【フウフヤメマスカ】22話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 新人の佐久野くんは、詩織に迷惑をかけたお詫びとして、栄養ドリンクなどを差し入れます。
  • 彼は詩織の邪魔をしないようにと、オフィスに戻らず外で二時間待っていたことが判明します。
  • 賢吾は、自分たち夫婦の喧嘩や詩織の仕事の悩みが、すでに社内のゴシップになっていることを知り、苛立ちを覚えます。
  • 元カノの沙耶は息子に「もうパパと呼んではいけない」と厳しく言い聞かせ、「蓮には新しいパパが出来る予定」だと告げ、賢吾を次の父親のターゲットに定めていることを示唆します。

【フウフヤメマスカ】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する

すれ違う夫婦の心とは裏腹に、詩織と新人・佐久野くんの間には奇妙な師弟関係が芽生え始めていました。第22話では、そんな二人が向かった居酒屋で、最悪の偶然が待ち受けています。そして、佐久ноくんの純粋すぎる一言が、夫婦関係にさらなる波紋を広げます。

謎の新人・佐久野くんの意外なモテ期

仕事を終え、詩織は佐久野くんを食事に誘います。彼が即答で「はい お願いします」と答える様子にも、詩織は少しずつ慣れてきたようです。

しかし、街を歩いていると、詩織は奇妙な視線に気づきます。道行く女性たちが、二人、というよりは佐久野くんのことを見ているのです。 マスクで顔は隠れているものの、そのスタイルの良さが注目を集めている様子。詩織は心の中で「皆さーん!この子中身は全然イケメンじゃないですからね――!」と叫び、複雑な心境になるのでした。

最悪の偶然、居酒屋で夫と鉢合わせ

「何が食べたいとかある?」という詩織の問いに、佐久野くんは「梶さんの行きつけでお願いします」と返します。 そこで詩織が選んだのは、会社の人間もよく利用するという、ごく普通の居酒屋でした。

しかし、その選択が、最悪の事態を引き起こします。店の中に入ると、そこにいたのは、なんと夫の賢吾と同僚の鬼束くんだったのです。 まさかの鉢合わせに、四人の間に気まずい空気が流れます。

「一緒に帰りたくて」佐久野くんの爆弾発言

結局、四人は同じテーブルを囲むことになりますが、その雰囲気は最悪。そんな中、鬼束くんが「今まで残業ですかー?」と詩織に尋ねると、佐久野くんが悪気なく答えてしまいます。

「…俺は梶さんと一緒に帰りたくて待ってただけなんで」

この純粋すぎる一言は、賢吾と鬼束くんにとっては、まるで後輩が先輩を口説いているかのように聞こえてしまいました。

明かされる夫婦関係と、逃亡

慌てた詩織は、「変な意味じゃなくて!」「私が佐久野くんの指導で時間取られて残業になってることに責任を感じて差し入れまで買ってきてくれたのー!」と、必死に誤解を解こうとします。

その会話を聞いていた賢吾は、おもむろに口を開きました。

「もう聞いてるかもしれないけど 俺と梶は社内結婚で夫婦なんだよね」

この突然の告白に、最も衝撃を受けたのは佐久野くんでした。「え…!?」「いや 梶さん独身かと…」と、彼は本気で驚いています。 詩織が指輪をしていたことにも、「ファッションリングかと…」と、全く気づいていなかったようです。

あまりの気まずさに耐えられなくなったのか、佐久野くんは「明日も早いんで今日は帰ります」と、そそくさと店を出て行ってしまいました。

【フウフヤメマスカ】22話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、まさに「気まずい」という言葉がぴったりの、秀逸なコメディ回でした。まさか夫のいる居酒屋に、後輩と二人で入ってしまうとは…。詩織の運の悪さには同情を禁じ得ません。

そして、この気まずい状況をさらにかき回すのが、やはり佐久野くんでした。彼の「一緒に帰りたくて待ってた」という発言は、100%善意から来ていることが分かるだけに、その破壊力は抜群です。彼の純粋さが、皮肉にも賢吾と詩織の夫婦関係の歪さを浮き彫りにしていく。この構図は、本当に見事だと感じました。

また、賢吾が「俺と梶は夫婦なんだよね」と告げるシーンも印象的でした。これは、佐久野くんへの牽制なのか、それとも詩織への所有権の主張なのか。彼の表情からは、嫉妬や焦りのような感情が読み取れます。元カノとの関係に揺れながらも、妻が他の男性と親しくすることには我慢がならない。その身勝手さが、彼のキャラクターをよく表していました。残された三人の、想像するだに恐ろしい空気感を思うと、次回の展開が待ちきれません。

【フウフヤメマスカ】22話のネタバレまとめ

  • 詩織は、仕事を終えた後、新人の佐久野くんと居酒屋へ食事に行きます。
  • しかし、その店には偶然、夫の賢吾と同僚の鬼束くんがおり、気まずい雰囲気で4人は同じテーブルを囲むことになります。
  • 食事中、佐久野くんが悪気なく「梶さんと一緒に帰りたくて待っていた」と発言したため、賢吾と鬼束くんは二人の関係を誤解します。
  • 賢吾が佐久野くんに「詩織とは夫婦だ」と告げると、何も知らなかった佐久野くんは衝撃を受け、気まずさから一人で店を去ってしまいます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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