【フウフヤメマスカ】37話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 詩織が会社に現れたことで、賢吾の嘘がバレたと察した同僚の鬼束くんは、彼が不倫などをしているのではないかと疑います。
- その頃、賢吾は元カノ・沙耶の息子・蓮くんのサッカー教室で、コーチや他の母親たちから「お父さん」と間違えられ、満更でもない様子でした。
- 鬼束くんからの緊急の電話で、妻が会社にいることを知らされた賢吾は、慌てて会社へ向かいます。
- 賢吾は、遅れた言い訳として長文の嘘のメッセージを詩織に送りますが、詩織はそれを読んだ上で、オフィスで彼の到着を待っていました。
【フウフヤメマスカ】第37話をネタバレありでわかりやすく解説する
稚拙な嘘をつき、妻と鉢合わせてしまった賢吾。第37話では、自宅に戻った二人による、息の詰まるような尋問が始まります。嘘を重ねる夫と、真実を求める妻。夫婦の信頼関係が、音を立てて崩れていきます。
始まった夫婦の尋問
オフィスで嘘が暴かれ、気まずい雰囲気のまま帰宅した賢吾と詩織。 事情を察した同僚の鬼束くんが「ぼ…僕は仕事あるんで!」とそそくさと退散し、家には二人きりの重い空気が流れます。
賢吾がなんとか話題を変えようと、実家から届いたりんごの話をしますが、詩織はそれを遮ります。
「どこに行ってたの?」
彼女の目は、一切の誤魔化しを許さないと、静かに物語っていました。
苦し紛れの嘘と「証拠」
観念した賢吾は、食卓で詩織に向き合います。しかし、彼の口から語られたのは、真実を巧みに隠した、新たな嘘でした。 彼は、元カノである沙耶の存在を「大学の友達」とし、「小学生の子どもが居るんだけど」「離婚したみたいで…」と、同情を誘うようなストーリーを語り始めます。
そして、「子供のサッカー教室の付き添いを頼まれちゃって」「なんか断りにくくて」と、あたかも人の良い友人を演じ、証拠としてサッカー教室の申込書を詩織に見せるのでした。
「なんで嘘つく必要があったの?」詩織の鋭い追及
賢吾の話を黙って聞いていた詩織は、彼の話を冷静に要約します。「その藤本さんって人が離婚して一人で子どもを育てていて 手が回らないから習い事の付き添いを賢吾に頼んできたってこと?」。
賢吾が「そう!そんなところです…!」と安堵したのも束の間、詩織は彼の嘘の根幹を揺るがす、最もシンプルな問いを投げかけます。
「でもなんで私に嘘つく必要があったの?」
「全部正直に話して」追い詰められる夫
さらに詩織は、「その藤本さんって人 女の人なの?だから正直に言えなかったの?」と、核心に迫ります。 追い詰められた賢吾は、「そ…そう!女友達で…」と、嘘を重ねるしかありません。
しかし、その必死の取り繕いも、詩織には通用しませんでした。彼女は、賢吾がまだ何かを隠していることを見抜き、冷たく、そして力強く言い放ちます。
「賢吾さ なんかまだ隠してない?」
「都合のいいところだけ話すんじゃなくて 全部正直に話してほしいんだけど」
もはや逃げ場はありません。詩織のまっすぐな視線が、嘘で固められた賢吾の心を貫くところで、物語は幕を閉じます。
【フウフヤメマスカ】37話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、一連の賢吾の嘘が暴かれていく過程が、本当に見事な心理戦として描かれていて、息をのみながら読み進めました。特に、詩織のキャラクターの成長には目を見張るものがあります。以前のようにただ悲しんだり、感情的になったりするのではなく、冷静に事実を整理し、相手の嘘の矛盾を的確に突いていく。その姿は、探偵のようでもあり、彼女が精神的に強くなっていることを感じさせました。
一方の賢吾は、もはや哀れとしか言いようがありません。一つの嘘を隠すために、次から次へと嘘を重ね、どんどん自分で自分の首を絞めていく。彼が「元カノ」という決定的な事実を隠し、「女友達」という言葉に逃げた瞬間、この夫婦の信頼関係は、ほぼ完全に崩壊したと言ってもいいでしょう。
詩織の最後の「全部正直に話して」という言葉は、彼に与えられた最後のチャンスです。彼はここで、全てを告白し、夫としての責任と向き合うことができるのか。それとも、さらなる嘘でこの場を切り抜けようとするのか。彼の選択が、この夫婦の未来を決定づける、あまりにも重要な局面が訪れました。
【フウフヤメマスカ】37話のネタバレまとめ
- 嘘がばれた賢吾は、妻の詩織からの尋問を受けることになります。
- 彼は、元カノの沙耶を「シングルマザーの大学時代の友人」と偽り、子供の習い事の付き添いを頼まれただけだと、苦し紛れの嘘をつきます。
- 詩織は、その話が事実だとしても、「なぜ嘘をつく必要があったのか」と、賢吾の矛盾を鋭く追及します。
- 夫がまだ何かを隠していると確信した詩織は、「都合のいいところだけじゃなく、全部正直に話してほしい」と、賢吾をさらに追い詰めます。
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