努力、そして微かな希望が、この一言でガラガラと音を立てて崩れていくのが見えるようでした。心が完全に折れてしまった瞬間を、これほど的確に表現する言葉はないかもしれません。
また、賢吾の苦悩も、より複雑な様相を呈してきました。彼が抱える「妻を女性として見られない」という問題は、非常にデリケートで、単純な話し合いで解決できるものではありません。彼がただの悪人ではなく、彼自身も深く苦悩していることが分かるからこそ、この夫婦が迎えるであろう未来を思うと、やりきれない気持ちになります。二人の問題は、もはや修復不可能な段階にまで来てしまったのかもしれません。
【フウフヤメマスカ】5話のネタバレまとめ
- 詩織は病院に通い、排卵促進剤を飲むほど真剣に妊活に取り組んでいることを賢吾に告白します 。
- 追い詰められた賢吾は「子どもって絶対作らなきゃいけないの?」と本音を漏らし、詩織に深い絶望を与えます 。
- 心が折れてしまった詩織は「もういっかな」と呟き、夫との対話を拒絶します 。
- 賢吾は詩織を傷つけたと後悔する一方で、「詩織とセックスする気にならない」という、夫として致命的な問題を自覚し、苦悩しています 。
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