【ひと夏の共犯者】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 巧巳の幼なじみ・モナに正体がバレそうになるも、巧巳が彼女を「彼女」だと誤解させることで何とかごまかす 。
- モナから祭りに誘われると、別人格の眞希が現れ、危険を承知で参加を決定する 。
- 一方、AMELのメンバーは警察の事情聴取を受けることになり、澪の親友・愛衣那は彼女に対し不気味な執着を見せていた 。
【ひと夏の共犯者】第9話をネタバレありでわかりやすく解説する
祭りの準備と見え隠れする想い
物語は、モナが「澪ちゃんはこの浴衣にしよ!」と、祭りの準備を陽気に進める場面から始まります 。しかし、当の澪は「やっぱり私 お祭りは…」と、人前に出ることをためらっていました 。モナはそんな澪を「往生際が悪いなぁ〜」とからかいながら、強引に着替えを促します 。
モナは、澪が巧巳の彼女であると信じて疑いません 。そして、「彼女の浴衣姿なんて」「きっとさー 巧巳喜ぶよ」と悪戯っぽく笑いかけます 。
否定する澪でしたが、ふと「モナさんって もしかして巧巳くんのこと…」と、モナの気持ちを尋ねます 。
モナは笑って否定し、昔の巧巳は犬に吠えられただけで大泣きするほどの泣き虫だったと、懐かしそうに語り始めます 。しかし、久しぶりに会った彼は、背が伸びて雰囲気も落ち着き、「もう私が知ってる巧巳じゃないのかなぁ」と、少し寂しそうな表情を浮かべるのでした 。
浴衣の下に隠された「痣」
和やかな雰囲気の中、モナが澪の髪を結い上げ、着付けを終えたその時 。彼女の目に、澪の背中や肩にある痛々しい痣が飛び込んできます 。
「体の痣ってどうしたの?」「殴られたとかじゃないよね」
モナの表情から笑顔が消え、心配そうな声で問いかけます。澪は「な…なんでもないです」と必死にごまかそうとしますが、モナは引き下がりません 。
「いろんな所にあったよ」「困ってることがあったら相談してよ」
優しく、しかし真剣に語りかけるモナ。そして、最悪の可能性を口にします。
「まさか巧巳じゃないよね?」
暴力の記憶?謎のフラッシュバック
その言葉が引き金になったのか、澪の頭の中に、暴力的なイメージがフラッシュバックします。
「ふざけんなよ」 「殺すぞ」
男の怒声と、誰かが「澪ちゃん!?」と叫ぶ声 。
それは、海斗が殺された、あの夜の記憶なのでしょうか。 澪は恐怖に顔を覆い、物語は不穏な余韻を残して幕を閉じます。
【ひと夏の共犯者】9話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、前半の可愛らしいガールズトークと、後半のサスペンスフルな展開のギャップが凄まじかったですね。モナちゃんが語る昔の巧巳くんのエピソードが微笑ましくて、一瞬、彼らが置かれた過酷な状況を忘れそうになりました。昔の彼を知るモナちゃんだからこそ、今の彼の成長と変化に寂しさを感じる…という描写が、とても切なくてグッときました。
しかし、そんな穏やかな空気を一変させたのが、澪の身体にあった「痣」の存在。モナちゃんの鋭い指摘にはドキッとさせられました。彼女の優しさが、かえって澪を追い詰めてしまうという皮肉な展開が辛いです。
そして、最後のフラッシュバックはあまりにも衝撃的でした。「殺すぞ」という生々しい言葉…。これはほぼ間違いなく、海斗が殺害された現場の記憶の一部なのではないでしょうか。そして、「澪ちゃん!?」と叫んだのは一体誰なのか。巧巳くん?それとも全く別の第三者? 澪がただの被害者ではない可能性、あるいは彼女自身が壮絶な暴力を受けていた可能性が浮上し、物語の謎はさらに深まりました。
【ひと夏の共犯者】9話のネタバレまとめ
- 祭りの準備中、モナは澪のことを巧巳の彼女だと信じ込み、二人の仲をからかう 。
- モナは巧巳の泣き虫だった子供時代を懐かしみ、現在の彼の成長した姿に少し寂しさを感じる 。
- 澪の着付けをしていたモナは、彼女の背中や肩に複数の痣があることに気づく 。
- モナが痣の原因を問い詰め、「まさか巧巳じゃないよね?」と尋ねたことで、澪の脳裏に「殺すぞ」という男の怒声が響く、暴力的な記憶がフラッシュバックする 。
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