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【さよならお兄ちゃん】ネタバレ結末!あらすじから最終回まで全て解説

ずっちー

ショートドラマ「さよなら、お兄ちゃん」が、多くの視聴者の心を掴んでいます。この感動的な物語のネタバレや、気になる最終回がどのような展開を迎えるのか、知りたくて検索された方も多いのではないでしょうか。

『さよならお兄ちゃん』は、息をのむようなシリアスな展開と、登場人物たちの複雑な心理描写で多くの読者の心を掴んでいます。物語を追いかける中で、「この後の展開はどうなるの?」「あの時の伏線はどう回収されるの?」といった疑問や、「登場人物たちの行動が辛すぎて、話の順番を整理したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなあなたのためのネタバレ解説記事です。

  • 結末や各話の展開を先に知りたい
  • 複雑な人間関係や時系列を整理したい
  • 登場人物の行動の裏にある心理を深く理解したい

この記事を読めば、『さよならお兄ちゃん』の物語の始まりから結末までの全体像を、一気に把握することができます。各話のあらすじと感想を通して、物語への理解をさらに深める手助けとなるはずです。

ただし、この記事は完全なネタバレを含んでいます。まだ読んでいない話の内容を知りたくない方や、ご自身で物語を読み進める楽しみを大切にしたい方は、閲覧には十分ご注意ください。物語の衝撃を新鮮な気持ちで味わいたい方は、一度ブラウザを閉じることをお勧めします。

Contents
  1. 【さよならお兄ちゃん】ってどんなあらすじ?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)
  2. 【さよならお兄ちゃん】最終回まで全話ネタバレ・あらすじ解説

【さよならお兄ちゃん】ってどんなあらすじ?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)

ここでは、物語の根幹となるあらすじや設定、そして物語を彩る主要な登場人物たちについて、詳しく解説していきます。

どんなあらすじ?世界観や設定をわかりやすく解説!

物語の主人公は、孤児院で育った心優しい少女・南宮星(ナンゴン・ビョル)。彼女はある日、国内有数の名家である南宮家に養子として引き取られ、三人の優しい兄たちに囲まれて、生まれて初めて家族の愛を知ります。しかし、その幸せな日々は、南宮家の実の娘・南宮月(ナンゴン・タル)が見つかったことで、脆くも崩れ去ります。

月の巧みな策略と、血の繋がりを優先する家族の心変わりによって、星は次第に孤立。兄たちからも冷たい仕打ちを受け、居場所を失っていきます。絶望の淵に立たされた星は、長兄が責任者を務める、30年間冷凍睡眠に入るという非人道的な人体実験「星眠計画」に、自ら被験者として志願することを決意します。

これは、家族の愛を信じた一人の少女が、裏切りと誤解の末に自己犠牲という悲しい選択をするまでの物語。そして、彼女を失った家族が、取り返しのつかない後悔と向き合っていく贖罪の物語でもあります。

主要な登場人物を紹介

南宮星(ナンゴン・ビョル)

本作の主人公。孤児院で育ち、南宮家の養女となる。兄たちからの愛情を一身に受けて育ちますが、月の帰国によって立場が一変。家族からの裏切りに深く傷つき、絶望の中で「星眠計画」への参加を決意します。どこまでも健気で、自分を犠牲にしてでも家族を愛そうとする純粋な心を持っています。

南宮月(ナンゴン・タル)

南宮家の実の娘。長年海外で療養していましたが、帰国後に星から家族の愛情を奪い取ります。病弱で可憐な少女を演じながら、その裏では計算高く、残酷な罠を仕掛けて星を追い詰めていく、物語のヴィラン的存在です。

南宮珉(ナンゴン・ミン)

南宮家の長男で、NKグループ社長兼天才科学者。「星眠計画」の最高責任者でもあります。冷静沈着で理性的ですが、家族、特に実の妹である月への愛情が深く、その情に流されて星に対して冷酷な判断を下してしまいます。

南宮勛(ナンゴン・フン)

宮家の次男で、盲目の天才ピアニスト。かつては星の優しさに最も支えられていましたが、月の登場後は彼女の言葉を鵜呑みにし、星を突き放してしまいます。後に、星の犠牲によって視力を取り戻すことになります。

南宮哲(ナンゴン・チョル)

南宮家の三男で、NKカジノの代表。短気で直情的な性格で、兄たちの中でも最も激しく星に辛く当たります。しかし、その分、後悔の念に駆られるのも早く、感情の振れ幅が大きい人物です。

