【さよならお兄ちゃん】26話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 兄たちに、自分の本性が、全て、バレているとも知らず、月は、星の服を着て、鏡の前で、傲慢な独り言を呟き、偽りの勝利に酔いしれていました。
- そこに、兄たちが現れ、月の行動を、厳しく、そして、冷徹に、非難し、彼女を、完全に、拒絶します。
- 騒ぎを聞きつけてやってきた、両親の前で、次兄の勛が、月の、これまでの悪行(星へのいじめ、チャプサリ殺害)を、全て、暴露します。
- 物語の最後、両親は、その、あまりにも、衝撃的な告白に、ただ、言葉を失い、唖然とするしかありませんでした。
【さよならお兄ちゃん】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する
全ての悪行が、白日の下に晒された月。しかし、彼女はなおも、その罪を認めようとはしませんでした。その、あまりにも見苦しい言い訳と歪んだ自己正当化は、兄たちの最後のなけなしの情さえも完全に消し去ってしまうのでした。
最後の弁解と、無慈悲な真実
父親が震える声で月に問いかけます。その声には信じたくないという思いと、真実を知らなければならないという苦悩が入り混じっていました。
「月…お前は一体、何をしたというんだ…?」
しかし、月はまだ諦めてはいませんでした。涙をその瞳に浮かべながら最後の哀れな演技を試みます。彼女は、自分が最も同情を引ける方法を知り尽くしていました。
「お兄ちゃんたちが、何を言っているのか、私にはさっぱり分からないよ…。私はビョルとはずっと、仲良くしようとしていたの。チャプサリのことも、本当に悲しかったんだから…。」
その白々しい嘘を三男の哲が冷たく一蹴します。彼の瞳にはもはや、かつての妹への愛情はなく、ただ、冷たい軽蔑の色だけが浮かんでいました。
「まだ認めないのか?お前がこれまでしてきたことは、監視カメラに全部映ってるんだよ」
そう言うと、哲は月の首にぶら下がっているネックレスを、乱暴にひっちぎりました。
「このネックレス…お前は、ビョルが盗んだって、そう言ったよな?」
ネックレス事件の真相
その、一つのネックレスをきっかけに、兄たちの脳裏に、過去のある忌まわしい記憶が蘇ります。ネックレスを巡って、星が一方的に断罪されていた、あの日の光景が。
月が涙ながらに兄たちに訴えています。その姿は、誰もが同情する悲劇のヒロインそのものでした。
「ビョル…お願いだから、そのネックレスは返してちょうだい。それは、お兄ちゃんたちが、私を見つけてくれた時にプレゼントしてくれた大切な記念品なのよ…。」
その、巧みな演技に、兄たちはいとも簡単に騙されていました。
三男の哲が、星を厳しく問い詰めます。
「月がそのネックレスを、どれだけ大切にしているかお前も知っていながら、それを、盗むのか?」
星は、必死にその無実を訴えます。
「違うわ…!本当に私じゃないの…!」
しかし、その声は誰にも届きませんでした。
長兄の珉が、失望の色を隠そうともせずに言います。
「お前を、こんな卑しい人間に育てたつもりはなかったんだがな。まさか、盗みまでするとはな。」
次兄の勛もまた、冷たく言い放ちます。
「お前はその程度の人間だったんだね。月に、今すぐ謝れ。」
三男の哲が、最後通告を突きつけます。
「それができないなら、今すぐこの家から出ていけ。」
星は、ただ涙を流しながら、絶望の言葉を繰り返すことしかできませんでした。
「なぜ…?どうして…?どうして、誰も、私のことを信じてくれないの…?」
断罪の時
回想が終わります。兄たちの顔には、自分たちの愚かさへの深い後悔が刻まれていました。
次男の勛が静かに、しかし、その声に深い怒りを込めて言いました。
「お前はずっと、彼女を苦しめてきて楽しかったか?ビョルは、何も悪いことなんてしていないというのに!」
「いいえ、私は、ただ…。」
