【フウフヤメマスカ】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 詩織は新人教育の一環で、新入社員の佐久野くんとランチに行きます。
  • 佐久野くんは、シャイなだけでなく、非常に打算的でクールな一面を持っていることが明らかになります。
  • 彼は詩織の「他人に気を遣いすぎて、一人で疲れてしまう」という性格を鋭く見抜き、彼女に衝撃を与えます。
  • 一方、夫の賢吾は、マンション管理の仕事中に、偶然にも元カノ・沙耶の自宅を訪れてしまい、二人は衝撃の再会を果たします。

【フウフヤメマスカ】第16話をネタバレありでわかりやすく解説する

仕事中に元カノ・沙耶の自宅を偶然訪れてしまった賢吾。 一方、新人の佐久野くんに核心を突かれた詩織。 第16話では、運命のいたずらが賢吾を誘惑する一方で、詩織は新たな人間関係の中で自分自身を主張するという、対照的な二人の姿が描かれます。

運命のいたずら?元カノとの衝撃の再会

目の前に現れた元カノの姿に、賢吾は激しく動揺します。 沙耶もまた「何してるの?ここで!」「もしかして招待するって言ったからもう来てくれたの?」と驚きを隠せません。

「違う違う違う!!偶然だから」

「もうそれ俺ストーカーじゃん!」

賢吾は必死に、自分がこのマンションの管理担当であり、仕事で訪れた全くの偶然であることを説明します。 二人はこの奇跡的な偶然に「ほんと凄くない?」と笑い合いますが、賢吾が仕事に戻ろうと背を向けたその時、沙耶は彼の袖を掴んで引き留めるのでした。

詩織の反撃「人間関係はギブアンドテイク!」

場面は変わり、詩織と佐久野くんのランチシーン。佐久野くんの「勝手に気遣って勝手に疲弊していくタイプ」という指摘に、詩織の中で何かが変わります。 夫や後輩に振り回され、溜め込んでいた彼女の鬱憤がついに爆発しました。

「よく知りもしない私のことを勝手に気遣って勝手に疲弊していってそうとか」

「私 あまり気分が良く無いです」

詩織は、新入社員の彼とうまく付き合いたいからこそ、自分なりに気を遣っていたと主張。 その上で、「私だけ佐久野くんに気を遣ってるのってそれこそ私もすっごい損した気分になるんですよね」と続け、毅然とした態度でこう宣言します。

「なので 私にももう少し気を遣ってもらっていいですか?」

「人間関係はギブアンドテイク!」

涙の謝罪、佐久野くんの知られざる本音

詩織のまっすぐな言葉に、佐久野くんはしばらく黙り込みます。そして、彼女が「言っちゃった…」と後悔しかけた瞬間、彼は深々と頭を下げました。

「…すみません」

予想外の素直な謝罪に、今度は詩織がパニックに。 すると、佐久野くんはポツリポツリと自分のことを語り始めます。「確かに自分のことしか考えられてなかったです…」「俺…今までの自分が全然好きじゃなくって」と。 社会人になったことを機に変わりたいと強く願うあまり、空回りしてしまっていたのです。 そして、彼は突然、ぽろぽろと涙をこぼし始めるのでした。

【フウフヤメマスカ】16話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、賢吾と詩織、二人の対照的な状況が鮮やかに描かれた、非常に見ごたえのある回でした。

賢吾のパートは、まさに王道のメロドラマ。偶然を装った運命的な再会は、彼が不倫という道に進むための言い訳を、まるで天が与えてくれたかのような展開です。彼がこの後どう行動するかは火を見るより明らかで、破滅への道を突き進む姿から目が離せません。

一方で、詩織と佐久野くんのやり取りは、非常に現代的で、深い人間ドラマを感じさせました。これまで他人に合わせてばかりだった詩織が、勇気を出して自分の意見を主張する姿には、胸がすくような思いでした。そして、それに対する佐久野くんの反応がまた素晴らしい。彼はただの変わり者ではなく、不器用ながらも自分を変えようと必死にもがいている青年だったのです。彼の涙は、詩織の心を揺さぶり、この二人の間には、これまで彼女が経験したことのない、本音のぶつかり合いから生まれる新しい関係が築かれていくのかもしれない、と期待させてくれます。

夫が過去の甘い誘惑に引き寄せられている裏で、妻は未来につながるかもしれない新たな出会いを果たしている。この対比が、今後の物語を大きく動かしていくことになりそうです。

【フウフヤメマスカ】16話のネタバレまとめ

  • 仕事でマンションを訪れた賢吾は、偶然にも元カノの沙耶と再会します。 賢吾が仕事に戻ろうとすると、沙耶は彼を引き留めます。
  • 一方、詩織は新人の佐久野くんの無遠慮な物言いに腹を立て、「人間関係はギブアンドテイク」だと、相手にも配慮を求めます。
  • 詩織の毅然とした態度に対し、佐久野くんは素直に謝罪。 そして、自分を変えたいともがくあまり空回りしていたと告白し、涙を流します。
  • 賢吾は過去の女性との危険な再会を、詩織は未来を変えるかもしれない新人との強烈な出会いを果たし、夫婦の道は大きく分かれ始めます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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