【さよならお兄ちゃん】最終回まで全話ネタバレ・あらすじ解説

ここからは、物語の第1話から最新話までの展開を、各話のあらすじと感想を交えながら詳しく解説していきます。

1話ネタバレはこちら

主人公の南宮星が、兄・珉が主導する30年間の冷凍睡眠計画「星眠計画」に、自ら最初の被験者として志願する衝撃的なシーンから物語は始まります。時間は遡り、星が孤児院から南宮家に引き取られ、三人の兄から深く愛されて育った幸せな過去が描かれます。しかし、南宮家の実の娘・月が帰国したことで家族の態度は一変。月に巧妙な罠で濡れ衣を着せられた星は、家族からも信じてもらえなくなり、絶望の淵に立たされます。そして、志願者がおらず難航していた兄のプロジェクトを助けるという名目で、自らの存在を消すために被験者になるという悲しい決断を下します。

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【感想】
第1話から、あまりにも胸が締め付けられる展開で、読み終えた後も言葉を失いました。前半で描かれる、兄たちからの愛情に満ちた幸せな日々が輝けば輝くほど、後半の突き落とされ方が本当に辛いです。特に、星が自身の存在を「他人の幸せを奪うもの」と感じてしまう場面は、涙なしでは見られませんでした。血の繋がりという、決して越えられない壁を前に、一人の少女がどれほどの無力感と孤独を抱えていたのかを思うと、心が張り裂けそうになります。

2話・3話ネタバレはこちら

「星眠計画」の契約を終えた帰り道、星は持病の喘息で倒れてしまいますが、偶然通りかかった兄たちに、月の巧妙な演技によって見捨てられてしまいます。意識を失う直前、星は自分を見捨てた家族の「永遠の幸せ」を願うのでした。その後、病院で目覚めた星は、隣の病室で月を囲んで楽しそうにする家族の姿をSNSのライブ配信で見せつけられます。その配信の最中、長兄・珉のもとに「星眠計画の志願者が現れた」という吉報の電話が入ります。

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【感想】
月の計算高さと、兄たちの愚かさに、もはや恐怖すら感じました。本当に助けが必要な星を「演技だ」と決めつけ、置き去りにするシーンは圧巻のクズっぷりです。そんな絶望的な状況で、星が最後に願うのが「みんなの永遠の幸せ」だなんて…。どれだけ裏切られても、彼女の中にある家族への愛は消えないのです。そのあまりにも美しく、そして痛々しい自己犠牲の精神に、涙が止まりませんでした。

4話・5話ネタバレはこちら

星の病室を訪れた兄たちは、彼女が家政婦に本心を吐露した「もう一度選べるなら家族にはならない」という言葉の一部だけを聞き、決定的な誤解をします。その直後、次兄・勛の角膜提供者が現れたという朗報がもたらされますが、その提供者こそ、自らの死と引き換えに臓器提供を申し出ていた星自身でした。真実を知らない兄たちは、星の誕生日である3日後に、星の犠牲によってもたらされた二つの奇跡を祝うパーティーを開くことを決めます。そして、パーティー当日、星は月のために用意されたプレゼントを巡って再び屈辱を受け、その際に持っていたファイルから「死亡証明書」が散らばってしまいます。

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【感想】
言葉を失いました。これほどまでに残酷な「すれ違い」と「善意の踏みにじり」があるでしょうか。星の誕生日であり、彼女が社会的に「死ぬ」日に行われる、彼女の犠牲を祝うためのパーティー。この地獄のような状況で、星に「参加しろ」と無邪気に言う兄たちの姿に、深い憤りを感じずにはいられませんでした。

6話・7話ネタバレはこちら

星は自室を月に奪われ、電気もつかない物置へと追いやられます。三兄・哲からは「こじきのお前を引き取ってやった」という残酷な言葉を浴びせられ、最後の心の支えであった愛犬・チャプサリまでもが月の手によって惨殺されてしまいます。さらに月は、その罪を星に着せ、喘息の発作で苦しむ星から吸入器を奪い、目の前で踏みつけるという凶行に及びます。

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【感想】
月の悪意は、もはや常軌を逸しています。罪のない子犬を殺し、その罪を星に着せ、さらには喘息で苦しむ彼女から吸入器まで奪う。これは殺人未遂と言っても過言ではありません。それなのに、兄たちは月の演技に騙され続け、真実から目を背けています。星の「この家で愛されないのは犬だけじゃない」という心の声が、あまりにも悲痛でした。

8話・9話・10話ネタバレはこちら

星の19歳の誕生日に、兄たちは「星眠計画」の成功を祝うパーティーを開催。その場で長兄・珉はプロジェクト名を「月星睡眠計画」に変更すると発表し、星の存在を公の場から抹消します。さらに、月は盲目の次兄・勛を燃えるグリルへと誘導。それを助けようとした星は、月の策略で転倒し、パーティーを台無しにした加害者として扱われます。父親から「引き取るべきじゃなかった」と12年間の全てを否定され、頬を叩かれた星は、ついに家族との縁を切って家を出ていくのでした。その後、家政婦だけが星の誕生日を祝い、星は「心の箱」に残された兄たちの過去の優しい手紙を読み、現在とのギャップに涙します。

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【感想】
この一連の流れは、まさに地獄絵図でした。星の誕生日が、家族との決別の日になるという、これ以上ない残酷な結末。父親の「引き取るべきじゃなかった」という言葉は、12年間の家族としての日々を完全に否定するものであり、養子として迎えられた子供にとって、これほど残酷な言葉はありません。それでも最後に「今までお世話になりました」と頭を下げる星の姿に、彼女の品格と、変わらない家族への愛を感じて涙が止まりませんでした。

11話・12話・13話ネタバレはこちら

家を出た星が「星眠計画」のカプセルに入る一方、家族は星の誕生日を思い出し、慌てて彼女の捜索を始めます。しかし、時すでに遅し。珉が星の部屋で「星眠計画」の志願書類を発見しかけますが、階下の騒ぎで中断。その騒ぎの原因は、星が過去に月の罠で物置に一晩中閉じ込められたことが原因で、部屋の電気をつけなくなったという事実が家政婦の口から明かされたことでした。自分たちの罪の深さを知った家族は後悔しますが、家政婦は「今度はあなたたちが苦しむ番」と冷たく見つめるのでした。

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【感想】
「手遅れ」という言葉の残酷さを、これでもかというほど見せつけられた回でした。星の誕生日を思い出した瞬間の兄たちの変わり身の早さが、かえって彼らの愛情の浅さを露呈しているようで、見ていて憤りすら感じます。星が物置で一晩中助けを求めていたという過去は、明確な虐待であり、どんな言い訳も通用しません。彼らの後悔は、あまりにも遅すぎました。

14話・15話ネタバレはこちら

次兄・勛の角膜移植手術が成功し、家族は喜びますが、その提供者が星であることは知りません。勛は「ビョルの角膜なら一生見えない方がマシだ」と言いますが、皮肉にもその願いは叶いませんでした。その後、医師から星が深刻な喘息を患っており、再検査の時期を数週間も過ぎて危険な状態であることを知らされます。家族は、過去に星の喘息を「演技」と決めつけ、まともに取り合わなかった自分たちの罪深い行動を思い出し、愕然とします。

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【感想】
医師の「もしやご存じなかったのですか?」という呆れた様子が、すべてを物語っています。家族として当然知っているべき娘の病気を知らない。いや、知ろうとしなかった。これは明らかなネグレクトです。「なぜ言わなかったんだ」という家族の言葉には、怒りすら覚えます。星は何度も訴えていたのに、それを信じなかったのは家族の方です。責任転嫁も甚だしいと感じました。

16話・17話・18話・19話ネタバレはこちら

退院した勛は、家の中が星の愛情で満ちていることに気づきます。彼が怪我をしないようにテーブルの角が削られていたり、目の回復を願って折られた999羽の鶴が屋根裏部屋に隠されていたりと、星の健気な愛情の証が次々と明らかになります。そして、家族は屋根裏部屋で、星が最後に残した「心のポスト」を発見。そこには、家族への深い感謝と愛情、そして兄たち一人ひとりへの具体的な気遣いが綴られていました。その純粋な愛情を知った兄たちは、自分たちの過ちの深さを思い知り、後悔の涙を流します。そして、手紙と一緒に入っていた「星眠計画」の封筒についに気づくのでした。

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【感想】
星の深い愛情がこれでもかというほど描かれた、涙なしでは見られないパートでした。ラベンダーの匂い袋、胃に優しい食事、そして999羽の鶴。星は常に、兄たちのことを第一に考え、行動していました。しかし、その愛情は、兄たちには全く届いていなかった。この事実が本当に悲しいです。「ビョル、早く帰ってきて。直接伝えたいんだ。目はもう治ったって」という勛の言葉は、この物語で最も悲しいセリフの一つかもしれません。

20話ネタバレはこちら

兄たちが「星眠計画」の封筒を開けようとする直前、階下から家政婦と月の争う声が聞こえます。月は、星が残したアルバムなどの思い出の品を「ゴミ」と呼び、破り捨てようとしていました。家政婦が「お嬢様が残した最後の形見なんです」と必死に抵抗する中、月は「この家の唯一のお嬢様は私よ!」と本性を爆発させます。その狂気的な姿を、駆けつけた兄たちが目の当たりにしてしまうのでした。

