【カップルゲーム】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第2ゲームが開始され、彼女たちが彼氏を救出するために水槽に飛び込みました。
- 彼氏の救出直後、水槽に蓋がされて全員が閉じ込められてしまいます 。
- このゲームが最初からクリア不可能であり、溺死までのカウントダウンだったことが判明しました 。
- 絶望の中、夢は過去に悟に救われた経験を思い出し、彼を助けることを改めて強く決意します 。
【カップルゲーム】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
クリア不可能と思われた第2ゲーム。出口のない水槽の中で、参加者たちの命の時間は刻一刻と減っていきます。愛する人の死を目前にした絶望的な状況で、主人公の夢はある一つの答えにたどり着きました。物語は、彼女の閃きが死のゲームに一筋の光を差し込む、衝撃の展開から始まります。
絶望の中の閃き!本当のクリア条件とは
出口のない水槽、止まらないカウントダウン。しかし、夢は諦めていませんでした 。彼女は「攻略できないなんてゲームとして成り立たない」と考え、このゲームに隠された本当のクリア条件を見抜きます 。
そのクリア条件とは、「脱出すること」ではありませんでした 。
それは、
「ゲームクリアまでの残り時間、二人で生き残ること」 。
その答えにたどり着いた夢は、息が苦しそうな悟にそっと近づき、キスをして自分の酸素を分け与えるという驚きの行動に出たのです。
この予想外の行動に、ゲームマスターは「素晴らしい!!! キスで酸素を分け与えるとは…!」と感嘆の声を上げます 。前述の通り、カウントダウンは死への制限時間ではなく、クリアまでの残り時間だったのです。
模倣される愛と、一組の不協和音
夢の機転の利いた行動を見て、他のカップルの彼女たちも真似をし始め、愛する彼氏に酸素を分け与えます 。それは、絶望の中に生まれた、情熱的で美しい光景のはずでした 。
しかし、一組だけ異様な雰囲気を放つカップルがいました。克樹と志保です。克樹は志保に対し、愛を求めるのではなく「てめぇも酸素よこせよ!」と一方的に要求します 。そんな彼に、志保は静かに問いかけました。
「どうしてわたしをこのゲームに連れてきたの?」
彼女は、優勝賞金があれば今の苦しい生活から抜け出せると信じ、克樹が自分を愛しているからこそ、このゲームに誘ってくれたのだと思っていました 。
壮絶な過去、志保が克樹に依存した理由
ここで物語は、1年前の志保の過去へと遡ります 。彼女は、父親から暴力を受けるという過酷な家庭環境にいました 。母親は半年前に家を出てしまい 、父親は学費以外のお金を渡してくれません 。そのため、彼女は援助交際まがいの方法で食費などを稼いでいたのです。
そんなある日、志保は食事をした相手の男にホテルへ行こうと無理強いされていたところを、たまたま通りかかった克樹に助けられます。彼は志保の事情を知ると、「辛い時はうちにおいで」と優しく手を差し伸べました 。父親からの暴力に苦しんでいた志保にとって、克樹の存在は唯一の救いでした。
彼女は、克樹から与えられる暴力的な行為でさえも、「克樹くんから与えられる痛みなら…うれしい」と感じてしまうほど、彼に深く依存していたのです 。
明かされる裏切り、偽りの愛の結末
しかし、克樹の優しさは全て偽りでした。彼は志保に隠れて、彼女との行為をライブ配信することで金儲けをしていたのです 。彼には多額の借金があり、志保を愛していたわけではなく、金のために利用していたに過ぎませんでした 。このカップルゲームに彼女を誘ったのも、全ては賞金のためだったのです 。
水槽の中で、志保はその残酷な真実に気づいてしまいます。
「きっと克樹くんは、わたしに愛なんてない――…」
真実を知った彼女は、必死に酸素を求めてくる克樹を、冷たい目で見つめ返します。その様子に、ゲームマスターは「おやおや? 志保様 克樹様を見殺しにする気でしょうか」と、二人の結末を楽しそうに見守っていました 。
愛と死の抱擁、そして衝撃の次ゲーム予告
克樹を見捨てるかと思われた志保。しかし、彼女が選んだのは見殺しにすることではありませんでした。彼女は「大好きだよ 克樹くん――」という言葉と共に、彼を強く抱きしめます 。それは、彼を道連れにして、この苦しい世界から抜け出すための、歪んだ愛の告白でした。
「あんな痛いだけの世界に戻る必要ないんだよ!」
「一緒に抜け出してあげる」
志保はそう言って、克樹と共に水槽の底へと静かに沈んでいきました。
カウントダウンがゼロになり、タイムアウト。水槽の蓋が開き、夢、悟たち3組のカップルは無事にゲームクリアとなります 。ゲームマスターは、指令を遂行できなかった二人の死を「愛に溺れて死んでもらいましたぁ」と発表しました 。
そして、生き残った参加者たちに、さらに衝撃的な次なるゲームの内容を告げます。
「次のゲームは カップルを入れ替えて 愛を育んでもらいます」
せっかく生き残ったカップルたちの絆を引き裂くような、非情なゲームの幕開けが予告されたのでした。
【カップルゲーム】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、絶望的な状況からの大逆転劇と、一つのカップルのあまりにも悲しい結末が描かれ、感情が大きく揺さぶられました。クリア条件が「脱出」ではなく「協力して生き残ること」だったという展開は、このゲームの本質がただの殺戮ではなく、「愛の形」を試すことにあるのだと改めて感じさせます。夢の諦めない心が、他のカップルにも生きる希望を与えたシーンは、読んでいて胸が熱くなりました。
その一方で、志保と克樹のエピソードは本当に痛ましかったです。壮絶な家庭環境から逃れるために、偽りの愛に依存せざるを得なかった志保の心情を思うと、言葉になりません。最低な裏切りを知ってもなお、彼を見捨てるのではなく、共に死を選ぶという彼女の選択は、歪んでいるかもしれませんが、彼女なりの純粋な愛の形だったのかもしれないと感じました。
そして、最後に告げられた「カップル入れ替え」という次なるゲーム。これは悪魔の所業としか思えません。せっかく絆を確かめ合ったカップルたちを、今度は内側から壊そうというゲームマスターの悪意が透けて見え、今後の展開が恐ろしくも気になってしまいます。
【カップルゲーム】4話のネタバレまとめ
- 第2ゲームのクリア条件は「脱出」ではなく、キスで酸素を分け与え「タイムアップまで生き残ること」だったことが判明します 。
- 夢がクリア条件に気づき、他のカップルもそれに倣って生き残りを図ります 。
- その中で、克樹が借金のために志保を利用していたという、彼の裏切りが明らかになります 。
- 真実を知った志保は、克樹を見捨てるのではなく、彼を道連れに心中することを選び、二人はゲームから脱落(死亡)します 。
- 生き残った3組のカップルに、次のゲームが「カップルの入れ替え」であることが告げられました 。
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