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【ムカつく後輩にやりたいようにやられてます】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 居酒屋で向き合った二人は、八条が抱える過去の傷とその原因について、深く語り合いました。
  • 彼の受動的な恋愛スタイルは、自分の意思を殺して生きてきた、幼少期の家庭環境に根差したものでした。
  • 八条は、瀬奈へのアプローチが初めて自分の意思で行ったことだと明かします。
  • そして最後に、瀬奈への想いが「初恋かもしれない」と、あまりにも純粋で真摯な告白をして、物語は終わりました。

【ムカつく後輩にやりたいようにやられてます】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

「初恋かもしれない」という衝撃の告白から一夜。第7話は、あまりにも大きな爆弾を投下された二人の、ぎこちなくも愛おしい後日談から始まります。お互いの本心が見えたからこその、新たな壁と、それを乗り越える確かな一歩が描かれます。

告白の翌朝、気まずすぎる二人

あの夜、二人はそれぞれの家で眠れない夜を過ごしていました。

瀬奈は、過去に彼をビンタしてしまったことを思い出し、「あんなに真摯でいてくれる彼に」「自分で許せない」と自己嫌悪に陥ります。 一方の八条も、「酒で失敗するの初めてだな」と、酔いに任せた告白を死ぬほど後悔していました。

そして二人は、まるで示し合わせたかのように同じ結論に至ります。「いったん前みたいに いつも通りに戻ったほうがいい」と。

その結果、月曜日のオフィスは、これまで以上にぎこちない空気に包まれます。 いつもの軽口や冗談は消え、八条は「ただの真面目なサラリーマン」と化していました。

「うれしかったよ」―瀬奈の踏み出した一歩

いつもと違う彼の姿に、瀬奈は不思議と嫌な気持ちはしませんでした。 むしろ、彼のアンニュイな雰囲気に新たな魅力を感じつつ、自分自身の心と向き合います。「私は八条くんのことどう思ってるんだろう」「好意に飛びつくな」と、過去の失敗を繰り返さないよう自らを戒めるのでした。

そして、彼女はついに自分の本当の気持ちに気づきます。「好きってこういう感じだっけ?」と。

その日の帰り、瀬奈は意を決して八条を追いかけます。 そして、彼の不安を吹き飛ばす、最高の一言を伝えました。

うれしかったよ

彼女は続けます。「自分勝手に何度もキスしたことあるくせに なんで今回はそんなに自信ないの?」と。 その真っ直ぐな言葉が、後悔の殻に閉じこもっていた八条の心を解き放ちます。

彼は「反省してたんです」と白状し、照れくさそうに、しかし安心したように笑うのでした。

「もう一度、私は人を愛したい」

心の壁が取り払われた八条は、瀬奈に力強く宣言します。「今度は酒の勢いじゃなくて 俺の意思でちゃんといいますから」「絶対聞いてくださいね」。 それは、二人の関係が次のステージへ進むことを約束する言葉でした。

そして彼は、この上なく優しい声でこう付け加えます。

俺と一緒の時は 失敗してもいいですよ

その言葉は、過去の失敗に囚われていた瀬奈の心を、優しく包み込むものでした。 「仮から始まったこの関係に名前をつけて」、彼女は心に誓います。「彼との縁を大事にしたい」「もう一度、私は人を愛したい」と。 二人の「リハビリ恋愛」は、本当の恋へと変わる、確かな夜明けを迎えたのです。

【ムカつく後輩にやりたいようにやられてます】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、告白後の「気まずいあるある」を、これ以上なく丁寧かつ感動的に描いた素晴らしい回でした。お互いに後悔して空回りしてしまう姿は、あまりにもリアルで、見ているこちらも顔が赤くなるほどです。

このもどかしい状況を打破したのが、瀬奈さんだったことに大きな意味があると感じました。これまでは八条くんの行動に心を揺さぶられる側でしたが、今回は彼女が自分の気持ちを自覚し、勇気を出して一歩を踏み出した。その成長が、二人の関係を対等で、より強固なものにしたのだと思います。「うれしかったよ」の一言に、これほどの破壊力があるとは思いませんでした。

そして、八条くんの「失敗してもいいですよ」というセリフ。これは反則です。自分自身も失敗と後悔を抱えながら、相手の失敗を丸ごと受け入れようとする。これこそが、本当の優しさと愛情ではないでしょうか。 「初恋」の告白も最高でしたが、このセリフも同じくらい、二人の関係性を象徴する名言だと思います。ようやく本当の意味で手を取り合った二人が、これからどんな「恋人」になっていくのか、楽しみで仕方がありません。

【ムカつく後輩にやりたいようにやられてます】7話のネタバレまとめ

  • 八条の「初恋」告白の翌日、お互いに気まずさを感じた二人は、オフィスでよそよそしく振る舞ってしまいます。
  • 瀬奈は自分の本当の気持ちと向き合い、帰り道に八条を追いかけ、「(告白が)うれしかったよ」と素直な気持ちを伝えました。
  • 瀬奈の言葉に救われた八条は、今度は素面で、自分の意思で想いを伝えることを約束します。
  • 八条は「俺と一緒の時は失敗してもいいですよ」と伝え、瀬奈は彼との縁を大事にし、もう一度人を愛そうと決意しました。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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