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【感想】
月の本性がついに兄たちの前で爆発する、待望の展開でした。星にとってかけがえのない思い出を「ゴミ」と断じる月の姿に、彼女の歪んだ人間性が凝縮されています。「本当に愛されてる妹はこの家では私だけよ!」という叫びは、彼女の心の奥底にある劣等感の裏返しのように聞こえました。兄たちがようやく月の本性に気づきましたが、あまりにも遅すぎます。ここから、家族の本当の地獄が始まるのでしょう。

21話ネタバレはこちら

月が星の思い出のスクラップブックを破り捨てるという暴挙に出て、ついに兄たちの前でその本性を現します。激怒した兄たちは月を完全に拒絶しますが、そんな彼らに家政婦は「星お嬢様はもう戻らないでしょう」と冷徹な事実を告げ、絶望の淵に突き落とすのでした。

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【感想】
月の開き直った態度には本当に腹が立ちましたね。ですが、兄たちがようやく目を覚ましてくれたのは、遅すぎるとはいえ少しだけスッキリしました。幸せだった頃の回想シーンが、現在の絶望的な状況と対比されてあまりにも切なかったです。「もう戻らない」という家政婦の言葉が、彼らの後悔の深さと、物語の残酷さを物語っているようでした。

22話ネタバレはこちら

星が戻ってくると信じて疑わない兄たちは、豪華なプレゼントを用意するという、どこか的外れな償いの計画を立てます。一方で、星が家を出る前の手がかりを探すため屋敷の監視カメラを確認したところ、そこには月が星を平手打ちするという衝撃的な映像がはっきりと映っていました。

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【感想】
プレゼントで償おうとする兄たちの姿は本当に滑稽で、彼らがまだ問題の本質を全く分かっていないことを示しているようでした。心の傷は物では癒せないのに、そのことに気づけないのがもどかしいです。そして、監視カメラの映像という動かぬ証拠。これを突きつけられた彼らが、これからどう真実と向き合っていくのか、固唾を飲んで見守るしかありませんでした。

23話ネタバレはこちら

監視カメラは、月が星に暴言を吐き、家族旅行への参加を執拗に妨害していた過去を映し出します。兄たちは月に騙されていた事実を確信しますが、三男の哲は現実から目をそらすかのように犬探しを優先しようとします。さらに映像を遡ると、チャプサリの事件に関する、より狂気的な映像が発見されるのでした。

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【感想】
星が一人で泣き崩れるシーンは、本当に胸が締め付けられました。彼女がどれほど孤独で辛い思いをしていたかと思うと、言葉になりません。そんな中での哲の「まず犬探し」というセリフには、正直がっかりしました。彼はまだ、ことの重大さから逃げているのですね。最後に発見された「狂ってる」と評される映像とは一体何なのか、続きが気になって仕方がありませんでした。

24話ネタバレはこちら

チャプサリ事件の真相が、ついに明らかになります。監視カメラには、月がチャプサリを虐待し、殺害するまでの一部始終が記録されていました。過去に星がその真相を訴えながらも、信じてもらえずに暴力を振るわれていた事実も蘇り、兄たちは自分たちの罪の重さに打ちのめされ、月への強い復讐を誓います。

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【感想】
この回は本当に衝撃的でした。月の狂気は私たちの想像をはるかに超えており、ただただ恐ろしかったです。そして、真実を知りながら誰にも信じてもらえなかった星の絶望を思うと、本当にやるせない気持ちになります。兄たちがようやく真実にたどり着きましたが、あまりにも多くのものを失ってしまいました。哲の復讐の誓いが、ひどく空しく響きます。

25話ネタバレはこちら

自分の悪事が露見したとも知らず、星の部屋で偽りの勝利に酔いしれる月の元に、兄たちが現れて彼女を厳しく断罪します。騒ぎを聞きつけた両親の前で、次兄の勛が、月のいじめやチャプサリ殺害といった、これまでの悪行の全てを暴露するのでした。

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【感想】
月の傲慢な独白シーンは、彼女の人間性の欠如を物語っていて、心の底から軽蔑しました。兄たちが彼女を断罪する場面は、まさに溜飲が下がる思いです。そして、何も知らなかった両親。彼らが真実を知った時の衝撃は、計り知れないでしょう。家族の崩壊が、もう目前に迫っているのを感じずにはいられませんでした。

26話ネタバレはこちら

追い詰められた月は、なおも涙ながらに無実を訴え続けますが、兄たちはネックレス事件の真相、つまり月の嘘を突きつけ、完全に論破します。逆上した月は「私が実の娘なのに!」と叫びますが、三男の哲に平手打ちされ、「お前は一度も星に勝ったことがない」と、完全な決別の言葉を告げられるのでした。

