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【カップルゲーム】1話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【カップルゲーム】第1話をネタバレありでわかりやすく解説する

物語は、純白のドレスとタキシードに身を包んだカップルが「カップルゲーム 優勝 おめでとうございます」と祝福される、華やかな結婚式の場面から幕を開けます 。しかし、神父が「では新郎新婦 誓いの言葉を」と促した瞬間、物語は不穏な空気に包まれていきます

偽りの結婚式と暴かれる本音

誓いの言葉を交わす場面で、新郎新婦の心の声が漏れ聞こえてきます。 「たとえ夫が…未成年しか愛せないとしても」

「妻が金目当てで近づいたとしても」

「結婚したらこっちのもんよ 無能ATMを使い倒して優雅な生活してやるんだから」

「そっちこそ ずっと俺をバカにしてたのか!?」

お互いへの不信感と欲望に満ちた本音をぶつけ合う二人。前述の通り、理想的な結婚式に見えたこの場所は、人間の醜い部分がさらけ出される空間でした。そんな二人を前に、神父と思われる謎の人物は「それでも永遠に 愛することを…誓いますか?」と問いかけます 。しかし、その問いに答えられる者はなく、彼は「…やはり 永遠の愛などないのか」と静かにつぶやくのでした

そして場面は一転し、不気味な雰囲気の中で「次のゲームこそは 永遠の愛を見つけられるでしょうか…?」という言葉と共に、物語のタイトル「カップルゲーム」が示されます

主人公・夢と彼氏・悟のじれったい関係

物語の視点は、ごく普通の高校生である安達夢(あだち ゆめ)へと移ります 。彼女は友人と共に、浮気が原因で別れた後に復縁したカップルチャンネルの動画を見て、「永遠の愛ってなんだろうね」と物思いにふけっていました 。友人からは「夢んところは安泰だよね」と言われるほど、彼氏の高橋悟(たかはし さとる)との関係は順調に見えます

悟とは付き合って1年8ヶ月になりますが 、夢は「恋人としてもっと前に進みたいのになー…」と、少しじれったい気持ちを抱えている様子です 。帰り道、悟の家に誘おうか迷う夢ですが、結局言い出せないまま自宅に着いてしまいました

突然の招待状!賞金1億円と永遠の愛

自宅のポストに何か届いていることに気づいた夢 。それは、「カップルゲーム招待状」でした

手紙には、「ご当選おめでとうございます あなたたちは厳選なる抽選の結果 【カップルゲーム】の参加者に選ばれました」と書かれています

そして、そこには信じられないような優勝賞品が記されていました。 それは、「【賞金1億円】と【永遠の愛】」

驚く悟に、夢は付き合って2年の記念になればと、こっそり応募していたことを打ち明けます 。そして、「必ず優勝して証明するんだから 悟との愛が本物だって」と力強く宣言し、悟も「…ああ」と静かにそれに応えるのでした

不気味な廃墟遊園地と別行動のルール

ゲーム当日、二人が訪れたのは「白沢遊園地」という、今は使われていない廃墟でした 。不気味な雰囲気が漂う中、参加者はリストバンド型の参加証を手首に付けさせられます 。さらに、スマホなどの通信機器はすべて持ち込み禁止で、ロッカーに預けるよう指示されました

準備が整うと、参加者は「男性は右へ」「女性は左へ」と、男女別々に待機場所へ案内されます 。カップルで参加するゲームにもかかわらず、いきなり引き離されることに戸惑う夢 。悟は彼女の不安を察し、「…仕方ない夢 いったん別れよう」「必ず迎えに行くから」と約束して、それぞれの待機場所へと向かいます 。ほんの少し離れるだけなのに、夢の胸にはなぜか大きな胸騒ぎが広がっていました

束の間の交流とゲーム開始の合図

女子の待機場所には、夢を含めて5人の女性参加者が集まっていました 。そこで夢は、ひときわ不安そうな顔をした麻美(あさみ)という少女に声をかけます 。彼と離れて不安だという麻美に共感し、お互いの彼氏について話すことで緊張をほぐそうとしました

夢は悟のことを「クールで何考えてるかわかりにくいけど いざという時は頼りになって格好いいんだ〜」と少し照れながら紹介します 。二人が打ち解け始めたその時、突如として遊園地のスピーカーが大きな音を立てて作動しました

「ようこそ 選ばれしカップルの皆様 カップルゲームのスタートです!」

ついに、運命のゲームが始まったのです。

第1ゲーム「思い出の乗り物」

アナウンスで告げられた最初の指令は、心を通わせるカップルにとっては簡単なものでした。 それは、**「彼女が遊園地デートで『最初に乗りたい乗り物』の前に移動し、彼氏はその答えを予測して同じ場所へ向かう」**というもの 。再会できれば指令クリアとなります 。制限時間はわずか5分です

