【さよならお兄ちゃん】35話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 星が家族に最後に残したのは、自らの死を覚悟したビデオメッセージでした。
  • そのメッセージの中で星は家族への深い感謝と愛情を伝え、そして自らがこの世を去ることが唯一の選択であったと語りました。
  • 彼女は「この家で過ごした12年間は私の人生で最高の時間だった」と涙ながらに語り、そのあまりにも健気でそして悲しい言葉に、家族はただ大号泣することしかできませんでした。

【さよならお兄ちゃん】第35話をネタバレありでわかりやすく解説する

星がこの世に最後に残したビデオメッセージ。それは家族全体へのメッセージだけではありませんでした。彼女は一人ひとりの兄に向けて、それぞれの心に深く突き刺さる最後の言葉を残していたのです。その一言一言が兄たちの罪の意識を容赦なく抉り、そして彼らの心を完全に打ち砕いていくのでした。

兄たちへ、最後の言葉

泣きながら、しかしその瞳の奥に確かな愛情を宿らせて、星はメッセージを続けます。

長兄・珉へ

ミンお兄ちゃん。どうか元気でいてね

いつも私の面倒を見てくれて本当にありがとう。それからおめでとう。お兄ちゃんがずっと心血を注いできたあの星眠計画は、もうすぐ成功するはずだから。だからもう一人で悩んだりしないで、絶対に、絶対に幸せになってね

次兄・勛へ

フンお兄ちゃん。これでこの動画もちゃんと見ることができるんだね。本当に、よかった

いつも私の心を癒してくれてありがとう。お兄ちゃんのあの澄んだ瞳は本当に綺麗だった。だからこれからは私の代わりに、この世界の素敵なものをたくさんたくさん見て生きていってね

三男・哲へ

チョルお兄ちゃん。いつも私のナイト(騎士)になってくれて本当にありがとう

ただでさえ胃が弱いんだから、もう食事を抜いたりしないでね。お兄ちゃんはもっと自分自身のことを大切にしてあげてね。約束だよ

【さよならお兄ちゃん】第35話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第35話は星が兄たち一人ひとりに残した最後のメッセージが描かれた、あまりにも切なくそして美しい回でした。彼女の言葉の一つ一つが、それぞれの兄の性格や境遇を深く理解した上で語られており、彼女がどれほど兄たちのことを深く、そして純粋に愛していたかが痛いほどに伝わってきました。

長兄の珉に対しては彼の仕事の成功を心から祝い、そして彼の心の負担を軽くしようとするその優しさ。次兄の勛に対しては彼の目の回復を誰よりも喜び、そして自分の目を通して彼に新しい世界を見てほしいと願うその自己犠牲的な愛情。そして三男の哲に対しては彼の健康を心から気遣い、そして彼に自分自身を大切にしてほしいと願うその温かい思いやり。

彼女は最後まで自分自身の苦しみや悲しみよりも、兄たちの幸せを願い続けていたのです。そのあまりにも大きな愛を前にして、私たちはただ涙を流すことしかできませんでした。

そしてそのメッセージを聞いている兄たちの姿。彼らは星のその優しい言葉を、どのような気持ちで聞いていたのでしょうか。その言葉が優しければ優しいほど、彼らの心に突き刺さる罪悪感の刃は、より鋭くそして深くなっていくのでしょう。

この物語は私たちに本当の愛とは何か、そして本当の償いとは何かを問いかけ続けています。兄たちはこれから星のこの最後の言葉を胸に、どのように生きていくのでしょうか。彼らの人生はこれからも続いていきます。しかしその心の中には永遠に、星という名の少女が生き続けるのでしょう。

【さよならお兄ちゃん】35話のネタバレまとめ

  • 星はビデオメッセージの中で、兄たち一人ひとりに向けて最後の言葉を残していました。
  • 長兄の珉には彼の仕事の成功を祝い、そして彼の幸せを心から願う言葉を。
  • 次兄の勛には彼の目の回復を喜び、そして自分の目を通して新しい世界を見てほしいと願う言葉を。
  • 三男の哲には彼の健康を気遣い、そして彼に自分自身を大切にしてほしいと願う言葉を、それぞれ贈りました。
  • そのあまりにも優しく、そして自己犠牲的な愛情に満ちた言葉は、兄たちの心を深くそして容赦なく抉っていくのでした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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