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【感想】
月の見苦しい悪あがきには、本当にうんざりしました。ネックレス事件の回想は、星の無力さと兄たちの愚かさを改めて突きつける、非常に辛いシーンでしたね。「私が実の娘なのに!」という叫びは、彼女が最後まで血の繋がりにしか固執できなかった哀れさを感じさせます。哲の最後の一撃は、まさに鉄槌だったと思います。

27話ネタバレはこちら

家族から完全に拒絶された月は、家を去ります。残された家族は、星への計り知れない愛情と自分たちの罪の重さを再認識し、深い後悔に沈みました。一方、星の失踪は社会現象となり、テレビや街中では彼女の帰りを願う大々的なキャンペーンが展開されます。

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【感想】
月の退場は当然の結果ですが、残された家族の後悔は見ていて辛いものがありました。「失って初めて気づく」という言葉が、これほど重く響くことはありません。社会全体が星の帰りを願うという展開は、彼女がいかに愛されるべき存在だったかを証明しているようで、少しだけ救われた気持ちになりました。

28話ネタバレはこちら

家族は、星が今日こそ帰ってくると信じ、豪華絢爛なプレゼントを用意して彼女の帰りを待ちます。その滑稽な光景を家政婦は冷ややかに見つめ、家を去ったはずの月は物陰から憎しみの炎を燃やしていました。そんな中、玄関のドアが開く音がし、家族は期待に胸を膨らませます。

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【感想】
豪華なプレゼントを用意する家族の姿は、あまりにもピントがずれていて、悲しいやら呆れるやら…。彼らはまだ、星の心の傷と本気で向き合えていないのですね。家政婦の冷めた視線が、読者の気持ちを代弁してくれているようでした。最後のドアの音には、一瞬「まさか」と期待してしまいましたが、この物語がそんなに甘くないことは分かっていました。

29話ネタバレはこちら

玄関に現れたのは配達員でした。彼が届けた荷物は、なんと次兄の勛が角膜のドナーに宛てて書いた感謝の手紙。宛先が自宅になっていたことで、星こそが勛に光を与えたドナーであったという、あまりにも残酷な真実が示唆され、家族は絶望の淵に突き落とされます。

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【感想】
この展開は本当に鳥肌が立ちました。最も残酷な形で真実が明かされるとは…。必死に現実を否定しようとする兄たちの姿が、痛々しくて見ていられませんでした。自分たちが追い詰めた妹が、命の恩人だった。この皮肉な運命を、彼らはどう受け止めるのでしょうか。物語の着地点が全く見えなくなりました。

30話ネタバレはこちら

勛は星の部屋で、彼女の署名が入った「角膜提供同意書」を発見し、全ての真実が確定します。駆けつけた家族に「俺の目…ビョルのだった」と告げると、家族は完全に崩壊。三男の哲は、絶望のあまり「この目…ビョルに返す!」と、魂の叫びを上げるのでした。

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【感想】
最終回、全てのピースがはまり、残されたのは底なしの絶望だけでした。「角膜提供同意書」という動かぬ証拠は、あまりにも重すぎます。星の、どこまでも深い自己犠牲的な愛情と、それを受け取る資格のなかった家族。哲の最後の叫びは、彼らの、決して償うことのできない罪の重さを象徴しているようでした。読後、しばらく動けないほどの衝撃を受けた、忘れられない最終回です。

31話ネタバレはこちら

角膜の提供者が星であったと知った次兄・勛はショックで意識を失い、家族は絶望に打ちひしがれます。星の行方を探るため家政婦に懇願すると、彼女は屋根裏部屋にある革のポーチを確認するよう助言し、その中から「星眠計画」の書類が発見されるのでした。

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【感想】 勛が「俺の目…ビョルのだった」と告げる場面は、あまりにも重すぎて言葉を失いました。星の自己犠牲の深さと、それを知らずに彼女を虐待していた家族の罪の重さが対比され、読んでいて本当に苦しかったです。家政婦だけが星の真実を知っていたという事実も、この物語の救いのなさを象徴していますね。

32話ネタバレはこちら

革のポーチから出てきたのは星の「死亡証明書」で、母親は気を失います。家族は現実を受け入れられず、家政婦に詰め寄りますが、彼女は涙ながらに「本当にお嬢様を愛していたなら、どうしてあんなひどい真似を」と家族を糾弾し、星が残した最後の贈り物を長兄に託します。

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【感想】 死亡証明書という形で突きつけられた現実の重さに、家族と同じように打ちのめされました。家政婦の「もう遅いです、何もかも」という言葉が胸に刺さります。彼女だけが星の味方だったという事実が、より一層この物語の悲劇性を際立たせていました。

