【フウフヤメマスカ】14話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫との会話を避けるため、詩織は上司の稲森課長と飲みに行きます。
  • 稲森課長は、詩織に悪気なく「子どもを作る気がないなら」と前置きした上で、営業への職種転向を勧めます。
  • 上司の言葉をきっかけに、詩織は「なぜ自分は転職など、人生を変える一歩を踏み出せなかったのか」と深く悩み始めます。
  • その頃、自宅にいた賢吾のもとに元カノの沙耶から連絡があり、「二人きりで家で会おう」という直接的な誘いを受け、激しく動揺します。

【フウフヤメマスカ】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ・沙耶からの「二人だけのパーティ」という危険な誘い。 妻・詩織は上司との会話をきっかけに、自身のキャリアと人生について深く思い悩んでいました。第14話では、暴走する夫の妄想と、妻に訪れる新たな職場での出会いが描かれ、夫婦の心がさらに離れていく様が浮き彫りになります。

「二人だけのパーティ!?」賢吾の暴走する妄想

沙耶からの「賢吾と私 二人だけのパーティ!」というメッセージに、賢吾の頭の中は完全にパニック状態に陥ります。

「な…なんですか!?それは――!?」

彼の頭の中では、「沙耶は再会して俺をまた好きになってしまったってこと…?」「別れたあの日からずっと俺を忘れられずに…?」と、あまりにも自分に都合の良い妄想が繰り広げられます。

しかし、その甘い妄想はすぐに現実によって打ち砕かれます。「な訳あるかーい!!!」と我に返った彼は、「その後も沙耶は何人も他の男と付き合ってたわ――!!!」と、過去の事実を思い出し、一人悶絶するのでした。

冷え切った夫婦の会話

賢吾が一人で混乱していると、飲み会を終えた詩織が帰宅します。 賢吾は平静を装って彼女を出迎えますが、二人の間の空気は重く、冷え切っていました。

詩織は、課長から命じられた営業への一時的な異動について賢吾に報告します。 彼女の人生にとって小さな、しかし重要な変化の報告。それに対して、賢吾の返答はあまりにも無関心なものでした。

「まあ 詩織がいいなら いいんじゃない」

その言葉を聞いた詩織は、ぐっと拳を握りしめ、失望の色を隠せません。

「私の仕事に興味ないか…」深まる詩織の孤独

夫の無関心な態度に、詩織の心は深く傷つきます。「賢吾は 私がなんの仕事しようと 興味ないか…」。 あれほど「一緒に帰ろう」と誘ってくれたのに、少し時間が経てば、もう彼の関心は自分にはない。夫にとって自分はその程度の存在なのだと、詩織は痛感します。

彼女は自分の感情に蓋をし、「じゃあ私 お風呂入ってきちゃうね」と笑顔でその場を離れますが、その心は孤独感で満たされていました。 一方、賢吾は「まだ怒ってんのかな?」と妻の顔色をうかがうものの、すぐに「あぁー!もう 考えたくない!!」と、問題と向き合うことを放棄してしまうのでした。

新人研修のパートナーは超個性的な「コミュ障」男子

翌日、詩織たちの部署に、本社での研修を終えた新人が配属されてきました。 その新人、佐久野涼介さんは、初対面の挨拶でいきなりこう宣言します。

「人と話すのがあまり得意じゃないんですが 精一杯頑張りたいと思います」

あまりに個性的な自己紹介に、詩織は「コミュ障アピールってどういうこと…!?」と度肝を抜かれます。 そして、課長から、この佐久野さんの教育係(チューター)として、詩織が営業に同行することが改めて告げられるのでした。

「顔見られると緊張するんで」「目見て話すのとかも俺 あんま得意じゃないんですよね」と語る彼に、詩織は「こ…この子本当にうちの面接受かったの…?」と、不安を隠せません。

【フウフヤメマスカ】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、賢吾の情けなさと詩織の孤独、そして新たな嵐を予感させる新キャラクターの登場と、見どころの多い回でした。

賢吾の暴走する妄想は、滑稽でありながら、彼の精神的な未熟さや現実逃避したいという願望がよく表れていて、ある意味で非常に人間臭いと感じました。しかし、妻が仕事の悩みを打ち明けている時の、あの無関心な態度は許しがたいものです。彼の心は、もはや詩織ではなく、元カノとの妄想に占められているのだと突きつけられ、夫婦の溝の深さに暗澹たる気持ちになりました。

そして、新キャラクターの佐久野くん。初手から「コミュ障アピール」という、とんでもない変化球を投げてきました。詩織にとっては、夫との問題に加えて、新たなストレスの種が増えたように見えます。しかし、この望まない「変化」と「出会い」が、停滞していた彼女の人生を動かすきっかけになるのかもしれない、という期待も感じさせます。賢吾が過去に囚われ妄想に逃げる一方で、詩織は現実世界で新しい(そして厄介な)人間関係に直面する。この対比が、今後の物語を面白くしてくれそうです。

【フウフヤメマスカ】14話のネタバレまとめ

  • 元カノ・沙耶からの「二人だけのパーティ」という誘いに、賢吾は「沙耶はまだ自分のことが好きなのでは」という暴走した妄想を繰り広げ、一人でパニックに陥ります。
  • 詩織は賢吾に営業への一時的な異動を報告しますが、彼は全く興味を示さず、詩織は夫の無関心さに深く傷つき、孤独感を強めます。
  • 翌日、詩織の部署に新人の佐久野涼介さんが配属されます。
  • 詩織は、初対面で「人と話すのが得意じゃない」と公言する、極度にシャイな佐久野さんの教育係(チューター)を務めることになり、前途多難なスタートを切ります。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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