【婚約式は修羅場の始まり】22話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • ロレンツォはソフィーが監禁している人物を解放するよう求めましたが、拒否されました。
  • ソフィーの母親とその一族は、「男だから仕方ない」と浮気を肯定するかのような態度を取り、ロレンツォに謝罪するよう巧妙に誘導しました。
  • ロレンツォはその罠を見抜き、無実の罪を認めることを拒否し、浮気の証拠を提示するよう強く要求しました。
  • それに対し、ソフィーは切り札として、砕け散った50億ドルのダイヤモンド「エヴァーライト」を突きつけ、ロレンツォを愕然とさせました。

【婚約式は修羅場の始まり】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する

砕け散った伝説のダイヤモンド「エヴァーライト」を前に、完全に追い詰められたロレンツォ。第22話では、ソフィーたちが突きつけた「動かぬ証拠」を前に、ロレンツォがダイヤモンドに秘められた衝撃の過去を語り始めます。そして、混乱の頂点で、彼はついに事件の核心に迫る一つの真実にたどり着くのです。

食い違う記憶とダイヤモンドの過去

目の前に転がる、無残に砕け散ったダイヤモンド。ロレンツォは、なぜこれがここにあるのか理解できずにいました。その動揺を、ソフィーは見逃しません。

「未来の妻への贈り物のはずでは?」

ソフィーは、ロレンツォを責め立てます。 「あなたは、未来のデュカ家の花嫁にこれを贈るつもりだって言っていたじゃない。それなのに、どうしてこれが他の女の手に渡っているの?」 彼女は、この宝石が自分への約束を破り、愛人に贈られたものだという物語を、ゲストたちの前で完璧に演じきります。

「姉さんが会社を救うために…」明かされる真実

しかし、ロレンツォの口から語られたのは、ソフィーの知らない、ダイヤモンドの真実の物語でした。

「…エヴァーライトは、もともと姉さん(アレッシア)のお気に入りのネックレスだったんだ。彼女は、デュカ・グループを救うために、これを質に入れた

その言葉に、会場は静まり返ります。この宝石は、アレッシアが家族と会社のために払った、自己犠牲の象徴だったのです。ロレンツォは、砕け散ったかけらを前に「こんな形で今日、これを見ることになるとは思わなかった」と、悲しみに声を震わせるのでした。

オークションの謎と疑惑の矛先

アレッシアの献身的な過去が明らかになっても、ソフィーは引き下がりません。彼女は、自分がオークションの情報を知っていたことを武器に、さらにロレンツォを追い詰めます。

「あなたに贈るなんて言っていない」

「でも、あなたはこの大切な贈り物を、あの浮浪者の女にあげたのよ!」と叫ぶソフィー。しかし、ここでロレンツォは、彼女の主張を真っ向から否定します。

僕がこのネックレスを、君への贈り物として買うなんて、一度も言ったことはない

彼は続けます。「僕は、姉さんがそれを愛していたから、彼女のために買い戻したかったんだ。でも、できなかった。誰かが僕を上回る額で落札したからだ」。

「アレッシア…一体どこでこれを?」

ロレンツォの説明に、ソフィーは「まだとぼけるつもり?」と信じようとしません。

ソフィが「デュカ・グループ以外に、50億ドルもの大金をネックレスに使える人間がいるものか」と、ロレンツォが嘘をついていると示唆します。

その言葉を聞いた瞬間、ロレンツォの頭の中で、全てのピースが繋がりました。 (50億ドル…。僕が入札していると知っていながら、それ以上の金額を出せる人間が、他にいるだろうか…?) 彼は、ハッとした表情で、虚空を見つめ、尋ねます。

その問いは、もはや目の前のソフィーたちに向けられたものではありませんでした。

どこでこのネックレスを手に入れたんだ?

彼はついに真実にたどりつく手前まで来てました。オークションで自分を上回り、エヴァーライトを落札した謎の人物、それこそが姉のアレッシア本人であった、ということに。

【婚約式は修羅場の始まり】第22話を読んだ感想(ネタバレあり)

第22話は、ミステリーの謎解きのような、非常にスリリングな展開でした。エヴァーライトに秘められたアレッシアの自己犠牲の物語が明かされたことで、この宝石の意味が180度変わりました。それは単なる豪華な宝飾品ではなく、アレッシアの家族愛そのものだったのです。それを知った上で、この宝石が砕け散ったという事実を思うと、ソフィーたちの行為がいかに許しがたいものであるか、改めて怒りが込み上げてきました。

そして、ロレンツォのキャラクターが、ただ混乱する被害者から、真実を突き止めようとする探偵へと変化していく過程が見事でした。彼は、ソフィーたちの嘘と挑発に惑わされながらも、冷静に情報を整理し、ついに真相の核心にたどり着きます。最後の「アレッシア…一体どこでこれを?」というセリフは、彼の混乱が確信へと変わった瞬間を示す、鳥肌ものの名セリフだったと思います。

物語の構図が、「ソフィー vs ロレンツォ」の痴話喧嘩から、「ロレンツォ vs 隠された真実」というミステリーへと移行したことで、物語は新たなステージに進んだと感じます。彼はついに正しい問いにたどり着きました。しかし、その答えを知る唯一の人物であるアレッシアは、今もどこかに監禁されています。真実の扉に手をかけたロレンツォが、次にどのような行動に出るのか。目が離せません。

【婚約式は修羅場の始まり】第22話のネタバレまとめ

  • ソフィーは、エヴァーライトが自分への贈り物だったはずだとロレンツォを責め立てた。
  • ロレンツォは、その宝石がもともと姉のアレッシアのものであり、彼女が会社を救うために質に入れたという衝撃の過去を明かした。
  • さらにロレンツォは、ソフィーに贈る約束はしておらず、オークションで姉のために買い戻そうとしたが、謎の人物に競り負けたと説明した。
  • 「デュカ家以外に50億ドルを出せる者はいない」という言葉をヒントに、ロレンツォはオークションで自分を上回ったのがアレッシア本人であるという真実にたどり着いた。
  • 物語の謎は、アレッシアを監禁した犯人探しから、「アレッシアはどこにいるのか」という、彼女の安否を問う段階へと移行した。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【婚約式は修羅場の始まり】21話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【婚約式は修羅場の始まり】21話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【婚約式は修羅場の始まり】23話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
【婚約式は修羅場の始まり】23話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました