【うちの夫は子供がほしくない】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • ミカは自分の中で「子供がほしい」という気持ちが抑えきれないほど大きくなっていることを自覚し、限界を感じていました 。
  • 彼女はシュンに対し、このまま避妊を続けるのであれば離婚も考えなければならないと、強い決意を伝えました 。
  • その言葉を受け、シュンは「別れるくらいなら子どもいる方がマシ」という理由で、子供を作ることに同意しました 。
  • シュンの譲歩に応え、ミカも「もし自然に妊娠できなかった場合はきっぱりと諦める」と、自分の中で妥協点を見出す覚悟を決めました 。

【うちの夫は子供がほしくない】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する

ついに「子供を作る」という約束を交わしたミカとシュン。しかし、その約束は果たして守られるのでしょうか。第6話「夫の約束」では、ミカに舞い込む新たなチャンスと、それとは対照的に深まっていく夫婦の溝が描かれます。

守られない約束とすれ違う心

子供を作ることを決めてから、ミカの日常は期待に満ちていました。しかし、夫であるシュンの行動は、その期待とは裏腹なものでした。仕事の忙しい期間は過ぎたはずなのに、シュンは相変わらず帰りが遅い日が続きます

ある夜、帰宅したシュンはお酒を飲んできた様子 。その姿からは、とても妊活に協力的な雰囲気は感じられません 。「んじゃ ご飯は朝食べるね」「フロ入って寝るわー」と、彼はミカとの時間を持とうとせず、寝室へと向かってしまいます

ミカは「まあいいんだけどさ」と自分に言い聞かせます 。約束はしてくれたのだから、最初からプレッシャーをかけすぎるのは良くない、と夫を気遣うのでした

予期せぬ仕事の電話と新たな繋がり

そんなすれ違いの日々の中、ミカに一本の電話がかかってきます 。知らない番号からの着信でした

電話の相手は、なんと以前「こみに亭」でアンナの勧誘から助けてくれた、あの男性でした 。彼の名前は鈴木さんといい、株式会社バンブーライトという会社で働いているとのこと 。彼の会社では、現在翻訳記事のライターを探しており、「こみに亭」での一件で翻訳ができると話していたミカさんのことを思い出し、連絡をくれたのです

「助けていただいた上にまさかお仕事までいただけるとは…」 。予期せぬオファーに、ミカは驚きと感謝でいっぱいでした

大きなチャンスと過去の肯定

鈴木さんから依頼された仕事は、ミカの想像をはるかに超える大きなものでした 。まずウェブサイトの翻訳を行い、その後、記事のテーマである運営元へ直接取材に行くので同行してほしい、と 。さらに、それらを最終的には一冊の書籍にまとめたいという、壮大なプロジェクトだったのです

「頑張りマスっ!!」 。大きなチャンスを前に、ミカはやる気に満ち溢れます。

そして彼女は、この仕事が舞い込んできたきっかけを思い返します 。あの「こみに亭」での嫌な出来事がなければ、この繋がりは生まれませんでした 。辛い過去が、巡り巡って未来のチャンスを運んできてくれたのです。「人生 悪いことばかりは続かないよね」と、ミカは前向きな気持ちを取り戻します

仕事の喜びと夫婦の距離

その夜、帰宅したシュンに、ミカは大きな案件をもらえたことを興奮気味に伝えようとします 。「ねぇシュン」と話しかけますが、彼の反応はそっけないものでした

「ごめん 今日はちょっと…明日早いからさ」

彼はミカの話を遮り、早々に会話を切り上げてしまいます 。「そっか よかったね」「いつも頑張ってるから成果が出たんだね」と労いの言葉はかけるものの、その心はどこか上の空です

さらにミカは、勇気を出して妊活の話を切り出します 。基礎体温を計っており、今日あたりが妊娠しやすい日だと伝えますが 、シュンはまたしても「ごめん」「今日はちょっと…」と、その話を拒絶するのでした 。仕事の喜びも、子供への願いも、夫と分かち合うことはできませんでした。

【うちの夫は子供がほしくない】第6話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第6話は、まさに光と影が交錯するような回でした。ミカに舞い込んだ大きな仕事のチャンスには、自分のことのようにワクワクしました。あの辛かった「こみに亭」での出来事が、巡り巡って素晴らしい縁を運んでくるなんて、「人生捨てたもんじゃないな」と、ミカと一緒に希望を感じることができました。彼女が自分の力で新たな道を切り拓いていく姿は、とても輝いて見えました。

しかし、その輝きが強ければ強いほど、夫シュンとの間に横たわる影の濃さが際立ちます。「夫の約束」というタイトルが、これほど皮肉に聞こえるとは思いませんでした。口では「作ろう」と言いながら、彼の行動は明らかにそれを拒否しています。飲んで帰ってきたり、疲れているからと避けたり…。ミカが傷つかないように、そして自分もこれ以上追及されないように、巧妙に逃げ道を作っているように見えて、読んでいて非常に歯がゆい気持ちになりました。

特に最後のシーンは、二人の心の距離を象徴していて、とても切なかったです。ミカにとって、人生が好転する大きな出来事だったはずの仕事の話。そして、二人にとって最も大切なはずの子供の話。そのどちらにも、シュンは真剣に向き合おうとしません。彼の「ごめん」という言葉が、まるで壁のように二人の間に立ちはだかっているようでした。

仕事で自信をつけ、新たな世界との繋がりを得たミカ。彼女がこのまま夫の曖昧な態度を受け入れ続けるのか、それとも、手に入れた力で新たな一歩を踏み出すのか。夫婦の関係が、重大な局面を迎えていることを予感させるラストでした。

【うちの夫は子供がほしくない】第6話のネタバレまとめ

  • シュンは子供を作る約束をしたにもかかわらず、飲んで帰宅したり疲労を理由にしたりして、ミカとの時間を持とうとしません 。
  • ミカは、「こみに亭」で助けてくれた男性・鈴木さんから電話を受け、翻訳と記事作成という大きな仕事のオファーを受けます 。
  • この仕事の依頼は、過去の嫌な出来事がきっかけとなっており、ミカは「人生悪いことばかりではない」と前向きな気持ちを取り戻します 。
  • しかし、仕事の喜びや妊活についてシュンに話そうとしても、「明日早いから」と話を遮られ、二人の間の感情的な距離はさらに広がってしまいます 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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