【さよならお兄ちゃん】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 監視カメラの映像には、月が、星に対して、「私の家族よ」「蛭みたい」などの暴言を吐き、家族旅行への参加を執拗に妨害している様子が映っていました。
  • 星は、兄たちの前ではその事実を隠し、体調不良を装って旅行を辞退しますが、兄たちはそれを信じずに、彼女を冷たく突き放していました。
  • 映像を見終えた兄たちは、月に騙されていたという事実にようやく気づき、後悔の念に駆られます。
  • 物語の最後、兄たちはさらに映像を遡り、チャプサリの事件に関する、新たな、そして、「狂っている」と評されるほどの、衝撃的な事実が映った映像を発見してしまいました。

【さよならお兄ちゃん】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

監視カメラが映し出す、過去の断片。それは、兄たちが、これまで信じてきた、全ての常識を覆す、あまりにも残酷で、そして、衝撃的な真実でした。チャプサリの死に隠された、月の、恐るべき狂気と、星が、たった一人で背負い続けてきた、計り知れないほどの悲しみが、今、白日の下に晒されます。

チャプサリ事件の真相

映像には、かつての愛犬、チャプサリに対して、信じがたい、酷い仕打ちをする、月の姿が、鮮明に映し出されていました。彼女は、チャプサリを蹴りつけ、物を投げつけながら、憎悪に満ちた言葉を吐き続けています。

この、クソ犬が!なんで、私よりも、あんたみたいな、ただの犬を、みんな大切にしてるのよ!お前も、お前の、あの忌々しい主人も、いつか必ず、この家から、追い出してやるんだから!さあ、こっちに来なさいよ!この、クソ犬が!

その、狂気に満ちた、醜い本性を見て、兄弟たちは、ただ、唖然とするしかありません。今まで見てきた、可憐で病弱な妹の姿は、すべて、この狂気を隠すための、完璧な演技だったのです。

次男の勛が、信じられないといった様子で、呟きます。
こんな、恐ろしい姿を、俺たちの前で、ずっと隠していたというのか…?
三男の哲もまた、怒りと恐怖に、声を震わせます。
こいつ…本当に、狂ってるんじゃないのか…?
長兄の珉は、静かに、しかし、その瞳の奥に、深い絶望の色を浮かべて、言いました。
俺たちは、一体、何年もの間、この女に、騙され続けていたんだ…。

偽りの涙と、葬られた真実

チャプサリが、変わり果てた姿で見つかった、あの日の記憶が、兄たちの脳裏に、蘇ります。

長兄の珉が、月の、傷だらけの手を見て、心配そうに尋ねます。
手が、こんなに傷だらけなのに、どうして、言ってくれなかったんだ?
月は、悲劇のヒロインを演じながら、涙目で答えます。
お兄ちゃんたちに、心配をかけさせたくなかったの…。

そこに、何も知らない星が、現れます。
チャプサリ、見なかった?
その言葉に、三男の哲が、苛立ちを込めて、吐き捨てます。
その、クソ犬のことなんか、もう探すな!月に、あんな、ひどいことをしたっていうのに。もし、見つけたら、今度こそ、俺が、しっかりと躾けてやるからな。

その頃、星は、冷たくなったチャプサリを、ゴミ箱の中で発見し、その小さな体を、ただ、抱きしめていました。
チャプサリ…!あなたまで、私を置いて、いってしまったら、私は、どうすればいいの…。私には、もう、あなたしか、いなかったのに…。
星の、悲痛な号泣が、誰にも届くことなく、虚しく響き渡ります。

そして、運命の、あのパーティーの日。チャプサリを殺害したのが、月本人であることを、耳打ちされた星は、怒りに我を忘れ、月に詰め寄ります。
あなたなの…?あなたが、チャプサリを…?

しかし、その、真実を求める叫びは、兄たちによって、無残にも、かき消されてしまいました。
南宮星、お前、本当に狂ったのか!
三男の哲が、その頬を、力いっぱい、平手打ちします。

星は、涙ながらに、絶望の言葉を、呟きました。
もう、私には、帰る場所なんて、どこにもないんだ…。

取り返しのつかない後悔と、復讐の誓い

現実の世界に、引き戻された、兄たち。部屋には、重い沈黙が流れています。

次男の勛が、静かに、そして、重く、口を開きます。
俺たちは、ビョルを、信じてやらなかった。だから、嫌われても、当然だ。

三男の哲は、握りしめた拳を、震わせながら、復讐を誓います。
南宮月…絶対に、許さないぞ。お前が、絶望の淵で、崩れ落ちる姿を、この目で、しっかりと、見届けてやる。

【さよならお兄ちゃん】第24話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第24話は、チャプサリの死の真相が、ついに明らかになるという、物語の、大きな、大きな、ターニングポイントとなる回でした。そして、その真実は、私たちの想像を、はるかに超える、あまりにも、残酷で、そして、醜いものでした。

月の、「このクソ犬が!」という、狂気に満ちた暴言と、暴力。それは、もはや、単なる、動物虐待という言葉では、片付けられない、彼女の、心の奥底に潜む、深い闇と、異常なまでの、独占欲を、何よりも、雄弁に物語っています。彼女は、自分以外のものが、兄たちの愛情を受けることを、決して、許すことができなかったのでしょう。その、歪んだ愛情が、罪のない、チャプサリの命を、奪ってしまったのです。

そして、その、あまりにも、悲しい真実を、たった一人で、知りながらも、誰にも、信じてもらえず、あまつさえ、「狂ったのか」と、暴力を振るわれ、追い詰められていった、星の、孤独と、絶望を思うと、本当に、胸が、張り裂けそうです。「私には、あなたしかいないのに」と、チャプサリの亡骸を抱きしめて、号泣するシーンは、涙なしでは、見ることができませんでした。

兄たちの、後悔も、また、痛いほどに、伝わってきます。「俺たちは、一体、何年、騙されてたんだ」という、珉の、絶望に満ちた呟き。「ビョルを信じなかったから、嫌われても当然だ」という、勛の、静かな諦観。そして、「許さないぞ」と、復讐を誓う、哲の、燃えるような怒り。彼らは、ようやく、自分たちが、どれほど、取り返しのつかない、罪を犯してしまったのかを、本当の意味で、理解したのでしょう。

しかし、その気づきは、あまりにも、遅すぎました。星の心は、もう、彼らの手の届かない、遠い場所へ、行ってしまったのですから。

これから、兄たちは、月に対して、どのような、復讐を、果たしていくのでしょうか。そして、その復讐は、彼らの、罪の意識を、少しでも、軽くすることができるのでしょうか。物語は、いよいよ、最終局面へと、向かっていきます。彼らが、これから、どのような、茨の道を、歩むことになるのか、最後まで、見届けたいと思います。

【さよならお兄ちゃん】24話のネタバレまとめ

  • 監視カメラの映像には、月が、愛犬チャプサリに対して、「このクソ犬が!」などの暴言を吐きながら、酷い仕打ちをしている、衝撃的な様子が映っていました。
  • 兄たちは、月の、その、狂気に満ちた本性を目の当たりにし、長年、彼女に騙され続けてきたという事実に、愕然とします。
  • チャプサリが死んだ日の回想シーンでは、星が、その死の真相を知りながらも、兄たちに信じてもらえず、逆に、暴力を振るわれていたという、あまりにも悲しい過去が、明らかになります。
  • 全ての真実を知った兄たちは、星を信じなかった、自分たちの過ちを、深く後悔し、三男の哲は、月への、強い復讐を誓います。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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