33話ネタバレはこちら

家政婦が渡したのは、星がお祝いパーティーの日に録画したビデオメッセージでした。家族はパーティーで星に投げつけた残酷な言葉を思い出し、父親が「この性悪女!今日限りでこの南宮家との関係は全部終わりだ!」と言って星を平手打ちした記憶が蘇り、長兄は自分の頬を叩きながら後悔します。

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【感想】 家族が星に浴びせた言葉の数々が回想される場面は、見ていて本当に辛かったです。特に父親の「性悪女」という言葉と平手打ちは、もはや家族の行為とは思えません。長兄が自分の頬を叩く姿に、遅すぎる後悔の深さを感じました。

34話ネタバレはこちら

星のビデオメッセージが始まり、彼女は「去ることが今の私にできる唯一の選択」と語りながらも、家族への感謝を伝えます。孤児だった自分を引き取り、愛を教えてくれた家族との12年間は人生で最高の時間だったと涙ながらに語る星の姿に、家族は大号泣するのでした。

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【感想】 星の「私を愛してくれたのは本心だったと信じている」という言葉に、涙が止まりませんでした。あれだけひどい仕打ちを受けながら、最後まで家族を信じ、感謝を伝える彼女の優しさが痛々しくて、本当に胸が締め付けられます。

35話ネタバレはこちら

星は兄たち一人ひとりへメッセージを残しており、長兄には「星眠計画の成功おめでとう」、次兄には「私の代わりに素敵なものをたくさん見て」、三兄には「私の騎士になってくれてありがとう」と、それぞれへの愛情深い言葉を贈るのでした。

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【感想】 兄たちへの個別メッセージが、あまりにも優しくて切なかったです。特に次兄への「私の代わりに素敵なものを見て」という言葉は、自分の角膜で兄が見えるようになったことを知っていたからこその言葉で、星の自己犠牲の深さに改めて涙しました。

36話ネタバレはこちら

ビデオメッセージで星は両親に感謝を述べ、実の娘が見つかったことを祝福しますが、最後に「来世ではもう二度と家族として会わないように」という悲痛な願いを口にします。三兄の脳裏には、かつて星を守ると約束した温かい記憶が蘇り、家族は泣き崩れるのでした。

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【感想】 「もう二度と家族として会わないように」という最後の願いがあまりにも悲しすぎました。12年間の幸せな時間を「夢」と表現し、その夢から覚める時が来たという星の諦めが痛々しいです。かつての温かい記憶との対比が、現在の悲劇をより際立たせていました。

37話ネタバレはこちら

ビデオメッセージ後、月が現れ、激怒した三兄が彼女を突き飛ばすと心臓発作を起こして倒れます。病院で医師から月が遺伝性の心臓病を患っていると告げられますが、家族の家系に心臓病の病歴はなく、新たな疑問が浮上するのでした。

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【感想】 月への怒りは当然ですが、結果的に彼女を助ける形になってしまったのは皮肉でした。両親の「タルまで失えない」という言葉には失望します。そして遺伝性心臓病という新たな謎。物語はまだ終わらないのかと、続きが気になって仕方ありませんでした。

38話ネタバレはこちら

月のカルテを確認すると血液型がB型で、A型の両親から生まれるはずがないことが判明します。追い詰められた月はついに「私は娘じゃない」と告白し、長年隠してきた真実が明らかになり始めるのでした。

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【感想】 血液型という単純な事実から嘘が暴かれる展開に驚きました。「この家にはマヌケしかいないの?」という月の言葉が、家族がいかに盲目的に彼女を信じていたかを物語っています。ついに本性を現した月の姿に、ゾッとしました。

39話ネタバレはこちら

月は孤児院のDNA記録のミスを利用して実の娘になりすましていたことを告白し、さらに衝撃的な事実として「南宮星があなたたちの実の娘よ」と明かします。家族は実の娘を虐待し死に追いやったという残酷な真実に直面し、完全に打ちのめされるのでした。

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【感想】 星が実の娘だったという真実は、予想を超える衝撃でした。月の「いつもそばにいたじゃない」という言葉が皮肉すぎて胸が痛みます。実の娘を12年間も気づかず、虐待し続けた家族の罪は、もはや償いようがないと感じました。

40話ネタバレはこちら

月は階段事故や倉庫事件など全てが自分の仕組んだ罠だったと暴露し、さらに「南宮星を殺したのはあんたたちでしょ」と家族を糾弾します。兄たち一人ひとりの偽善を的確に指摘し、彼らの言う「愛」の虚しさを暴いていくのでした。

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【感想】 月の悪行の告白は恐ろしいものでしたが、その後の「正論パンチ」には正直頷いてしまいました。悪役である月が、家族の偽善を最も的確に指摘するという皮肉。「これが愛なの?」という問いかけに、家族は何も答えられない。この複雑な構図が、物語の深みを増していると感じます。

41話ネタバレはこちら

月の最後の糾弾は、星を死に追いやったのは家族自身であるという、誰も否定できない真実でした。家族が自らの罪を認める中、最後まで反省の色を見せない月は精神病院へと連行されていきます。その後、20年間一家に仕えた家政婦が辞職を申し出て、去り際に星が遺した「最後の贈り物」を家族に手渡すのでした。

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【感想】月の退場は当然の報いですが、彼女の指摘が的を射ているだけに、家族の罪の重さが際立ちます。そして、この物語における唯一の良心とも言える家政婦さんの行動が、胸に深く刺さりました。彼女の静かな抗議と、星が遺した「贈り物」。絶望の底で、かすかな希望なのか、それともさらなる絶望の始まりなのか、息をのむような展開でした。

42話ネタバレはこちら

家族が星の「最後の贈り物」を開けると、中から出てきたのは兄たちそれぞれに向けた思い出の品々と、両親に宛てた「養子縁組解除通知書」でした。兄たちは、手作りのトロフィーやヘッドホンなどを通して、星がいかに自分たちを純粋に愛し、支えてくれていたかを思い出し、彼女の真心を踏みにじった過去への後悔に苛まれます。

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【感想】星の優しさが、思い出という形で、あまりにも残酷に兄たちへ返ってくる切ない回でした。一つひとつの贈り物に込められた星の愛情を思うと、涙が止まりません。そして、最後に明かされる「養子縁組解除通知書」の存在。彼女がどれほど深く傷つき、孤独だったのかを物語る決定的な証拠であり、彼女の絶望の大きさに言葉を失います。

43話ネタバレはこちら

兄たちに続き、三男と両親の後悔がさらに深く描かれます。三男は、星が心を込めて作ったお粥を無下に払いのけてしまった決定的な瞬間を思い出し、謝る機会すら失われたことを嘆きました。両親もまた、星を温かく家族に迎えた幸せな日と、彼女を罵倒し勘当した最悪の日という、対照的な記憶に苛まれることになります。

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【感想】家族全員の罪の告白が、これで出揃った印象です。特に両親の回想シーンの対比は鮮やかで、そして残酷でした。「家族になろう」と誓ったその同じ口で、娘を勘当する。人間の心の脆さと過ちの恐ろしさを見せつけられたようで、深く考えさせられます。彼らの贖罪の道が、ここから始まるのだと感じさせる重いエピソードです。

44話ネタバレはこちら

罪の意識に苛まれる家族と、精神が崩壊した月の「その後」が描かれ、物語は3ヶ月後へと進みます。兄たちは星の行方を必死に探し続けていましたが、ある日、長兄の珉が雑踏の中に星とそっくりな後ろ姿の女性を発見し、万感の思いを込めて声をかけるところで物語は終わります。

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【感想】絶望に沈むだけでなく、具体的な行動で贖罪を示そうとする兄たちの姿に、彼らの変化を感じました。月の末路は哀れですが、それも彼女が選んだ道の結末なのでしょう。そして、あのラストシーン。希望と不安が最高潮に達する、漫画ならではの見事な「引き」でした。果たして本当に星なのか、読者の誰もが固唾をのんで見守ったはずです。

45話ネタバレはこちら

長兄が見つけた女性は、やはり人違いでした。希望を打ち砕かれ再び絶望する中、兄弟たちはMKグループの総力をもってしても星の情報が一切見つからないことに違和感を覚えます。失意の家族が食卓を囲んでいると、長兄は過去の星との会話を思い出し、彼女が自ら「星睡眠計画」の志願者になったのではないかという衝撃的な可能性にたどり着きました。

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【感想】冒頭の期待からの落差が辛い回でしたが、物語はここから一気に核心へと迫っていきます。星の情報が見つからない理由が、皮肉にも兄の研究計画にあったかもしれないという展開には鳥肌が立ちました。これまで謎だった星の失踪の真相に、初めて具体的な光が差した瞬間であり、サスペンスフルな展開に引き込まれました。

46話ネタバレはこちら

長兄の珉は、星の情報が完全に消えた理由が、自らが指示した「星睡眠計画」の非情な機密保持ルールにあると確信します。それは、志願者がカプセルに入った瞬間に戸籍上「死亡」したものとして扱い、全ての個人記録を削除するというものでした。星がいなくなった日と実験開始日が一致することなど、全ての状況証拠が繋がり、彼は真実を確かめるために研究所へと急ぎます。

