【フウフヤメマスカ】30話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 詩織は、新人・佐久野くんに対して抱く庇護欲のような感情に、「私って母性強かったのかな…?」と戸惑いを覚えます。
- 賢吾は元カノ・沙耶に、息子のサッカークラブ見学に付き合ってほしいと頼まれ、断りきれずに承諾してしまいます。
- 妻への罪悪感から、賢吾は電車内での口論を詩織に謝罪。詩織もそれを受け入れ、二人の間には和やかな空気が流れます。
- しかし、賢吾は詩織の優しさを「妊活を再開したいサイン」だと致命的な勘違いをし、「やっぱり子ども作りたいってこと?」と尋ねてしまい、詩織を愕然とさせます。
【フウフヤメマスカ】第30話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫・賢吾からの致命的な勘違い発言で、最悪の空気で終わった前回のラスト。しかし第30話では、その夜、二人の関係が予期せぬ形で変化します。一年ぶりに身体を重ねた夫婦。しかし、その先にあったのは、喜びではなく、さらなる混乱と、詩織の心の奥底からの本当の願いでした。
一年ぶりの夜、そして訪れた気まずい朝
物語は、賢吾と詩織が一年ぶりに夫婦の営みを持った、その翌朝から始まります。しかし、二人の間に流れるのは甘い余韻ではなく、重苦しいほどの気まずさでした。
「タイミング全く分かんないけど レス解消…?」
「てかなんで出来たんだろう…?」
詩織も賢吾も、互いに「なんだったの…?」「なんだったんだろう…?」と、昨夜の出来事を理解できずにいました。 身体は繋がっても、心が伴っていない。その事実が、二人の間に横たわる溝の深さを物語っています。
レス解消を喜ぶべき…?詩織の本当の願い
混乱したまま、詩織は洗面所で生理周期を管理するアプリを開きます。画面に表示されたのは、「妊娠可能性 低い」の文字。 そもそも妊活に適したタイミングではなかったことに、彼女はどこか安堵しているようにも見えます。
「レス解消をまずは喜ぶべきだよね…」。そう自分に言い聞かせようとする詩織。 しかし、彼女の心は正直でした。
「私やっぱり まだ子供 諦めてないのかな」
「まだ間に合うなら 努力したいって思ってるのかな…」
夫との関係がどうであれ、彼女の心の奥底には、「母親になりたい」という切実な願いが、変わらず存在していたのです。
突然のキス、あの夜の真相
なぜ二人は、あれほどこじれていたにもかかわらず、身体を重ねることになったのでしょうか。物語は、昨夜の出来事を回想します。賢吾からの「やっぱり子ども作りたいってこと?」という問いに、詩織が愕然とした、あの瞬間。
詩織が言葉を失っていると、賢吾は無言で彼女に近づき、突然、情熱的にキスをしたのです。 そのまま二人は寝室へとなだれ込み、一年間の空白を埋めるかのように、互いを求め合いました。 それは、話し合いの末の和解ではなく、あまりに唐突で、感情的な行為でした。
「まだ間に合うなら努力したい」詩織の決意
再び、現在の朝。昨夜の出来事と、自分の本当の気持ちに向き合った詩織。 彼女は、夫との関係や妊活がうまくいかないことを、誰かのせいではなく、自分自身の問題として捉え直します。そして、静かに、しかし強く決意するのでした。
たとえ困難であっても、まだ可能性があるのなら、自分は「母親になる」という夢を諦めたくないのだ、と。
【フウフヤメマスカ】30話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、夫婦の営みという、極めてデリケートなテーマを通して、詩織の心の奥深くを描いた、非常に重要な回だったと感じます。一年ぶりのセックスが、決してハッピーエンドの始まりではなく、むしろ二人の心の断絶をより明確にするための装置として描かれていたのが、この作品らしいリアリティだと思いました。
特に印象的だったのは、賢吾の行動です。彼はなぜ、あのタイミングで詩織を求めたのでしょうか。元カノとの再会による罪悪感からなのか、それとも、詩織の優しさに触れて純粋に愛情が再燃したのか。彼の行動原理が謎に包まれているからこそ、読者は彼の行動に様々な憶測を巡らせてしまいます。
しかし、今回の主役は間違いなく詩織でした。レスが解消されたことへの安堵、妊娠の可能性が低いことへの諦め、そして、それでもなお消えない「母親になりたい」という強い願い。彼女の心の機微が丁寧に描かれていて、深く感情移入してしまいました。「まだ間に合うなら努力したい」。この彼女の静かな決意が、今後の物語をどう動かしていくのか。夫との関係、そして新人・佐久野くんとの関係も含め、彼女の選択から目が離せません。
【フウフヤメマスカ】30話のネタバレまとめ
- 一年ぶりに夫婦の営みを持った賢吾と詩織ですが、その翌朝、二人の間には気まずい空気が流れます。
- 回想シーンで、その営みが、賢吾からの突然の情熱的なキスから始まったことが明かされます。
- 詩織は、今回の営みでの妊娠の可能性が低いことを知りつつも、自分自身が「まだ子供を諦めていない」という本当の気持ちに気づきます。
- 詩織は、「まだ間に合うなら努力したい」と、母親になる夢を諦めないことを静かに決意するのでした。
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