2025.07.31

【フウフヤメマスカ】35話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

夫の賢吾が「休日出勤」で不在の週末、詩織は家で一人穏やかに過ごしています。
そこへ、賢吾の実家であるりんご農家から、恒例のりんごが大量に届きます。
詩織がお礼のメッセージを送ると、義母から「去年、詩織さんの会社の人が喜んでくれたと聞いたので、多めに送りました」という心温まる返信が来ます。
夫の裏切りとは対照的な義母の優しさに触れ、詩織は心を動かされるのでした。

Contents

【フウフヤメマスカ】第35話をネタバレありでわかりやすく解説する
【フウフヤメマスカ】35話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【フウフヤメマスカ】35話のネタバレまとめ

【フウフヤメマスカ】第35話をネタバレありでわかりやすく解説する

夫・賢吾の嘘を知った詩織。彼女が次にとる行動とは？第35話では、何も知らないふりをして日常を過ごす詩織の計画と、その裏で「理想の父親」を演じる賢吾の姿が描かれます。そして、詩織の善意が、夫の嘘を暴く決定的な引き金となってしまいます。

妻の善意、夫への気遣い

夫の嘘を知った翌朝。詩織はいつも通り、穏やかに家事をこなしていました。彼女は、義実家から送られてきたりんごを会社に持っていく計画を立てます。

「佐久野くんPC操作自体苦手みたいだからよく使う機能をピックアップしてマニュアル作ってあげようかな」

それは、苦労している後輩を思う、先輩としての優しさ。そして「その後で賢吾と時間合わせて帰れば買い物したりご飯食べたりなんとでも出来るし！」と、夫との時間も大切にしようと考えていました。彼女は賢吾に「お裾分け用のりんご持って会社に行くことにした～！」と、あくまで善意からの行動であることをLIMEで伝えます。

偽りの休日、サッカー教室の「パパ」

詩織がそんな計画を立てている頃、賢吾は元カノ・沙耶と彼女の息子・蓮くんと共に、サッカー教室の見学に来ていました。そこでは、体験入部の子供が多く、コーチは人手不足に困っていました。

沙耶から「経験者でいらっしゃるんですよね？」と紹介された賢吾は、コーチから「少し手伝っていただけますか？」と頼まれ、断りきれずにゴールキーパーとして練習に参加することに。子供たちに「ナイスキーパー！」と褒められ、彼は戸惑いながらも、どこか楽しんでいる様子。その姿は、まるで本当の父親のようでした。

届かないメッセージ

賢吾が子供たちとサッカーに興じている間、彼のジャケットのポケットの中では、詩織からのLIMEが静かに通知を知らせていました。妻からの善意のメッセージは、偽りの休日を楽しむ夫には届きません。

オフィスでの鉢合わせ、そして疑惑

りんごを抱え、オフィスに到着した詩織。しかし、そこに賢吾の姿はありません。「あれ…？賢吾コンビニでも行ってるのかな…？」と、彼女はまだ夫の嘘が完全には確定していないことに、一縷の望みを抱いていたのかもしれません。

そこにいたのは、同僚の鬼束くんただ一人。詩織は彼にりんごを渡しながら、何気なく尋ねます。

「そういえば今日浦も来てるんだよね？どこにいるか知ってる？」

その問いに、鬼束くんはきょとんとした顔で、こう答えるのでした。

「え…？」

詩織の善意が、夫の完璧だったはずのアリバイを、木っ端みじんに打ち砕いた瞬間でした。

【フウフヤメマスカ】35話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、詩織の善意と賢吾の嘘が見事な対比で描かれ、読者の心を締め付けるような回でした。夫の嘘を知りながらも、後輩のためにマニュアルを作り、りんごをお裾分けしようとする詩織の姿は、あまりにも健気で、そして痛々しいです。彼女の優しさが、結果的に夫の嘘を暴くという展開は、非常に皮肉が効いていて秀逸だと感じました。

一方の賢吾は、もはや救いようのないところまで来てしまったな、という印象です。沙耶と蓮くんと過ごす彼は、とても生き生きとして見えます。それは、彼が本来望んでいた「家族の姿」なのかもしれません。しかし、その幸せが妻への嘘と裏切りの上に成り立っているという事実から、彼は目をそらし続けています。

最後の、鬼束くんの「え…？」という一言で終わるラストシーンは、まさに鳥肌ものでした。この一言が持つ破壊力は計り知れません。詩織は、この瞬間、夫の裏切りを確信したはずです。彼女がこれからどう動くのか、そして何も知らずに「理想のパパ」を演じている賢吾がどうなるのか。次回の展開が恐ろしくもあり、待ち遠しくてたまりません。