【婚約式は修羅場の始まり】25話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ロレンツォとの口論が決裂寸前になったことで、ソフィーの母親は娘に戦略の変更を指示しました。
- 母親の戦略とは、言い争いに勝つことよりも、まず法的に結婚を成立させ「デュカ夫人」の地位を確保することを最優先するというものでした。
- 母親のアドバイスを受け、ソフィーは態度を豹変させ、悲劇のヒロインを演じながら「もうこの話はやめましょう」と、ロレンツォに休戦を提案しました。
- しかし、その矢先に部下から何かを耳打ちされロレンツォの顔色が曇ります。
【婚約式は修羅場の始まり】第25話をネタバレありでわかりやすく解説する
婚約者ソフィーの不自然な態度に、強い疑念を抱いたロレンツォ。第25話では、彼が偽りの休戦協定を拒絶し、ついに姉アレッシアを探すための単独行動を開始します。しかし、彼の行く手を阻むように、会場ではさらに下劣な噂が飛び交い始め、ついにロレンツォの怒りは限界を超えて爆発します。
弟の決断「姉さんを見つけるまで帰らない」
ソフィーたちの茶番劇に付き合うのはもう終わりだ。ロレンツォの頭の中は、ただ一つ、行方不明の姉のことでいっぱいでした。
側近への捜索命令
ロレンツォはすぐさま側近に電話をかけ、指示を出します。「邸宅を確認しろ。姉さんが部屋にいないか」。しかし、返ってきたのは「奥様はご自宅にはいらっしゃいません」という絶望的な報告でした。彼女はどこに消えたのか。ロレンツォの不安は、確信へと変わっていきます。
「全ては姉を見つけた後だ」
「どこへ行くつもり?」と引き留めるソフィー。ロレンツォは、もはや彼女たちに何の配慮も見せません。
「姉さんのところへ。彼女に何かあったのではないかと心配なんだ。ここにいる全員への対処は、彼女を見つけた後だ」
それは、この婚約パーティーそのものよりも、姉の安否が最優先であるという、彼の決然とした意思表示でした。ソフィーは「今ここを去るならこの婚約はなしにする」と婚約破棄をちらつかせても、動揺する周りの親族たちが哀れになるくらい彼の決意は揺らぎません。
写真付きネックレスが招く憶測とロレンツォの怒り
ロレンツォが会場を去ろうとしたその時、ゲストたちの心ない囁きが彼の耳に届きます。ロレンツォが床に落ちていた一つのネックレスを拾ったことをきっかけに、このスキャンダルを極上のエンターテイメントとして消費し、さらに下劣な物語を紡ぎ始めていました。
床に落ちていた亡き夫との写真
ロレンツォが去ろうとしたまさにその時、床にきらりと光るものがあるのに気づきます。それは、アレッシアが先ほどのリンチの最中に落としたであろう、一つのネックレスでした。彼がそれを拾い上げ、ロケットペンダントの留め金を開くと、そこには幸せそうに微笑む姉アレッシアと、飛行機事故で亡くなった彼の義兄、つまりアレッシアの夫の写真が大切に収められていました。
家族の思い出が詰まったその写真に、ロレンツォは一瞬、悲しげな表情を浮かべます。
「愛人は人妻だった?」下劣な憶測の嵐
しかし、ロレンツォの感傷などお構いなしに、彼の周りを取り囲んだ親族やゲストたちが、その小さな写真を見て、好き勝手な憶測を始めました。 「待って、この写真の男が旦那?」「じゃあ、あの女は人妻じゃない!」「そうなると、ロレンツォが家庭を壊した側ってこと?」「まあ、なんて刺激的なのかしら!」 真実を知らない彼らは、アレッシアを「夫を裏切る不倫妻」、そしてロレンツォを「親友の妻を寝取る不倫男」に仕立て上げるという、さらに下劣で事実無根の物語を作り上げて楽しんでいたのです。
「姉と義兄を侮辱する者は地獄を見る」
亡き義兄と姉の思い出が詰まった写真を前に、あまりにも下劣な噂を耳にした瞬間、ロレンツォの表情から全ての感情が消え、氷のような怒りが宿りました。彼は、ゲストたちに向かって静かに、しかしはっきりと警告します。 「僕の姉を侮辱する者は誰であろうと、地獄を見ることになるだろう」 それは、デュカ家の当主として、そして家族の名誉と尊厳を守る兄としての、絶対的な警告でした。
「彼女はどこだ!」魂の叫び
しかし、ソフィが「ここは自由な国よ、ロレンツォ。噂されたくなければ、彼女といる時にズボンを履いていればよかったんじゃない?」と、彼の怒りを嘲笑います。
その挑発に、しかしロレンツォは乗りませんでした。彼の心は、もはや怒りを超え、ただ純粋な心配と恐怖に支配されていました。彼は手に握りしめたネックレスを見つめ、懇願するように、そして自分自身に問いかけるように、何度も叫びます。
「彼女は…どこだ!?」
その魂からの叫びは、華やかなパーティー会場に、悲痛に響き渡るのでした。
【婚約式は修羅場の始まり】第25話を読んだ感想(ネタバレあり)
第25話は、ロレンツォがようやくガスライティングの呪縛を振り切り、行動を開始したことに、まず安堵しました。彼が「全ては姉を見つけた後だ」と宣言したシーンは、この物語における彼のヒーローとしての覚醒の瞬間であり、非常に格好良かったです。婚約や世間体よりも、家族を想う気持ちを優先する彼の姿に、強い感動を覚えました。
そして、彼が発した「姉を侮辱する者は地獄を見ることになる」という警告。これは、今後の復讐劇を期待させる、最高のセリフでした。これまで散々アレッシアをいたぶってきたソフィーとその一族、そして無責任な噂話に興じるゲストたちに、ロレンツォがどのような「地獄」を見せるのか。その展開が楽しみでなりません。
しかし、物語はまだ希望だけを見せてはくれません。最後の「彼女はどこだ!」というロレンツォの悲痛な叫びは、彼の権力や怒りをもってしても、愛する姉一人をすぐに見つけ出すことができないという無力さの表れでもあり、胸が締め付けられました。彼が真実にたどり着くのは一体いつになるのか。そして、その時アレッシアは…。ハラハラする展開が続きます。
【婚約式は修羅場の始まり】第25話のネタバレまとめ
- 強い疑念を抱いたロレンツォは、側近に姉アレッシアの捜索を命じたが、彼女は邸宅にはいなかった。
- ロレンツォは婚約パーティーを中断し、何よりも姉の捜索を優先すると宣言し、会場を去ろうとした。
- その様子を見ていたゲストたちは、「愛人は人妻で、ロレンツォは不倫をしていた」という、さらに下劣で事実無根の噂を広め始めた。
- その噂を耳にしたロレンツォは激昂し、「姉を侮辱する者は地獄を見ることになる」と、その場にいる全員に冷徹な警告を発した。
- しかし、彼の心は姉への心配で満ちており、物語は「彼女はどこだ!」という、彼の悲痛な叫びで幕を閉じる。
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