【カップルゲーム】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ゲームからの逃亡を試みた参加者と、そのパートナーがリストバンド爆弾によって死亡しました 。
  • 「二人揃っていないと失格」となり、連帯責任で死亡するという非情なルールが判明します 。
  • 第2ゲームが開始され、彼氏たちが水槽に拘束されてしまいました。
  • ゲーム内容は、彼女が水槽に飛び込んで彼氏を助け出すという、命がけの救出ゲームでした 。

【カップルゲーム】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

愛する人が目の前で溺れていくという絶望的な状況から始まった第2ゲーム。彼女たちには、恐怖を乗り越えて彼を救うという、究極の決断が迫られます。物語は、彼女たちの行動がそれぞれのカップルの運命を大きく左右していく、緊迫の場面から再開します。

彼女たちの決断、明暗を分ける愛の形

ゲーム開始の合図と同時に、夢は「悟は私が助ける…ッ」と、ためらうことなく水槽へと飛び込みました 。すぐさま水中で鍵を見つけ出し、悟の足の錠を外そうと奮闘します

夢の勇気ある行動を見て、他の参加者も動き出します。麻美は、身長が低いせいで水位の上昇が早い颯太を見て、「行かなきゃ!」と覚悟を決め、水に飛び込みました

しかし、全てのカップルが同じではありませんでした。大学生の克樹の恋人・志保は、恐怖で体がすくみ、「わ…わたしはどうすればいいの?」とその場に立ち尽くしてしまいます 。そんな彼女の姿に、水中で苦しむ克樹は怒りを爆発させました。

「おい志保テメェ 早く飛び込めよ」「ブチ殺すぞ…!!!」

その恐ろしい形相は、もはや恋人に向ける顔ではありません。一方で、夢は着実に悟の錠を外し、「悟頑張って もう少しだから」と必死に励まし続けます

クリア目前の絶望、閉じ込められた水槽

夢をはじめ、彼女たちの必死の救助によって、ゲームはクリアに向かっているかのように見えました。しかし、ゲームマスターは「…さすが愛の力は無限大ですね」と呟きながらも、「ですが本当の愛を見せるのは…ここからですよ」と不気味な言葉を続けます

その言葉を合図にするかのように、

彼氏の錠を全て外し終えた瞬間、水槽の上から重々しい鉄の蓋が下ろされ、カップルたちは中に閉じ込められてしまいました

「どうしてよ クリアしたでしょ!?!?!?」

夢の悲痛な叫びが響きますが、蓋はびくともしません。タイマーのカウントダウンはまだ続いており、これがゲームの終わりではないことを残酷に示していました

剥き出しの本性、そして明かされるクリア不可能なルール

密閉された空間で水位が上がっていく極限状態の中、ある男の本性が剥き出しになります。それは、恋人の志保に罵声を浴びせていた克樹でした。彼は、命がけで助けてくれた志保に対して「お前が助けるのが遅かったからだぞ」と言い放ち、なんと

彼女を踏み台にして自分だけ助かろうとしたのです

そのあまりにも自己中心的で醜い行動に、ゲームマスターは「はぁ〜コイツ…サイテーですね」と軽蔑の言葉を漏らします 。そして、参加者たちにさらなる絶望を突きつけました。

「この蓋…一度閉まったら二度と開かないようにつくられてるし」

そう、この第2ゲームは最初から誰も助からないように設計された、クリア不可能なゲームだったのです。表示されている残り時間は、彼らが水槽の中で溺れ死ぬまでのタイムリミットに他なりませんでした。「こんなの…ゲームになってない…!!」と、夢は言葉を失います 。

過去の記憶と、命を懸けた決意

絶望的な状況の中、悟は残された力で夢を水面へと押し上げ、少しでも長く息ができるようにします 。このままでは二人とも溺れてしまう。薄れゆく意識の中、夢は高校入学当初の出来事を思い出していました

当時、夢はクラスメイトの陰口を咎めたことがきっかけで、クラスで孤立してしまっていました 。辛い日々を送る夢のそばに、ただ一人寄り添い、支えてくれたのが悟だったのです 。彼がいてくれたからこそ、夢は苦しい時期を乗り越えることができました。夢にとって悟は、かけがえのない大切な存在だったのです

過去の記憶が、夢に強い力を与えます。

「悟は私にとってかけがえのない存在」「今度は私が…悟を助ける!」

死を目前にしてもなお、まっすぐに悟を見つめるその瞳には、諦めの色はありませんでした。クリア不可能なゲームを前に、彼女は一体何をしようとしているのでしょうか。

【カップルゲーム】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2ゲームが、まさか最初からクリア不可能な罠だったとは…。参加者の努力や愛をあざ笑うかのようなゲームマスターのやり方に、本当に胸が悪くなりました。愛の力を試すと言いながら、実際は人間の醜い部分が露呈する様を楽しんでいるだけで、その悪意には底が知れません。

特に、自分の恋人を踏み台にする克樹の姿は、人間の身勝手さの象徴のようで、見ていて非常に不快でした。一方で、そんな絶望の中でもお互いを守ろうとする夢と悟の姿は、一筋の光のように感じられます。

夢が過去に悟に救われていたというエピソードが明かされたことで、彼女がなぜあれほどまでに悟を助けようとするのか、その理由が深く理解できました。二人の間には、付け焼き刃ではない本物の絆があるのだと強く感じさせられます。最後の「今度は私が悟を助ける!」という決意に満ちた表情には、思わず鳥肌が立ちました。この絶対に覆せないような状況を、彼女の愛は打ち破ることができるのか。息をのんで次回の展開を待ちたいと思います。

【カップルゲーム】3話のネタバレまとめ

  • 第2ゲームが開始され、夢は真っ先に水槽に飛び込み悟の救出に向かうが、恐怖で動けない者もいた。
  • 参加者たちが彼氏の錠を外した直後、水槽に蓋がされて全員が中に閉じ込められてしまう 。
  • このゲームは初めからクリア不可能で、蓋は二度と開かないことが判明する 。残り時間は、参加者が溺死するまでの時間だった。
  • 極限状況で彼氏が彼女を踏み台にするカップルがいる一方、夢は過去に悟に支えられた経験を思い出し、彼を助けることを改めて強く決意する 。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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