【ひと夏の共犯者】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 主人公の青年は、人生で唯一の「推し」である人気アイドル・片桐澪の熱愛報道にショックを受ける。
- 傷心を癒やすため、亡くなったひいおじいちゃんの家がある田舎へ向かう。
- そこで、ずぶ濡れになって雨宿りをしていた片桐澪本人と、まさかの遭遇を果たす。
【ひと夏の共犯者】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
嘘から始まる奇妙な共同生活
目の前にいるずぶ濡れの少女が、熱愛報道で世間を騒がせているトップアイドル・片桐澪であるという、信じがたい現実。 青年は混乱しながらも、「澪ちゃんだよな?」「どうして こんなところに」と問いかけます。
しかし、彼はすぐに「いやまさか いるわけないか」と我に返り、彼女を気遣って傘を探しに行こうとします。
そんな彼を、澪は「いえ結構です 私行くところもないので」と力なく引き止めます。
彼女は荷物も持っておらず、服も汚れています。 まるで、何かから逃げてきたかのようです。
澪は「人が住んでいると思わなかったので…」と、この家に立ち寄った理由を明かします。
雨はますます強くなり、日も暮れてきました。
この状況で彼女を放っておくわけにはいかないと、青年は意を決して「…とりあえず 中に入ります?」と家の中に招き入れます。
しかし、その直後、彼は「推しのアイドルかもしれない人を家に招くなんて 何してんだ…!?」と、自分の大胆な行動に内心パニックに陥るのでした。
彼女からの問いかけと、彼のついた優しい嘘
家に入る直前、澪は立ち止まり、青年に一つの質問を投げかけます。
「…………一つだけ 聞いてもいいですか?」
「私のこと 知ってますか?」
それは、彼女の警戒心と不安が入り混じった、核心を突く問いでした。 数秒の沈黙の後、青年は答えます。
「…………さぁ」
知らないなんて大嘘だ、と彼は心の中で叫びます。 目の前にいるのは、声も笑顔も、間違いなく自分の「たった一人の推し」なのですから。
しかし、このとっさについた嘘が、彼女の心を少しだけ開かせました。 青年が自分の正体に気づいていないファンだと判断した澪は、「それなら… お邪魔させてください」と、彼の申し出を受け入れるのでした。
ぎこちない二人の時間
家の中に入り、雨でびしょ濡れになったシャツを絞る青年。 二人の間には、気まずい沈黙が流れます。
青年は「テレビ 映らないから 退屈ですよね…」と話しかけますが、会話は続きません。
ふと、青年は彼女に「どこかに電話されますか?」と尋ねます。 しかし、彼女は慌てたようにそれを否定します。
その様子を見て、澪は静かに口を開きます。 「さっきからスマホ 触らないんだな と思って」
青年は、推しの熱愛報道という現実を見たくなくて、意図的にスマホを避けていたのです。
その事実を知った澪は、どこか安心したような、ほっとした表情を浮かべるのでした。
浴室から始まる、山積みの疑問
ずぶ濡れの彼女を気遣い、青年はお風呂を沸かします。
「当たり前に勧めたけど これってアウトだったか!?」と一人で慌てふためきながらも、着替えとして自分の服を差し出します。
「何から何まで すみません」と謝る澪に、彼はシャンプーなどもあるからと伝え、彼女は静かに浴室へと向かいました。
一人残された部屋で、青年は押し寄せる疑問と混乱に頭を抱えます。
「聞きたいことなら 山ほどあった」
あなたは本当に片桐澪なのか? 海斗との熱愛は本当なのか? どうしてこんな田舎に一人でいるのか? なぜ自分のことを知っているか聞いたのか…?
数々の疑問が彼の頭を駆け巡る中、彼の記憶は、ある日のライブへと遡るのでした。 そこで見た、彼女が一瞬だけ見せた、特別な「表情」。 それは、アイドルとしてファンに向ける笑顔とは全く違う、何かでした。
あの表情の真意は何だったのか。そして、それは今の状況とどう繋がっているのか。 物語は、さらなる謎を残して次話へと続きます。
【ひと夏の共犯者】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第2話、最高にドキドキしました! まさか主人公が「知らない」って嘘をつくとは…! でも、あの状況で「大ファンです!」って言ったら、澪ちゃんは絶対に心を開かなかったでしょうね。彼女を守るための、とっさの優しい嘘。この嘘が、二人の関係の始まりになるんですね。まさに「共犯者」の第一歩って感じで、タイトルとの繋がりを感じてゾクゾクしました。
家の中での気まずい空気感もすごくリアルでしたよね。お互いスマホを見ない理由が、同じ「熱愛報道」っていうのがまた皮肉で…。でも、そのおかげで澪ちゃんが少し安心したような表情を見せたシーンは、グッときました。彼女も今、すごく辛い状況にいるんだなって伝わってきて、守ってあげたくなります。
そして最後の引き! 主人公だけが知っている「ライブで見せた一瞬の表情」。これが、第1話の「笑顔よりもっといい表情がある」に繋がるんですね! 二人の間には、私たちがまだ知らない、もっと深い過去の接点があることが確定しました。一体あの表情にはどんな意味が込められていたのか…気になりすぎます!
【ひと夏の共犯者】2話のネタバレまとめ
- 主人公は、片桐澪本人であることを確信しながらも、彼女を安心させるために「あなたのことを知らない」と嘘をつく。
- 澪はその嘘を信じ、雨がやむまで彼の家に泊めてもらうことになる。
- 家の中で過ごすうち、澪は主人公がスマホを見ていないことに気づき、少しだけ安心した様子を見せる。
- 主人公は一人になった時、澪への数々の疑問と、過去のライブで彼女が見せた特別な「表情」を思い出す。
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