2025.07.29

【フウフヤメマスカ】9話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

後輩の山本さんから「1ヶ月以上レスなら絶対浮気している」と言われ、詩織は深く傷つきます。
心に深いダメージを負った詩織は、会社で会った夫・賢吾を完全に無視し、明確な拒絶の態度を示します。
妻に無視された賢吾は、機嫌を取るために予約していたレストランへ一人で向かいます。
しかし、賢吾がレストランで待っていたのは妻ではなく、元カノの沙耶でした。

Contents

【フウフヤメマスカ】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する
【フウフヤメマスカ】9話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【フウフヤメマスカ】9話のネタバレまとめ

【フウフヤメマスカ】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する

妻・詩織のために予約したはずのレストランで、夫・賢吾が待っていたのは元カノの沙耶だった――。衝撃のラストで幕を閉じた第8話。第9話では、15年ぶりに再会した二人の食事が始まり、賢吾は完全に沙耶のペースにのまれていきます。そしてその裏で、詩織は一人、孤独を深めていました。

15年ぶりの再会、元カノのペースにのまれる賢吾

レストランで15年ぶりに再会した賢吾と沙耶。賢吾は、昔のギャルっぽさが抜けて清楚な雰囲気になった沙耶に「これはこれで可愛いじゃないか…」と、早速心をときめかせます。

沙耶のさりげないボディタッチの多さは昔のまま。賢吾は「全然変わってねー！！！」と嬉しさを隠せません。彼女のマイペースなところも昔から賢吾のツボだったようで、彼はすっかり沙耶のペースに巻き込まれていきます。

沙耶に「急だったのに、よく予約とれたね！」と感心され、賢吾はつい「実はランチでも今日来てその時に予約出来たんだよね…」と正直に話してしまいます。妻のために来た店だとは、もちろん言えるはずもありません。

間接キスに動揺、そして核心へ

再会を祝して乾杯する二人。沙耶は「賢吾も飲んでみて？」と、自分のグラスを差し出します。その行為に、賢吾は「いい歳して間接チューだ！とか思ったりしないけどさ」と口では言いつつも、内心は激しく動揺していました。

少し雰囲気が和んだところで、賢吾は「急に連絡もらったからびっくりしたよ」「何かあったの？」と、ずっと気になっていた本題を切り出します。しかし、沙耶は「その話題今話さないとダメ…？」と意味深な表情でかわし、話を逸らしてしまうのでした。

「まだ独身？」沙耶の揺さぶりと賢吾の自滅

話を逸らした沙耶は、賢吾の左手に目をやり、小悪魔のような笑みを浮かべてこう尋ねます。

「賢吾… 指輪してないね」

「もしかしてまだ独身？」

痛いところを突かれ、賢吾は「いやーその…」と言葉に詰まります。沙耶はそんな賢吾の様子を見て、「あわよくば隠そうとしてない？」とさらに核心を突きました。そして、「大学の友達から賢吾が結婚したこと聞いたって書いてたでしょ？」と、メールの内容を指摘。賢吾は完全に墓穴を掘ってしまいます。

沙耶はそんな賢吾を見て「賢吾可愛いね！」と笑いますが、賢吾の心は「下心丸分かり」「ダサすぎ！！！！」という自己嫌悪でいっぱいでした。

夫からの嘘のメッセージ、孤独を深める妻

その頃、妻の詩織のもとには、賢吾から一本のメッセージが届いていました。

「今日は鬼束とご飯行くから遅くなります」

「先寝てていいからね」

同僚の鬼束くんの名前を使った、見え透いた嘘。しかし、詩織は夫の裏切りに気づいていません。「昨日あんな感じになったから気まずくなっちゃった…？」と、夫が自分を避けているのだと思い込みます。そして、「賢吾を求めた私が悪いの…？」と、またしても自分自身を責めてしまうのでした。

元カノと楽しそうにお酒を飲む夫と、その嘘を信じて一人寂しくスマホを見つめる妻。二人の間に横たわる溝は、もはや取り返しのつかないほど深く、暗いものになっていました。

【フウフヤメマスカ】9話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回の賢吾の小者っぷりには、読んでいて思わず笑ってしまうと同時に、深い哀れみを感じてしまいました。15年ぶりに会った元カノの前で、必死に格好つけようとするものの、全てが裏目に出てしまう。彼の空回りは、もはや芸術の域に達しているかもしれません。

対する沙耶のキャラクターは、まさに小悪魔そのもの。賢吾の心を巧みに手玉に取り、彼の浅はかな下心をいとも簡単に暴いていく様は、見ていて爽快ですらありました。彼女が一体何を企んでいるのか、その目的が気になるところです。

しかし、最も胸が痛んだのは、やはり詩織のパートでした。夫からの見え透いた嘘を信じ、「私が悪いの…？」と自分を責める姿は、あまりにも健気で、切なくて見ていられません。賢吾が元カノと甘い時間を過ごしている裏で、彼女は一人で孤独と罪悪感に苛まれている。この対比の残酷さが、この物語の核心を突いているように感じます。

賢吾は、もはや後戻りのできない一線を越えてしまいました。この禁断の食事がどのような結末を迎えるのか、そして詩織がこの裏切りを知る日は来るのか。今後の展開から、ますます目が離せません。