【私が選ぶ理想の結婚】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 別れを切り出したはるひですが、関係が終わることへの恐怖から、尚孝の引き留めを受け入れてしまいます。
- 親友の香住から、婚約が会社に知れると仕事に影響が出る可能性があると忠告されます。
- 会社の取引先として紹介された新人デザイナーの吉武が、尚孝の浮気相手であることが判明するという、衝撃のラストで終わりました。
【私が選ぶ理想の結婚】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
第4話のラストで、ついに婚約者・尚孝の浮気相手と顔を合わせてしまったはるひ。絶望的な状況から始まる第5話では、恋敵との直接対決、そして尚孝との関係修復の兆し、さらに新たな謎が描かれます。ジェットコースターのように揺れ動く、はるひの心情を徹底的に解説していきます。
浮気相手、襲来
物語は、はるひが尚孝の浮気相手、新人デザイナーの吉武と対面する衝撃的なシーンから始まります。しかし、間宮が彼女を紹介した名前は「QGデザインの倉沢です」でした。名前の違いに、はるひは一瞬混乱します。 その時、親友・香住の「しばらく結婚の話は伏せて」という言葉が脳裏をよぎります。間宮は社長の甥。ここで婚約の話を知られるのはまずいと考えたはるひは、咄嗟に倉沢に助けを求め、「あのっ 倉沢さん」「結婚の話 なんですけど…」と、話を合わせてもらうよう目配せします。
「野間口さんは田中の婚約者」という嘘
はるひの意図を瞬時に察した倉沢は、驚くべき機転を見せます。なんと、はるひの婚約者は尚孝ではなく、同じ会社の「田中」という男性だと嘘をついてくれたのです。「野間口さんは田中の婚約者なんだぞ」と倉沢が取引先の男性に言うと、彼も「ああ 田中に聞きましたよ」と話を合わせてくれます 。
倉沢のおかげで、間宮に本当の婚約者を知られずに済んだはるひは、ひとまず安堵の息をつきます。しかし、倉沢は去り際に「隠すなんて やましいことがあるんじゃないですか?」と、はるひにだけ聞こえるように皮肉を囁くのでした 。その笑顔の裏に隠された敵意に、はるひは恐怖を感じます。
敵意むき出しの宣戦布告
倉沢の敵意は、気のせいではありませんでした。二人きりになった瞬間、彼女は「やっぱり…尚孝と何かある?」と本性を現し、はるひを睨みつけます 。その目は明らかに嫉妬と敵意に燃えており、彼女がはるひの恋敵であることは、この瞬間、確定的なものとなりました。
嵐の前の静けさ、必死の歩み寄り
場面は一転し、はるひと尚孝の自宅での様子が描かれます。あの夜の激しい喧嘩以来、二人はその話題に触れることなく、どこかぎこちない日々を過ごしていました。そんな空気を変えようと、尚孝は実家から届いたいちごでジャムを作り、さらには「久しぶりに出かけない?」とデートに誘います 。
彼の必死の歩み寄りに、はるひの心も揺れます。「モヤモヤが晴れたわけじゃないけど」、自分と向き合おうとしてくれる彼の姿を素直に嬉しく思い、その誘いを受け入れるのでした 。
不器用な優しさに触れて
二人はキッチンに並び、一緒にジャム作りを始めます。尚孝は「包丁でヘタ取るの無理だ」と言いながらも、一生懸命いちごを洗います 。そして、味見をして「今年も超おいしい!」と子どものように喜ぶ姿は、かつての仲が良かった頃の二人を思い出させました 。
尚孝がはるひのために作ったアボカドのサンドイッチは、半身が丸ごと入った不格好なものでした 。しかし、はるひは「形も味もどうでもいい」「私のために作ってくれたことがうれしい」と、彼の不器用な優しさを心から喜びます 。
「この幸せが続くなら…」という淡い期待
穏やかな時間の中で、はるひの心は少しずつ解けていきます。「こんな穏やかで優しい時間を過ごせるなら」「不満なんてそのうち消えてなくなる」 。そう自分に言い聞かせ、あの浮気も、倉沢の敵意も、何かのすれ違いだったのではないかと思おうとします。尚孝の「別れたくない」という言葉を信じ、この幸せな時間が続くことを願うのでした。
幸せの絶頂と、再び訪れる現実の影
その後のデートは、まるで二人の関係が修復されたかのように完璧なものでした。イルミネーションを見て、プレゼントを交換し、楽しい時間を過ごします 。そして尚孝は、「この前の誕生日なんて忘れ去られてましたけど」というはるひの冗談に応えるように、彼女をジュエリーショップへ連れて行きます 。
「婚約指輪見せてください」という尚孝の言葉に、はるひの幸福感は頂点に達します 。しかし、その幸せは長くは続きませんでした。デートの帰り道、二人の目の前を、あの倉沢が歩いていたのです。彼女は「先輩…」と呼びかけながら、親しげに男性の腕に絡みついています 。
その光景を見た瞬間、はるひは現実に引き戻されます。「あの日の不安も、私たちが抱えたままの問題も、甘い時間で蓋をしただけで、決して解決したわけじゃなかったのだ」 。幸せの絶頂から突き落とされたところで、物語は幕を閉じます。
【私が選ぶ理想の結婚】5話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、まさに天国と地獄を味わうような、感情の起伏が激しい回でした。前半の倉沢との対峙では、彼女の笑顔の裏にある敵意にゾッとさせられましたが、後半のはるひと尚孝の穏やかな時間には、読んでいるこちらも少し心が温かくなりました。 不器用ながらも必死に関係を修復しようとする尚孝の姿を見ていると、もしかしたら本当にやり直せるのかもしれない、と淡い期待を抱いてしまいます。サンドイッチの場面や婚約指輪のシーンは、二人が積み重ねてきた時間の温かさを感じさせ、とても切なかったです。
しかし、だからこそラストの展開がより一層、残酷に感じられます。幸せな気持ちで満たされた直後に、再び現実を突きつけられる。問題の根本から目を背け、ただ「甘い時間で蓋をしただけ」では、何も解決しないのだという厳しい真実が、胸に突き刺さりました。 倉沢が「吉武」と名乗り、今回は別の男性と親密にしているなど、彼女の周りには謎が深まるばかりです。彼女の真の目的は何なのか、そして尚孝との関係は。複雑に絡み合った糸が、今後どのように解きほぐされていくのか、目が離せません。
【私が選ぶ理想の結婚】5話のネタバレまとめ
- 尚孝の浮気相手は、取引先のデザイナー・倉沢であることが確定し、彼女ははるひに敵意を見せます。
- 尚孝は関係を修復しようと努力し、はるひもその気持ちに応え、二人は一時的に穏やかで幸せな時間を取り戻します。
- 婚約指輪を選び、幸せの絶頂にいた二人ですが、その帰り道に再び倉沢の姿を目撃してしまいます。
- はるひは、二人の間の問題は何も解決しておらず、ただ「甘い時間で蓋をしただけ」だったという現実に気づかされます。
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