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【感想】これまで散りばめられてきた伏線が、一本の線として繋がっていくカタルシスのある回でした。自分の指示が妹の捜索を阻んでいたという皮肉。そして、物語の序盤の何気ないシーンが、ここにきて決定的な意味を持つ構成の見事さには感嘆するしかありません。希望と絶望が紙一重の状況で、研究所で何が待っているのか、緊張感に満ちた展開でした。

47話ネタバレはこちら

研究所に到着した長兄は、弟たちに「中にいる志願者は星だ」と事実を告げます。彼は研究員にドアを開けるよう必死に迫りますが、研究員は規定を理由にこれを断固として拒否。感情的になった長兄が「クビにする」と脅しても、研究員は志願者の意志を尊重し、社長命令に逆らうのでした。

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【感想】信念と信念がぶつかり合う、非常に密度の濃い心理戦が繰り広げられました。特に、これまで脇役だと思っていた研究員の存在感が際立ちます。彼の毅然とした態度は、星がどれほどの覚悟でこの計画に参加したのかを物語っており、彼の行動を支持したくなります。権力という最強のカードを失った兄弟たちが、どうやってこの壁を乗り越えるのか、目が離せませんでした。

48話ネタバレはこちら

権力では動かなかった研究員も、母親の悲痛な説得により、ついに「志願者が南宮星である」という事実を認めます。しかし、今度は「実験を途中で中断すれば、星は死んでしまう」という、さらに絶望的な事実が告げられました。為す術を失った家族は、研究室の扉の前で、一人ひとり、星に対して犯してきた自らの罪を、涙ながらに告白します。

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【感想】「中断すれば死ぬ」という新たな絶望。助け出すことすらできない無力感は、彼らが星に与えてきた仕打ちの報いのようにも感じられ、物語の残酷さに震えました。そして、ラストの「罪の告白リレー」には胸が苦しくなります。彼らが本当の意味で自分たちの罪と向き合い、一つの家族として再生するための、悲しくも必要な儀式だったのでしょう。

49話ネタバレはこちら

研究員の口から、星が実験に入る直前、「(この世への)未練はない」と語っていたことが明かされました。さらに、彼女が再び目覚めるのは、実験が成功した場合でも「30年後」であるという、途方もなく残酷な事実が宣告されます。絶望の淵で、兄たちは30年という時間を受け入れ、その先に待つ星との再会を信じ、共に幸せになることを固く誓うのでした。

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【感想】非常に重いエピソードでした。「未練はない」という星の言葉と、「30年」という数字の重みが、心にずっしりと響きます。しかし、そんな絶望の底で、未来への「誓い」を立てた兄たちの姿に、この物語のテーマである「再生」へのかすかな光を見た気がします。30年という長い贖罪の時間の始まりです。

50話ネタバレはこちら

物語の時間は一気に30年後へと進み、その間に父親は亡くなっていました。病院を訪れた南宮家のもとに研究員が現れ、「星睡眠計画」の実験が無事に成功し、星が目覚めたことを報告します。30年ぶりに星と会えるという吉報に、家族は心からの喜びを分かち合い、互いの30年間の労をねぎらいました。

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【感想】30年という時の流れの表現が見事でした。父親が亡くなっていたことには胸が痛みますが、それを乗り越えての「実験成功」の報せには、家族と共に心から安堵しました。互いを気遣う兄たちの姿から、彼らがこの30年で本当の家族へと成長したことが伝わってきて、感慨深いものがあります。

51話(最終回)ネタバレはこちら

30年の眠りから目覚めた星は、家族の前で「何も覚えていません」と、記憶喪失のフリをします。30年ぶりに再会した家族を「どこかでお会いしましたか?」と他人として扱い、彼らの30年間の贖罪を完全に拒絶して一人で去っていきました。最後に、星は記憶を失っておらず、自らの意志で家族との決別を選んだことが明かされます。「さよなら、お兄ちゃんたち」という心の声と共に、物語はタイトルを回収して幕を閉じます。

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【感想】見事なタイトル回収、そして衝撃のビターエンドでした。涙の和解という安易なハッピーエンドを選ばなかった作者の作家性に、ただただ感服します。星の選択は、彼女が自分の心を守り、新しい人生を歩むための、強く、そして切ない決断だったのでしょう。家族の30年間は無駄だったのか、という問いも残りますが、彼らが本当の家族になれたこと自体に意味があったのだと信じたいです。愛と憎しみ、罪と赦しについて深く考えさせられる、忘れられない最終回でした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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