【フウフヤメマスカ】28話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 元カノ・沙耶の部屋を訪れた賢吾は、彼女の手作りクッキーを振る舞われ、和やかな時間を過ごします。
  • 賢吾が帰ろうとすると、沙耶は涙ながらに「会いたかった」「もう会わないなんて言わないで」と引き留めます。
  • 職場では、詩織が佐久野くんからの暴言に怒りを抱えていましたが、社会人として冷静さを取り戻そうとします。
  • しかし、佐久野くんが廊下で大声で謝罪を始めたため、周囲の注目を集めてしまい、パニックになった詩織は彼を人気の無い場所へ連れて行きます。

【フウフヤメマスカ】第28話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ・沙耶の涙の懇願と、新人・佐久野くんの大声謝罪。公私にわたって心をかき乱される賢吾と詩織。第28話では、沙耶の家で賢吾がさらなる深みにはまっていく一方、詩織の心にも佐久野くんの存在が、予期せぬ形で影響を与え始めます。

元カノの家で、深まる疑惑

沙耶の部屋で、彼女の息子・蓮くんと対面した賢吾。 蓮くんが、沙耶お手製の(しかし固い)クッキーを頬張る姿を前に、賢吾の頭の中は疑問符でいっぱいでした。

沙耶は急に連絡をよこし、熱烈なアプローチをしてきている。 そして、この状況。賢吾の頭に、あまりにも衝撃的な疑惑が浮かび上がります。

「もしかして 俺の…?」

しかし、その疑惑は沙耶にあっさりと笑い飛ばされます。 蓮くんは今年小学校に入ったばかりであり、賢吾と別れたのは10年以上も前のこと。 時系列が全く合わないことに気づいた賢吾は、自分の早とちりを恥じるしかありませんでした。

明かされた真実と、新たな「お願い」

疑惑が晴れて安堵したのも束の間、沙耶は真剣な表情で賢吾に「お願い」をします。

「母子家庭で 蓮には不自由させてばっかりなんだ」

「良かったら 蓮とたまに遊んであげてくれない?」

シングルマザーとしての苦労を匂わせ、「賢吾にはなんか頼みやすくって」と甘える沙耶。 彼女は、賢吾を息子の父親代わりとして、自然な形で生活に入り込ませようと画策していたのです。

不器用な新人、詩織の新たな感情

場面は変わり、オフィスでは詩織が佐久野くんの教育を続けていました。 ひとまず冷静に仕事上の関係を築こうと、「とりあえず仕事頑張ろうか」と声をかける詩織。 彼女は佐久野くんにPCスキルを教えますが、彼は「あんまりこういうの使ったことなくて分かりません」と、案の定すぐに助けを求めてきます。

詩織が隣で丁寧に教えると、佐久野くんは素直にメモを取ります。 しかし、一人でやらせてみると、今度は「梶さん大変です!表がおかしくなりました!」と大騒ぎ。 その手のかかる様子に、詩織は呆れながらも、ある感情が芽生えていることに気づきます。

「母性本能…?」芽生えた絆と、不意打ちの笑顔

「なんかこの子って放って置けない感じがするんだよな」

「これが母性本能をくすぐられるってやつなの…!?」と一瞬戸惑う詩織。 彼女がそんなことを考えているとは知らず、無事に作業を終えた佐久野くんは、彼女に向かって、心の底から嬉しそうな、純粋な笑顔を向けました。

その不意打ちの笑顔に、詩織の心は「ドキッ」と、大きく揺れ動くのでした。

【フウフヤメマスカ】28話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、沙耶の狡猾さと、佐久野くんの純粋さが、見事な対比で描かれていました。

沙耶の「息子と遊んであげて」というお願いは、断りにくい善意の仮面を被った、あまりにも巧妙な罠です。賢吾の人の良さや罪悪感につけ込み、じわじわと外堀を埋めていく彼女のやり方には、もはや感心すら覚えます。賢吾がこの沼から抜け出すのは、もはや不可能に近いのかもしれません。

一方で、詩織と佐久野くんの関係は、全く違う方向へと進み始めました。手のかかる後輩に振り回され、呆れながらも、どこか放っておけないと感じ始める詩織。そして、そんな彼女に向けられた、佐久野くんの屈託のない笑顔。この「ドキッ」は、恋愛感情とはまだ違うかもしれませんが、冷え切った夫婦関係の中で、乾いた詩織の心に潤いを与える、小さな一滴になったことは間違いありません。夫が過去の女との偽りの関係に溺れていく裏で、妻は現在の職場で新たな絆を育み始めている。この対比が、今後の物語をどう動かしていくのか、非常に楽しみです。

【フウフヤメマスカ】28話のネタバレまとめ

  • 元カノ・沙耶の家で、彼女の息子・蓮くんに会った賢吾は、一瞬「自分の子では?」と疑いますが、年齢が合わないことから疑惑は晴れます。
  • 沙耶はシングルマザーとしての苦労を語り、賢吾に「たまに息子と遊んであげてほしい」とお願いし、彼を自分の生活に引き込もうとします。
  • 職場では、詩織が新人の佐久野くんにPCスキルを教えていますが、彼はミスを連発。 しかし、その手のかかる様子に、詩織は「放っておけない」という感情を抱き始めます。
  • 詩織に助けてもらった佐久野くんが向けた純粋な笑顔に、詩織は思わず胸をときめかせてしまいます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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