【ひと夏の共犯者】第23話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 回想シーンは続き、澪は、事務所を辞めようとしていた愛衣那を「この馬鹿なお話の結末を見てみない?」と引き止めた。
  • 記者暴行のスキャンダルで逆風が吹く中、AMELはライブを決行。
  • ステージ上で、澪は暴行の事実を認めた上で、「それでも愛衣那ちゃんのほうが大切なんです!」と叫び、愛衣那にキスをした。
  • この出来事が、愛衣那の澪への狂信的な執着の原点となった

【ひと夏の共犯者】第23話をネタバレありでわかりやすく解説する

幼なじみの苦悩と正義の天秤

物語は、巧巳の身を案じる幼なじみ・モナの視点から始まります。 彼女は意を決して、地元の交番を訪れていました。 警官との世間話の流れで、彼女は核心に触れる質問をします。

「もしアイドルの子が誰かに匿われてるんだとしたら 匿ってる人って罪に問われたりするの?」

警官は冗談めかして「モナちゃんが匿っているとか?」と笑いますが、真面目に答えます。 もし殺人罪だった場合、それを知りながら匿っていたとしたら、「犯人蔵匿罪」という重い罪に問われる可能性がある、と。

届かない電話

最悪の事態を確信したモナは、巧巳に警告しようと必死に電話をかけますが、彼は一向に出ません。 直接家に行けば澪がいるかもしれない…。 八方ふさがりの状況に、彼女の焦りは募るばかりでした。

眞希からの密命――失われたキーホルダー

その頃、巧巳は眞希からの密命を遂行していました。 「君にしか頼めないこと…どうしても見つけてほしいものがあるの」。 そう頼まれた彼は、夜通し、草の生い茂る川辺で何かを探し続けていたのです。

そして夜が明けた頃、彼は水の中から一つのキーホルダーを見つけ出します。

「……あった」「これで眞希さんに喜んでもらえる」

安堵と達成感に満たされる巧巳。

「見つけた」――刑事との遭遇

しかし、その安堵は一瞬にして打ち砕かれます。彼の背後から、静かな、しかし有無を言わせぬ声が響きました。

「――君 そこで何をしていた?」

そこに立っていたのは、鋭い眼光を放つ、あの塔堂刑事でした。

驚きで声も出ない巧巳に対し、彼女は警察手帳を見せつけ、問いかけを改めます。

聞き方を変えよう 一晩中探していたものは何だったのかな?」。

逃げ場のない状況で、物語は幕を閉じます。

【ひと夏の共犯者】23話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、モナちゃんと巧巳くん、二人の視点が交錯することで、息もつけないほどの緊迫感が生まれていましたね。モナちゃんのパートは、読んでいて本当に心が痛みました。親友を思うが故に、法を犯すことの重さを知り、一人で苦悩する姿…。彼女の正義感と友情の間で揺れる葛藤が、ひしひしと伝わってきました。彼女こそ、この物語における最大の良心かもしれません。

一方、巧巳くんはもはや完全に「共犯者」として、眞希さんのために行動していますね。彼女に喜んでもらいたい一心で、夜通し何かを探し続ける姿は、純粋であると同時に、見ていて危うさを感じさせます。あのキーホルダーは一体何なのでしょうか。事件の証拠?それとも、ただの思い出の品?

そして、ラストの塔堂刑事の登場シーン!最高のタイミングでしたね。ついに、捜査の手が巧巳くん本人にまで及んでしまいました。あの鋭い尋問から、彼は逃れることができるのでしょうか。モナの苦悩、巧巳の密命、そして刑事の追跡。三者の思惑が絡み合い、物語は一気にクライマックスへと向かっている感じがします!

【ひと夏の共犯者】23話のネタバレまとめ

  • 巧巳を心配するモナは、交番で警官に質問し、彼が「犯人蔵匿罪」に問われる可能性があることを知る。
  • 巧巳に危険を知らせようとするも、電話が繋がらず、モナは焦りを募らせる。
  • 一方、巧巳は眞希に頼まれ、夜通し川辺で何かを探していた。
  • 夜が明けた頃、彼はついに目的のキーホルダーを発見するが、その直後、張り込んでいた塔堂刑事に身柄を確保されてしまう。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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