夢が悟と最初に乗りたいと願うのは、初めての遊園地デートの思い出があるメリーゴーランドでした 。しかし、他の女性参加者たちが「この歳じゃ恥ずかしい」と話しているのを聞き、「似合うのはああいう女の子らしい子だから…」と一瞬ためらってしまいます 。それでも、彼女は悟を信じ、メリーゴーランドへと走り出しました。

残り時間が刻一刻と迫る中、悟がなかなか現れず、夢の表情に焦りが浮かびます 。タイムリミット寸前の残り1秒で、ようやく悟が到着 。「来んのおせーよ」とぶっきらぼうに言う彼に、夢が「覚えててくれたんだ」と感動していると、悟は「忘れるわけないだろ」と優しく応えました

指令失敗カップルと罰ゲームの宣告

夢と悟をはじめ、ほとんどのカップルが指令をクリアしていく中 、一組だけ失敗したカップルがいました。それは、フォロワー5万人超えの人気カップルミーチューバー、乙葉(おとは)と友久(ともひさ)です 。友久が初めてのデートで乗った乗り物を覚えておらず、自分が乗りたいものを選んでしまったのが失敗の原因でした

悪びれる様子もなく、他の男性参加者を「ザコばっかじゃーん」と見下す乙葉 。彼女たちの周りには、険悪な空気が漂います。

その時、再びアナウンスが響きました。「乙葉様 友久様は残念 クリアならずです」 。そして、**「罰ゲームとして 友久様が選んだフォーリンラブに乗ってもらいます」**と告げられます 。フォーリンラブは、垂直に落下する絶叫系の乗り物でした

惨劇の幕開け!罰ゲームの本当の意味

罰ゲームに不満を言いながらも、アトラクションに乗り込む乙葉と友久。しかし、乗り物が頂上に達したその時、参加者たちの耳に「変な音」が聞こえます 。次の瞬間、アトラクションのスピードは落ちることなく、猛烈な勢いで落下し、地面に激突しました

目の前で起きた凄惨な光景に、参加者たちは言葉を失います 。これがただの事故ではないことは、直後のアナウンスで明らかになりました。

「指令を遂行出来なかった二人は〜 奈落の底で愛しあってもらいます」

パニックに陥る参加者たちの前に、冒頭の結婚式で神父をしていたゲームマスターが現れます 。彼は自らを「『永遠の愛』の証明を見届ける者」と名乗り 、こう言い放ちました。

「相手を知ろうともせず己のことばかり…そんなナルシスト糞カップルには 愛を証明することはできなかったようです」

泣き喚いてももう遅いと参加者を突き放し、ゲームマスターはにこやかに結婚指輪の入った箱を開けながら、恐怖に染まる彼らに告げます

「さぁさぁ 1億円と永遠の愛を賭けて 第2ゲームへと参りましょうかぁ?」

こうして、愛を証明できなければ死が待つ、壮絶なデスゲームの幕が上がったのです。

【カップルゲーム】1話を読んだ感想(ネタバレあり)

最初は賞金を賭けた恋愛リアリティショーのような軽いノリで始まるのかと思いきや、物語の後半で一気に血の気の引くようなデスゲームへと変貌したことに、ただただ衝撃を受けました。特に、罰ゲームが単なるおふざけではなく、文字通り「死」に直結していたことが判明するシーンは、ページをめくる手が震えるほどの恐怖を感じます。

「永遠の愛」という美しいテーマが、命がけの極限状況で試されるという設定が非常に興味深いです。夢と悟のカップルは、最初のゲームで思い出を共有し、絆の深さを見せてくれましたが、これから始まるであろう、より過酷で精神を削られるようなゲームを乗り越えていけるのでしょうか。

また、ミーチューバーの乙葉と友久のように、表面的には仲が良く見えても内面はボロボロだったカップルが早々に脱落(死亡)したことで、このゲームが求める「愛」が、見せかけだけのものではないという厳しい現実を突きつけられた気がします。ゲームマスターの不気味な存在感も相まって、これからどんな残酷な試練が待ち受けているのか、怖いながらも目が離せません。

【カップルゲーム】1話のネタバレまとめ

  • 主人公の高校生カップル、夢と悟は、賞金1億円と「永遠の愛」が手に入る「カップルゲーム」に参加する。
  • ゲームの舞台は廃墟の遊園地で、参加者は男女別に引き離されるなど、開始前から不穏な雰囲気が漂う。
  • 最初の指令は、彼女が乗りたい乗り物を彼氏が当てるというもので、夢と悟は無事にクリアする。
  • 指令に失敗した人気ミーチューバーのカップルは、罰ゲームとして絶叫マシンに乗せられ、アトラクションの事故に見せかけて殺されてしまう。
  • このゲームが、愛を証明できなければ死んでしまう恐ろしいデスゲームであることが判明し、第2ゲームの開始が告げられる。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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