【カップルゲーム】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 最終ゲーム「イノセントゲーム」が始まり、夢と颯太はお互いのカップルに優勝を譲り合うことを提案しました。
  • 颯太の告白をきっかけに、麻美は自分が本当に好きなのは悟であり、彼と義理の兄妹であるという隠し事を涙ながらに告白します。
  • その告白を受け、悟もまた、夢を裏切り麻美と関係を持ったこと、そして本当はずっと麻美を愛していたことを告白しました。

【カップルゲーム】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

最終ゲームで、すべての嘘と真実が暴かれました。愛と裏切りが渦巻く中、4人の関係は修復不可能なほどに壊れてしまいます。しかし、物語はまだ終わりません。今回は、夢が抱えていたもう一つの秘密と、衝撃の結末が描かれる、感動と戦慄の最終回です。

ずっと知っていた真実、夢の健気な想い

悟の残酷な告白の後、物語は夢の回想から始まります。実は、夢はゲームが始まるずっと前から、悟と麻美の関係に気づいていました

悟が頑なに家に招くのを拒んでいたのは、麻美との思い出の手紙やアルバムを隠していたからでした。ある日、夢が無理やり彼の家を訪れた際、偶然見てしまった卒業アルバムで「椎名麻美」という少女の存在を知ります。そして、悟の部屋で、二人が交わした大量のラブレターを見つけてしまったのです。

さらにその帰り道、夢は颯太に送られる麻美が、悟と同じマンションに入っていくのを目撃します。その瞬間、彼女はすべてを察しました。麻美はただの元カノではない、と。

しかし、夢は悟を問い詰めませんでした。彼が複雑な事情を抱えていることを知り、それでも彼を信じ、二人の絆が本物であることを証明したい一心で、この「カップルゲーム」に応募したのでした。

それぞれの罪と罰

回想が終わり、物語は現在に戻ります。颯太は、真実を打ち明けてくれなかった麻美を静かに問い詰めます。それを見た悟は「違うっ全部俺が悪いんだ!」と叫び、颯太の前に土下座しました。

そして、第3ゲームで麻美と一線を越えてしまったことを、涙ながらに告白します。 「俺は夢たちみたいに努力できなかった」「欲に負けたんだ…!」 自分の弱さと罪を認め、彼は泣き崩れました。

そんな悟の姿を、夢は静かに見つめていました。そして、驚くべき言葉を口にします。 「すぐに気づいたよ そんなこと」 「だって私は悟のこと大好きなんだよ?」 彼女は、悟が誰を想っているかなど、ずっと前から気づいていたのです。

最後の告白、本当の愛のための選択

ついに、最後の告白者である夢の番がやってきます。彼女は扉の前へ進み、ナイフを手に取ると、まっすぐに悟を見つめて宣言しました。 「私は悟を愛しています」

クラスで孤立していた時に救ってくれたこと、彼の好きなところを一つ一つ語る夢。そして、「悟が私のそばにいてくれるならそれでいいって自分に言い聞かせてた」と、自分の弱さも認めます。

しかし、このゲームを通して、それが本当の愛ではないと気づいた彼女は、衝撃の選択をしました。 「本当の愛じゃない…よね」「麻美ちゃんと悟の2人に永遠の愛を手にしてほしい」 彼女は、自らの恋を終わらせ、愛する人とその想い人の幸せを願うことを選んだのです。

意外な勝者と、それでも開かない真実の扉

すべての告白が出揃い、ゲームマスターは「選ばれた2人は扉の前へどうぞ〜」と告げます。優勝カップルは1組だけ、しかし「カップル同士じゃないとクリアできない」とは言っていない、と。

その言葉通り、選ばれたのは悟と、そして麻美でした。颯太は麻美に別れを告げ、夢もまた、悟に最後の別れを告げようとします。しかし、悟は何も言わずに夢を強く抱きしめるのでした。

そして、悟と麻美が扉の前へ。悟は麻美と共に生きていくことを誓います。ゲームマスターは言いました。「ここにいるすべての人の気持ちに偽りがなくなった時 この扉は開かれます」。

しかし、扉はびくともしません。何度試しても、扉は固く閉ざされたまま。 いぶかしむ参加者たちに、ゲームマスターは笑いながらこう告げました。 「この中に嘘をついている人がいますね」 謎の言葉を残し、物語は幕を閉じます。

【カップルゲーム】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

壮絶なデスゲームの最終回は、衝撃的でありながら、どこか美しく、そして深い余韻を残す見事な結末でした。まず、夢が最初からすべてを知っていたという事実に、彼女の健気さと心の強さを感じ、胸が締め付けられました。愛する人の裏切りを知りながら、それでも信じ続けようとする想いは、あまりにも切なく尊いものです。

全員が罪と本音をさらけ出し、ボロボロになりながらも、最後はお互いの幸せを願うという展開は、この物語が単なるデスゲームではなく、歪んだ形での「愛の物語」であったことを示しているように感じました。特に、夢が自分の恋を諦め、悟と麻美の幸せを願うシーンは、涙なしには見られません。

そして、すべてが解決したかのように見えた最後の最後で、扉が開かないというどんでん返し。ゲームマスターの「この中に嘘をついている人がいますね」というセリフは、読者に大きな謎を投げかけます。それは一体誰の、どんな嘘だったのでしょうか。もしかしたら、登場人物自身も気づいていない無意識の嘘なのかもしれません。「真実の愛」とは何か、その答えの出ない問いを、最後の最後まで突きつけてくる、非常に考えさせられるラストでした。

【カップルゲーム】11話のネタバレまとめ

  • 夢は、悟と麻美の関係をゲームが始まる前からすべて知っていたことが、彼女の回想によって明らかになります。
  • 悟が、第3ゲームで麻美と関係を持ったことを土下座して謝罪し、すべての真実が明るみに出ました。
  • 夢は最後の告白で、悟への愛を語りつつも、悟と麻美の二人の幸せを願って身を引くという、究極の選択をします。
  • ゲームマスターによって、最終的に扉をくぐる者として悟と麻美が選ばれました。
  • しかし、全員の気持ちに偽りがなくなったはずの状況でも扉は開かず、「この中に嘘をついている人がいますね」という謎の言葉を残して物語は幕を閉じます。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【カップルゲーム】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【カップルゲーム】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【カップルゲーム】12話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【カップルゲーム】12話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました