【フウフヤメマスカ】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 賢吾は元カノの沙耶と15年ぶりに再会し、すっかり彼女のペースにのまれてしまいます。
  • 沙耶は賢吾が指輪をしていないことを突き、「まだ独身?」と揺さぶりをかけます。
  • 賢吾は既婚者であることを隠そうとした下心を見透かされ、激しい自己嫌悪に陥ります。
  • その頃、妻の詩織は賢吾からの「同僚と食事」という嘘の連絡を信じ、「私が悪いのかな」と一人で心を痛めています。

【フウフヤメマスカ】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ・沙耶との禁断の食事。第9話では、賢吾が彼女に完全に手玉に取られる様子が描かれました。第10話では、さらに沙耶が賢吾の心を揺さぶり、その裏で妻・詩織は一人、年齢へのコンプレックスと戦っていました。すれ違う夫婦の心は、どこへ向かうのでしょうか。

「奥さん、私に似てる?」元カノの質問に揺れる賢吾

食事を楽しむ中、沙耶は無邪気な顔で賢吾に尋ねます。

「賢吾の 奥さんって」 「私に似てる?」

この質問に、賢吾は激しく動揺します。 心の中はパニック状態。「ここで沙耶に似てると言えば、未練タラタラ男だと思われる…!」 「かといって、全く違うタイプだと言えば、振られた反動で違うタイプに走った未練タラタラ男だと思われる…!」 と、どう答えても自分の未練が露呈してしまう罠だと、一人で葛藤します。

そんな賢吾の様子を見て、沙耶は「賢吾〜 考え過ぎ〜!」と楽しそうに笑うのでした。 さらに、沙耶が「写真ある?見たい!」と追い打ちをかけると、賢吾は「あっても見せたくないんだけど!!!!!」と心の中で絶叫します。 なぜ妻の写真を元カノに見せたくないのか、その理由は彼自身にも分からず、混乱は深まるばかりでした。

LIME交換の誘いと、妻の「メンテナンスデー」

ひとしきり賢吾をからかった後、沙耶は「LIME交換しない?」と、二人の関係をさらに進める提案をします。

場面は変わり、自宅で一人過ごす詩織。夫が同僚との飲み会だと思い込んでいる彼女は、その時間を自分のための「メンテナンスデー」に充てていました。 しかし、フェイスパックをしながら彼女の頭をよぎるのは、後輩の山本さんの言葉。

「やっぱり 山本さんや賢吾は 私のこと おばさんって 思ってるんですか――!?」

36歳という年齢へのコンプレックスや、若さへの焦り。 彼女もまた、賢吾とは違う形で、一人静かに戦っていたのです。

気まずい帰宅と、安堵する二人

そこへ、賢吾が帰宅。フェイスパック中で全くの無防備だった詩織と鉢合わせし、互いに「わ!」「賢吾!!!!」と驚きます。 詩織は「テレビの音が大きくて…!」と言い訳し、賢吾も「全然大丈夫!」と当たり障りのない返事をします。

詩織は「変な独り言 聞かれてないかな?」、賢吾は「何かツッこまれるかと思って ビビったんだが」と、互いに心の中ではヒヤヒヤしていました。 しかし、結局何も追及されることなくその場が収まったことに、二人ともホッと胸をなでおろすのでした。 この一連のやり取りは、夫婦間のコミュニケーションが完全に途絶え、互いが互いに踏み込まない(踏み込めない)状態にあることを示しています。

次回の約束、沙耶からの追撃メッセージ

風呂から上がった賢吾がスマホを手に取ると、LIMEに新着メッセージが届いていました。 送り主はもちろん、沙耶です。

「今日は楽しかったね ありがと!」

「次は私の行きつけ連れていってあげるね♡」

次のデートを約束するような親密なメッセージと、文末のハートマーク。それを見た賢吾は、まんざらでもない、むしろ少し嬉しそうな表情を浮かべるのでした。 彼はもはや、不倫という名の甘い沼に、自ら足を踏み入れようとしています。

【フウフヤメマスカ】10話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の賢吾の狼狽っぷりは、もはや一周回って愛おしさすら感じてしまうほどでした。元カノの一言一句に過剰反応し、一人でパニックに陥る姿は、彼の自意識過剰さと心の弱さをこれでもかと見せつけてくれます。

一方で、詩織が抱える年齢へのコンプレックスは、非常にリアルで胸に迫るものがありました。「おばさんだと思われてるんじゃないか」という不安は、多くの女性が一度は感じるものではないでしょうか。華やかな世界の裏側で、彼女が地道な努力を続けている姿に、強く共感しました。

そして、夫婦が自宅で鉢合わせするシーン。一見コミカルな場面ですが、その裏にあるのは「互いに本音を隠し、当たり障りなくやり過ごす」という、冷え切った夫婦の現実です。笑えるのに、どこか物悲しい。この作品の持つ独特の空気感が見事に表現されていました。

最後の沙耶からの追撃LIMEは、賢吾にとって逃れられない甘い罠のように見えます。このメッセージに彼がどう返信するのか、そして二人の関係がどう進展していくのか。破滅へのカウントダウンが始まったような、恐ろしくも目が離せない展開でした。

【フウフヤメマスカ】10話のネタバレまとめ

  • 元カノの沙耶から「奥さんは私に似てる?」と聞かれた賢吾は、どう答えても未練があると思われるとパニックに陥ります。
  • 夫が飲み会だと信じている詩織は、自宅で一人、年齢へのコンプレックスと戦いながら自分磨きに励んでいます。
  • 帰宅した賢吾とフェイスパック中の詩織は鉢合わせし、互いに気まずい思いをしますが、何事もなくやり過ごします。
  • 賢吾のもとに沙耶から「次は私の行きつけに連れていくね」という次回のデートを約束するようなLIMEが届き、彼はまんざらでもない様子を見せます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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