【フウフヤメマスカ】13話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 詩織は、夫・賢吾の「父親になる自信がない」という告白に納得できず、怒りを抱えながらも職場で平静を装っています。
- 賢吾は元カノの沙耶とLIMEでのやり取りを続け、妻に見せられない罪悪感からトーク履歴の隠蔽を図ります。
- 詩織は課長から突然、営業への異動を命じられます。
- 「変化が欲しい」と願っていた詩織ですが、望まない形での変化に「こういうことじゃない!!!」と心の中で絶叫します。
【フウフヤメマスカ】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫から「父親になる自信がない」と告げられ、職場では望まない異動を命じられた詩織。 公私にわたって追い詰められる彼女の心境に、上司の言葉がさらなる波紋を広げます。一方、妻との会話を避けた賢吾のもとには、元カノからあまりにも危険な誘いが届いていました。
夫を避けるための飲み会
その日の朝、夫の賢吾から「今日タイミングあったら一緒に帰らない?」というメッセージを受け取っていた詩織。しかし、昨夜の一件で、今の彼女には夫と穏やかに話せる自信がありませんでした。
「今賢吾と話すと 態度悪くなりそうだし…」
そんな時、上司の稲森課長から飲みに誘われた彼女は、それを渡りに船とばかりに承諾します。賢吾には「今日稲森課長と飲み行くことになっちゃった!」「ちょっと仕事の件で色々あって…!」と、仕事が理由であるかのように嘘の返信を送るのでした。
上司の無神経な「アドバイス」
居酒屋のカウンターで、稲森課長は酔いも手伝ってか、詩織に自身の考えを語り始めます。彼は「悪いとは思ってるけど チャンスだとも思ってるんだよ!俺は」と切り出し、詩織に働き方を変えてはどうかと提案します。
しかし、その提案の根拠は、あまりにも無神経な決めつけでした。
「子どもも作る気ないんでしょ? 浦家は」
悪気のない、しかしあまりにも残酷な言葉に、詩織は言葉を失います。稲森課長は、詩織がコミュニケーション能力も高く、人の顔色をうかがうのが上手いから「営業向きだよ!」と褒めているつもりですが、その言葉は詩織の心には響きません。
「なんで転職しなかったんだろう…?」詩織の自己分析
飲み会が終わり、一人帰り道を歩く詩織。彼女は「私ってなんで転職しなかったんだろう…?」と、これまでの自分のキャリアを振り返ります。
職場結婚の場合、夫婦のどちらかが会社を辞めるケースが多いことも、彼女は理解していました。転職を考えたことがなかったわけではない。しかし、彼女には「ここぞって時に思考拒否しちゃうとこあるのかな…」「最後の一踏ん張りが出来ないっていうか…」という、自分でも変えられない弱さがあったのです。
考え事をしながら歩く彼女の目に、ふと「産婦人科」の看板が飛び込んできます。 その看板は、まるで彼女の今の状況を映し出すかのように、夜の街に静かに佇んでいました。
「家に遊びにこない?」元カノからの危険な誘い
妻が上司と飲んでいる頃、賢吾は自宅のベッドでスマホを眺めていました。そこに届いたのは、元カノ・沙耶からのLIME通知。
「ねえ、賢吾! 今度家に遊びにこない?」
あまりにも大胆な誘いに、賢吾は激しく動揺します。「ホームパーティ的な?」「何人かで集まろう的な意味?」と、必死に良識的な解釈をしようと試み、「ホームパーティでも開くってこと?」と返信します。
しかし、沙耶からの返信は、彼の淡い期待を打ち砕くものでした。「ある意味そんな感じ!」という思わせぶりな言葉に続き、表示されたのは、あまりにも衝撃的なメッセージでした。
「賢吾と私 二人だけのパーティ!」
元カノからの、二人きりの自宅への誘い。賢吾は、もはや後戻りのできない選択を迫られることになります。
【フウフヤメマスカ】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、詩織と賢吾、それぞれの視点から物語が進み、二人の心が決定的に離れていく様が描かれていて、非常に胸が苦しくなりました。
特に印象的だったのは、上司の稲森課長です。彼に悪気はないのでしょうが、その無神経な決めつけは、現代社会におけるハラスメントの縮図のようにも見えました。しかし皮肉なことに、彼の言葉がきっかけで詩織が「なぜ自分は変われなかったのか」と内省を始める展開は、非常に巧みだと感じます。
そして、賢吾のパート。妻との対話を避け、元カノとのLIMEに逃避する彼の姿は、あまりにも愚かで、そしてリアルでした。沙耶からの「二人だけのパーティ」という誘いは、もはや断崖絶壁の淵に立つ賢吾の背中を押す、最後の一押しのように見えます。詩織が自分の人生と向き合い始めたその裏で、賢吾は破滅への道を着実に歩んでいる。この残酷な対比が、今後の物語にどのような影響を与えるのか、目が離せません。
【フウフヤメマスカ】13話のネタバレまとめ
- 夫との会話を避けるため、詩織は上司の稲森課長と飲みに行きます。
- 稲森課長は、詩織に悪気なく「子どもを作る気がないなら」と前置きした上で、営業への職種転向を勧めます。
- 上司の言葉をきっかけに、詩織は「なぜ自分は転職など、人生を変える一歩を踏み出せなかったのか」と深く悩み始めます。
- その頃、自宅にいた賢吾のもとに元カノの沙耶から連絡があり、「二人きりで家で会おう」という直接的な誘いを受け、激しく動揺します。
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