【フウフヤメマスカ】36話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 詩織は、夫の賢吾が休日出勤していると信じ、りんごのお裾分けと新人・佐久野くんのためのマニュアル作成のため、オフィスへ向かう計画を立てます。
  • 一方、賢吾は詩織に嘘をつき、元カノ・沙耶と彼女の息子・蓮くんのサッカー教室の見学に行き、練習に参加して「父親役」を楽しんでいます。
  • オフィスに到着した詩織は、そこにいるはずの賢吾がいないことに気づきます。
  • 詩織が同僚の鬼束くんに賢吾の居場所を尋ねたことで、賢吾の「休日出勤」が嘘であったことが決定的になろうとしています

【フウフヤメマスカ】第36話をネタバレありでわかりやすく解説する

夫・賢吾の「休日出勤」が嘘であると確信した詩織。 第36話では、何も知らない賢吾が元カノとの「家族ごっこ」に興じる裏で、同僚を巻き込んだ必死のアリバイ工作が行われます。そして、その稚拙な嘘が暴かれた時、夫婦は最悪の形で対面することになります。

夫の嘘、同僚の憶測

「え…?」と固まる同僚の鬼束くんを前に、詩織は夫がここにいない事実を突きつけられます。 鬼束くんの頭の中では、「嫁に嘘ついてまで土曜日に出掛ける理由なんて…」「不倫?浮気?風俗…?」と、最悪の憶測が渦巻いていました。

彼は慌てて「ちょっと休憩入ってます」と嘘をつき、その場を取り繕います。 詩織は、賢吾からのLIMEに既読がつかないことを気にしつつも、「折角来たから少しやっとこうかな」と、平静を装いデスクに向かうのでした。

理想の父親を演じる賢吾

その頃、賢吾は元カノ・沙耶の息子、蓮くんのサッカー教室で、すっかり「父親役」に馴染んでいました。コーチに「お父さん」と間違えられ、ボランティアコーチにまで誘われます。 他の母親たちからも「素敵でした~!」と声をかけられ、まんざらでもない様子。

鳴り響く電話、同僚の援護射撃

まさにその時、賢吾のスマホが鳴ります。相手は、慌てふためいた様子の鬼束くんでした。

「梶先輩が会社来てるよ!」

鬼束くんは、自分が「今は休憩入ってるって!」と嘘をついて賢吾をかばったことを伝え、「だから今すぐ会社来い!」「これ以上は巻き込まないでよ!」と必死に訴えます。 事態を把握した賢吾は、「蓮くんごめん!」「お先!」と叫び、サッカー場を全力疾走で後にするのでした。

稚拙な嘘と、絶望の対面

賢吾が会社に向かっている間、詩織は鬼束くんの様子から、彼が電話で賢吾と話していたこと、そして自分に嘘をついていることに気づいていました。そして、彼女は鬼束くんに、賢吾から届いたLIMEのメッセージを見せます。

そこには、「お昼取りそびれちゃって!」「コンビニ行ったら弁当が売り切れで」「定食屋行ったらランチタイム終わってて」など、あまりにも長く、不自然な言い訳が書き連ねられていました。

そして、そのメッセージの締めくくり「でも…もう着くから!!」の言葉通り、息を切らした賢吾が、コンビニ袋を手にオフィスに駆け込んでくるのでした。 嘘のアリバイを完璧に演じようとする夫と、その嘘をすべて知っている妻。二人は、最悪の形で顔を合わせることになります。

【フウフヤメマスカ】36話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、息もつけないほどの緊張感が続く、ジェットコースターのような回でした。特に、鬼束くんの視点を通して、賢吾の嘘がいかに異常なことかを描いていたのが秀逸でした。友人をかばおうと必死になる鬼束くんの姿はコミカルでしたが、彼の頭に「不倫」「浮気」といった単語が浮かぶことで、賢吾の行動が客観的に見てどれだけ「黒」に近いかを、読者に突きつけてきます。

そして、賢吾のLIMEでの言い訳。あれは傑作でした。嘘が下手な人間がパニックに陥ると、いかに不自然で、饒舌になるか。そのリアルな描写には、もはや笑うしかありません。しかし、その笑いの後には、こんな稚拙な嘘で妻を騙そうとしている男への、深い失望感が残ります。

ラスト、息を切らして駆け込んできた賢吾と、静かに彼を見つめる詩織と鬼束くん。三人の間に流れるであろう、凍てつくような沈黙を想像するだけで、こちらまで胃が痛くなりそうです。この完璧な「詰み」の状況で、賢吾は一体何を語るのでしょうか。そして詩織は、どんな言葉を彼に投げかけるのか。次回の修羅場が、恐ろしくもあり、待ち遠しくてたまりません。

【フウフヤメマスカ】36話のネタバレまとめ

  • 詩織が会社に現れたことで、賢吾の嘘がバレたと察した同僚の鬼束くんは、彼が不倫などをしているのではないかと疑います。
  • その頃、賢吾は元カノ・沙耶の息子・蓮くんのサッカー教室で、コーチや他の母親たちから「お父さん」と間違えられ、満更でもない様子でした。
  • 鬼束くんからの緊急の電話で、妻が会社にいることを知らされた賢吾は、慌てて会社へ向かいます。
  • 賢吾は、遅れた言い訳として長文の嘘のメッセージを詩織に送りますが、詩織はそれを読んだ上で、オフィスで彼の到着を待っていました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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