復讐モノ

【純白のウエディングドレスで復讐を】45話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 透は会社の飲み会で部下たちと親睦を深めていました。
  • その帰り道、秘書の花田さんがわざと転び、透が彼女を抱きかかえるというハプニングが発生します。
  • この一連の出来事は花田さんが仕組んだ罠であり、待ち伏せしていた愛実がその決定的瞬間を写真に収めることに成功しました。
  • 何も知らない透は、まっすぐに紗季の元へ向かい、彼女を優しく抱きしめました。

【純白のウエディングドレスで復讐を】第45話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回の第44話では、秘書・花田さんの策略により、が彼女を抱きしめているかのような写真が撮影されてしまいました。その悪意など知る由もなく、透は愛する紗季の元へ駆けつけ、彼女を強く抱きしめます。今回は、二人の幸せなひと時から一転、その絆を破壊しようとする卑劣な罠が牙を剥きます。

束の間の完璧な幸福

3日分の愛おしさを込めて

物語は、紗季の部屋で、透が彼女を優しく抱きしめるシーンから始まります。彼の「やっと会えた」という言葉に、紗季は「3日前にもうち来たよね?」と、少し照れくさそうに、そして不思議そうに問いかけます。

すると透は、愛おしさを隠しきれないといった表情で、こう囁くのでした。

3日も我慢したんだから 褒めてほしいくらいなんだけどな

以前の、どこか他人行儀で感情をあまり表に出さなかった透とはまるで別人。紗季だけに見せる甘えた表情とストレートな愛情表現は、彼が心から紗季を信頼し、安らぎを得ている証拠です。

互いの存在がもたらす幸せ

紗季は、そんな風に変わっていく透の姿に、「出会った頃はこんなこと言う人だとは思わなかった」と微笑みます。 透が「がっかりした?」と悪戯っぽく尋ねると、彼女は満面の笑みで答えます。

すごく嬉しい いろんな透さんを知れて

お互いの新たな一面を知るたびに、愛が深まっていく。二人は、今がどれほど幸せかを確かめ合います。

……俺 今本当に幸せなんだ」 「全部 紗季さんのおかげ

それは私も一緒だよ 透さんのおかげで今幸せ

お互いがいるから、今の幸せがある。そう確信した二人は、想いを確かめ合うように、優しく、そして深いキスを交わすのでした。 これ以上ないほど完璧な愛に包まれたこの瞬間は、しかし、後に来る嵐の前の静けさに過ぎませんでした。

主人と使えない駒の詰問

決め手に欠ける証拠

場面は一転し、森村弁護士と愛実が密会する薄暗い部屋へ。森村は、愛実が撮ってきた透と花田さんの写真を冷ややかに眺め、「……イマイチ 決め手に欠ける写真ばかりですね」と切り捨てます。

彼は、元婚約者である愛実なら「彼を落とす方法を熟知していると思ったのですが」と、あからさまな失望を口にします。 愛実は「しょーがないじゃん」「透は今 庄野紗季にゾッコンなんだから」と反論しますが、その言葉は森村には届きません。

屈辱的な罵倒と最後通告

森村は、冷酷な目で愛実を見下し、衝撃の事実を明かします。

竹之内氏はあなたのような女がタイプなのだと思い 似たように欲深くやや下品な秘書課の花田くんを買収までしたのに

透の好みを読み間違えたという自身の計画ミスを棚に上げ、彼はすべての責任を愛実に押し付けます。「思っていた以上に使えない人間ですね」と吐き捨てると、愛実は激しく動揺。 さらに森村は、「あなたのようなバカにはさすがに懲りた」と、追い打ちをかけるように彼女のプライドをズタズタにします。

そして彼は、愛実に最後通告を突きつけます。「早く使える人間になってくださいよ」「じゃなきゃ捨てますよ? あなたのこと」 その瞳は、もはや彼女を人間として見てすらいない、絶対的な支配者のものでした。

届けられた毒矢と、揺らぐ心

郵便受けに仕掛けられた罠

後日、マンションの廊下を歩く紗季の足元に、一通の封筒が落ちていました。 宛名も何も書かれていない、不審な封筒。 彼女が訝しみながら封もされていない中身を覗くと、そこに入っていたのは……。

過去のトラウマが蘇る

何これ……

紗季の目に飛び込んできたのは、透が秘書の花田さんを抱きしめている、あの写真でした。 血の気が引いていくのがわかります。

「まさか……透さんに限って そんな……」

頭ではそう否定しようとします。「何があっても!私は透さんを信じているはずなのに」と、必死に自分に言い聞かせます。 しかし、一度愛した人に裏切られた過去のつらい記憶が、フラッシュバックのように彼女の心を苛みます。

信じたい気持ちと、目の前にある裏切りの証拠。その間で引き裂かれた紗季の心は、過去のトラウマという名の毒によって、再び黒く塗りつぶされようとしていました。

【純白のウエディングドレスで復讐を】第45話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第45話は、天国から地獄へと突き落とされるような、感情のジェットコースターが凄まじい回でした。前半の透と紗季の甘いシーンは、本当に息をのむほど美しかったです。「3日も我慢したんだから」なんて言う透、可愛すぎませんか?お互いがお互いを「おかげで幸せ」と言い合える関係性は、まさに理想そのものでした。この幸せが永遠に続けばいいのに、と心から願わずにはいられませんでした。

だからこそ、後半の展開はあまりにも残酷です。森村弁護士の非道ぶりは回を追うごとに増していきますね。愛実を「使えない人間」「バカ」と罵倒し、モノのように「捨てる」と脅す姿は、もはや悪役を超えてサイコパスの領域です。彼が一体何を最終目的にしているのか、その底知れなさに本気で恐怖を感じます。

そして、最後の紗季のシーン。これ以上彼女を傷つけないでくれ、と叫びたくなりました。頭では「透を信じている」と分かっているのに、写真一枚で過去のトラウマが蘇り、心が蝕まれていく描写は、読んでいて胸が張り裂けそうでした。これは、単なる嫉妬や疑いではありません。一度深く傷ついた心が、いかに脆く、そして外部からの攻撃に弱いかをリアルに描いていて、作者の心理描写の巧みさに脱帽しました。

二人の絆は、この卑劣な毒矢によって壊されてしまうのか。それとも、信じる力で乗り越えることができるのか。紗季の心の強さが試される、あまりにもつらい展開に、次回の更新が待ちきれません。

【純白のウエディングドレスで復讐を】45話のネタバレまとめ

  • 紗季の家を訪れた透は、ストレートな愛情表現で紗季を喜ばせ、二人は幸せなキスを交わします。
  • 一方、森村弁護士は愛実が撮った写真が「決め手に欠ける」と一蹴し、彼女を「使えない人間」「バカ」と罵倒します。
  • 森村は、役に立たなければ愛実を「捨てる」と脅し、彼女を完全に恐怖で支配しました。
  • 後日、紗季は郵便受けで不審な封筒を発見し、中に入っていた透と花田さんの写真を見てしまいます。
  • 透を信じたい気持ちと裏腹に、過去のトラウマが蘇り、紗季の心は再び深い闇に包まれそうになります。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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