月は、なおも必死に弁解をしようとしますが、その言葉はもはや、誰の心にも響きません。
長兄の珉が、これまでの自分たちの愚かな過ちを噛み締めるように言います。
「私たちは、お前が外で苦労した年月を考えて、その罪悪感から星を無視し続けてきた。だがお前は、それでもまだ満足しなかったのか?こんな残酷なことを、平然とするなんて!」
母親もようやく、ことの重大さを理解したようです。
「月…あなた、どうしてこんなひどいことができるの…?」
父親が厳しく言い渡します。
「星がもし戻ってきたら、きちんと謝るんだぞ!」
しかし、その言葉が、月の最後の理性の糸を断ち切りました。
「なんでよ!?私がこの家の実の娘なのに!あの子は血も繋がっていない、ただの他人じゃないの!なのに、なぜ!?なぜ、いつも、いつも、あの子の味方ばかりするのよ!?」
その、狂気に満ちた叫び声を聞いて、三男の哲はついに抑えていた感情を爆発させ、月の頬を思い切り平手打ちしました。
「お前が、本当の家族だって、それが何になるって言うんだ!?お前は一度だって、星に勝ったことなんてないんだよ!だからもう出ていけ。二度と俺たちの前に姿を現すな!」
【さよならお兄ちゃん】第26話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の第26話は、月の最後の見苦しい悪あがきとそれに対する家族の完全な、そして、最終的な断罪が描かれた非常に重要な回でした。
特に、ネックレス事件の回想シーンは、星がいかに理不尽で、そして、絶望的な状況に置かれていたかを、改めて浮き彫りにし、見ていて本当に胸が苦しくなりました。「どうして、誰も私を信じてくれないの?」という、彼女の悲痛な叫びが、今も耳の奥で、響いています。彼女は、この家でたった一人、誰にも理解されることなく、孤独な戦いを強いられていたのです。
そして、そんな星の無実の訴えを信じようともせず、一方的に彼女を断罪したかつての兄たちの姿。その愚かさと残酷さには、改めて、強い憤りを感じます。彼らは月の巧みな嘘に、完全に心を支配されてしまっていたのでしょう。
しかし、全ての真実を知った今、彼らはようやく、その呪縛から解き放たれました。特に「お前は、一度も、星に、勝ったことがない!」という哲の最後のセリフは、非常に印象的でした。それは、彼の中で、もはや血の繋がりなど何の意味も持たず、星という一人の人間の価値、そして尊厳が、何物にも代えがたい絶対的なものになったことを証明しています。
月の「私が、実の娘なのに!」という最後の叫びもまた、彼女の哀れさを象徴していました。彼女は、最後まで血の繋がりという、ただそれだけの拠り所にすがりつこうとした。しかし、その薄っぺらなプライドは、兄たちの、星への揺るぎない愛情の前に無残にも打ち砕かれてしまったのです。
家族から完全に拒絶され、孤立無援となった月。彼女はこれから、どのような運命をたどるのでしょうか。そして兄たちは、この取り返しのつかない罪を、どのように償っていくのでしょうか。物語はいよいよ、最終的な結末へと向かっていきます。
【さよならお兄ちゃん】26話のネタバレまとめ
- 全ての悪行がバレたにもかかわらず、月はなおも涙ながらに無実を訴え、最後の見苦しい演技を試みます。
- しかし、兄たちは監視カメラの映像という動かぬ証拠を突きつけ、彼女の嘘を完全に論破します。
- ネックレス事件の回想シーンを通じて、星がいかに理不尽な非難を受け続けてきたかが、改めて明らかになります。
- 追い詰められた月は、「私が、実の娘なのに!」と、自らの正当性を主張しますが、その狂気に満ちた叫びは、兄たちのさらなる怒りを買うだけでした。
- 物語の最後、三男の哲が月の頬を平手打ちし、「お前は一度も、星に勝ったことがない」と、完全な決別の言葉を突きつけます。
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