【ひと夏の共犯者】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 愛衣那は「澪の居場所を知っている」という発言を「嘘」だと撤回し、逆に刑事たちを心理的に揺さぶった 。
- 彼女は、ファンである後輩刑事の三宅を「味方」として取り込み、秘密の連絡先を渡すことに成功した 。
- 一方、祭りを終えた眞希は巧巳に対し、「すべてうまくいった」と告げた後、突然「今日でお別れ」と宣言した 。
【ひと夏の共犯者】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する
用済み――突きつけられた別れ
「あなたとは 今日でお別れ」
眞希から突きつけられた、あまりにも冷たい別れの言葉。巧巳は「どうして」と理由を問いますが、答えは残酷なものでした 。
「あの子 私の正体に気づいてるの」
幼なじみのモナに正体を知られた今、もうここにはいられない 。だから、あなた――巧巳はもう「用済みよ」と、彼女は言い放ちます 。
その言葉は、巧巳の心を粉々に打ち砕きます 。眞希と共にいると誓った覚悟も、二人だけの秘密も、全てが無に帰すかのような絶望 。彼は、子供のようにただ「いやだ!!」と叫びながら、去って行こうとする彼女の腕に必死にすがりつくのでした 。
「あなたしかいないから」――魂の告白
涙ながらに、巧巳は魂の叫びをぶつけます。
「覚悟……できてます」
「知る覚悟も 受け止める覚悟も 眞希さんと一緒にいられるなら…」
彼の告白は、単なるファンとしての想いを遥かに超えていました。
「僕には…あなたしかいないから」
その悲痛なまでの想いは、冷徹だった眞希の心をわずかに動かしたように見えました。「いい子ね」と、彼女は巧巳を優しく抱き寄せます 。
究極の試練…「殺せる?」
しかし、それは優しさではありませんでした。彼の覚悟を試す、あまりにも残酷な試練の始まりだったのです 。
眞希は、巧巳に「その覚悟を私に見せてちょうだい」と囁きます 。そして、彼の愛が本物かどうかを確かめるために、究極の問いを投げかけました。
「モナちゃんのこと」 「殺せる?」
自分の秘密を知ってしまった、大切な幼なじみを、この手で殺せるのかと 。
人としての倫理と、彼女への狂信的な愛が、天秤にかけられます。
狂信的な愛と幸福
モナを傷つけることなど、できるはずがない 。
しかし、巧巳の口から出たのは、常軌を逸した答えでした。
「眞希さんが言うなら」
あなたのためなら、どんな罪でも犯す。その歪んだ忠誠心に、眞希は満足げに微笑みます。「巧巳くんは本当にいい子ね」
その言葉に、巧巳は恍惚の表情を浮かべ、心の中で呟くのでした。
(ああ…僕は なんて幸せ者なんだろう)
【ひと夏の共犯者】14話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、巧巳くんの純粋な想いが、狂気へと変貌する瞬間を描いた、あまりにも凄絶な回でした…。眞希さんからの「用済み」宣言に、子供のように「いやだ」と泣きじゃくる巧巳くんの姿は、見ていて本当に胸が苦しかったです。彼にとって、彼女の存在がどれだけ全てだったのかが痛いほど伝わってきました。
しかし、そこからの展開はまさに戦慄の一言。愛を証明するために、「幼なじみを殺せるか?」と問う眞希さんの非情さ。そして、それに対して「あなたが言うなら」と答えてしまう巧巳くんの狂信的な愛。もはやこれは純愛ではなく、危険な信仰です。
特に最後の「なんて幸せ者なんだろう」というモノローグには、背筋が凍りました。彼は、自分の意志を完全に眞希さんに委ね、彼女の命令に従うことに至上の喜びを見出してしまったんですね…。愛する人のために、彼はどこまで堕ちていくのでしょうか。もはや、ただの「共犯者」では済まされない、後戻りのできない領域に足を踏み入れてしまった二人の未来が、恐ろしくてたまりません。
【ひと夏の共犯者】14話のネタバレまとめ
- 眞希は、モナに正体を知られたため、巧巳は「用済み」だとして別れを告げる 。
- 巧巳は必死にすがりつき、眞希の全てを受け入れる「覚悟」はできていると涙ながらに訴える 。
- 彼の覚悟を試すため、眞希は「必要に迫られたら、モナを殺せるか?」という究極の問いを投げかける 。
- 巧巳は「眞希さんが言うなら」と答え、その忠誠を認められたことに歪んだ幸福感を感じるのだった 。
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