【うちの夫は子供がほしくない】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 夫のシュンは子供を作る約束をしたにもかかわらず、飲んで帰宅したり疲労を理由にしたりして、ミカとの時間を持とうとしませんでした 。
  • ミカは、「こみに亭」で助けてくれた男性・鈴木さんから電話を受け、翻訳と記事作成という大きな仕事のオファーを受けました 。
  • この仕事の依頼は、過去の嫌な出来事がきっかけとなっており、ミカは「人生悪いことばかりではない」と前向きな気持ちを取り戻しました 。
  • しかし、仕事の喜びや妊活についてシュンに話そうとしても、「明日早いから」と話を遮られ、二人の間の感情的な距離はさらに広がってしまいました 。

【うちの夫は子供がほしくない】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

夫との約束が果たされないまま、心に空虚感を抱えるミカ。しかし、舞い込んできた大きな仕事が、彼女の日常と心に新たな変化をもたらします。第7話「仕事」では、ミカが新たな人間関係の中で、これまで考えもしなかった選択肢を見出していきます。

仕事がくれる心の拠り所

物語は、ミカが仕事に打ち込むシーンから始まります 。子供の頃、ひっこみ思案だった彼女にとって、唯一人よりできたのが英語でした 。その得意なことが一つあるだけで自信になり、前向きになれた経験があります

そして今、仕事は彼女にとって別の意味でも大きな支えとなっていました 。仕事に没頭している間は、夫との問題など余計なことを考えずに済むからです 。この没頭できる感覚が、今のミカの心を救っていました

バツイチの鈴木さんとの食事

ある日、取材の同行を終えたミカは、クライアントである鈴木さんから食事に誘われます 。鈴木さんは「自分はバツイチなもので」「帰っても食事が無いものですから」と、あっけらかんと自身の状況を話します

その言葉に、ミカの心はざわつきます。彼女は思わず、鈴木さんに問いかけていました。「あの…バツイチってどうですか?」。離婚を真剣に考えているわけではないけれど、「ちょっとバツイチに興味がある」と、ミカは自分の複雑な心境を打ち明けます

離婚後の「第二の青春」

食事をしながら、鈴木さんは自身の離婚経験について語ってくれました。彼にとって離婚は、決して不幸な結末ではなかったようです。「自分は離れて良かったと思ってます」と彼は言います 。距離を置いたことで、むしろ関係は良くなったとのこと 。仕事に打ち込めるようになり、自分の時間も持てるようになった現在の生活を、彼は「第二の青春って感じですよ」と表現しました

ただし、元妻との間には子供がいて、今でも月に一度は会っているそうです 。鈴木さんは、ミカに「グチでもなんでも聞きますんで!」と、また食事に行くことを提案してくれました

心に芽生えた小さな刺激

その日の夜、鈴木さんから「楽しかったです」「またお会いできたら嬉しいです」というメッセージが届きます 。最初は社交辞令だと思っていたミカでしたが、彼が具体的に会う日程を尋ね、「ミカさんのこともっと知りたいです」とストレートに伝えてきたことに驚きを隠せません

自分は既婚者であり、何も発展するつもりはない。そう思いながらも、異性からの好意に「テンションって上がっちゃうものなのね」と、心が浮き立つ自分を否定できませんでした

結局、二人はその後も食事に行き、毎日のメッセージのやり取りも続くようになります 。その少しの刺激が、ミカの日常に彩りを与えていました

新たな選択肢の浮上

ある日、鈴木さんから「自分は今 子どもと会ってきて帰りの新幹線です」というメッセージが届きます 。そのメッセージを見て、ミカは改めて気づきます。そうだ、鈴木さんにはお子さんがいるんだ、と 。それはつまり、彼は子供を欲しくないわけではない、ということでした

その時、ミカの頭に、ある考えがよぎります。 転職する時、次の職を見つけてから今の会社を辞める人はたくさんいる 。そうすれば、不安もリスクも少ない

「じゃあ離婚も」「次の相手を見つけてから別れるってあり……?」

ミカの心に、これまで考えたこともなかった、あまりにも大胆な選択肢が浮かび上がったのでした。

【うちの夫は子供がほしくない】第7話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、ミカの心に大きな変化が訪れる、まさに転換点となる回でした。前半、彼女が仕事に没頭することで心の平穏を保っている姿には、共感と同時に切なさも感じました。自分の力で得た自信とやりがいは、彼女にとってかけがえのないものですが、それが夫との問題から目をそらすための避難場所にもなっているのが、なんとも言えません。

そんな中での鈴木さんの存在は、物語に大きな波乱を呼び込みましたね。彼が語る「離婚は第二の青春」という価値観は、離婚を「失敗」や「終わり」と捉えがちなミカにとって、まさに目から鱗だったのではないでしょうか。彼の存在は、ミカに「夫とこのままいるだけが人生ではない」という、具体的で現実的な選択肢を提示したように思います。

鈴木さんからの好意に、既婚者でありながらも心がときめいてしまうミカの姿は、非常に人間味があってリアルでした。夫からは得られない「認められている」という感覚が、彼女の乾いた心に染み渡ったのかもしれません。

そして、最後にミカがたどり着いた「次の相手を見つけてから別れる」という考え。これは非常にドライで、ある意味では恐ろしい発想ですが、彼女がそれだけ追い詰められている証拠でもあります。感情的に苦しむフェーズから、どうすれば自分が傷つかずに次のステージへ行けるか、という戦略的な思考にシフトした瞬間を見た気がします。物語は、夫婦二人だけの問題から、より複雑な人間模様へと発展していきそうです。

【うちの夫は子供がほしくない】第7話のネタバレまとめ

  • ミカは、没頭できる仕事があるおかげで、夫との問題を考えずに済み、心の平穏を保っていました 。
  • 仕事のクライアントである鈴木さんと食事に行き、彼が離婚経験者(バツイチ)でありながら、現在の生活を「第二の青春」と前向きに捉えていることを知ります 。
  • 鈴木さんからの好意的なアプローチに、既婚者と知りながらも心がときめき、彼との交流が日常の刺激となります 。
  • 鈴木さんには子供がいることを再認識したミカは、転職活動のように、離婚後のリスクを減らすために「次の相手を見つけてから離婚する」という新たな選択肢を思いつきます 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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