【ひと夏の共犯者】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 巧巳(たくみ)は、機転を利かせて警察を追い返すことに成功した 。
  • 翌朝、元に戻った「澪」と過ごしていると、巧巳の幼なじみ・モナが突然訪ねてくる 。
  • モナは一目で澪の正体に気づき、「あなたってアイドルの?」と問い詰めてしまう 。

【ひと夏の共犯者】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

幼なじみとの遭遇と苦しい言い訳

「あなたって…アイドルの?」

モナの無邪気で、しかし致命的な一言に、巧巳の心臓は凍りつきます。

当の澪は落ち着いた様子で、「ちょっと事情がありまして 少しの間住まわせてもらっているんです」と自らモナに説明します 。その言葉を聞いたモナは、事態をと思わぬ方向へ誤解。「まさか…巧巳の彼女!?」と目を輝かせます 。巧巳は全力で否定しますが、彼の必死な様子が、逆にモナの勘違いを加速させてしまうのでした

眞希の決断…危険な祭りへの誘い

モナが訪ねてきた目的は、その夜に沙嶋神社で開かれるお祭りに巧巳を誘うためでした 。そして、彼女は巧巳の「彼女」だと思っている澪のことも、当然のように誘います

行方不明で世間を騒がせているアイドルを、人の多い場所に連れて行くなど正気の沙汰ではありません 。巧巳が断ろうとした、その時でした。

ぜひご一緒させてください

凛とした声でそう答えたのは、澪の姿をした別人格・眞希でした 。彼女は、あろうことか自ら危険な人混みの中に飛び込むことを選んだのです 。一体何を考えているのか…巧巳は眞希の行動に戦慄を覚えます

残されたAMELメンバーたちの亀裂

場面は変わり、澪が所属するアイドルグループ「AMEL」の事務所。澪の失踪から一週間が経過し、残されたメンバーたちの間には重苦しい空気が流れていました

「私たちってどうなっちゃうのかな?」 。グループの活動休止、あるいは解散の可能性に、メンバーたちは不安を隠せません 。中には、「澪が海斗を殺していたとしたら さすがに解散でしょ…」と、仲間を疑う者まで現れます

親友・愛衣那の不気味な微笑み

そんな中、一人のメンバーが、澪と一番仲が良かった愛衣那(あいな)に「何か知らないの?」と問いかけます 。愛衣那は「なんにも知らないよ」と笑顔で答えますが、その表情にはどこか不気味な光が宿っていました

でも…きっと大丈夫 またすぐ会えるから

そこへマネージャーが現れ、メンバー全員が一人ずつ警察から事情聴取を受けることになったと告げられます 。すると、愛衣那は自ら一番手として名乗りを上げました

そして、聴取の部屋へ向かう彼女の心の中には、友人への想いとはかけ離れた、黒い独占欲が渦巻いていたのです。

澪ちゃん…一人で逃げるなんて許さないからね 絶対に探しだしてあげるんだから♡

【ひと夏の共犯者】8話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は二つの舞台で同時に物語が進行し、息つく暇もありませんでした! まずは巧巳くんサイド。幼なじみのモナちゃん、悪気がないのが逆に怖いですね…。彼女の存在が時限爆弾のようで、いつ秘密が爆発するかとヒヤヒヤしっぱなしです。そして、そんな危険な状況にあえて飛び込んでいく眞希さん…! 彼女の目的が本当に読めません。もしかしたら、何か大胆な計画があるのでしょうか?

そして、AMELメンバーたちのパートが物語に深みを与えていますね。仲間が大変な時に、自分たちの未来を心配したり、最悪の可能性を口にしてしまったり…。すごく人間らしいリアルな反応で、胸が痛みました。

中でも、親友であるはずの愛衣那ちゃんの存在が不気味すぎます! あの最後のモノローグ、「許さないからね♡」って…完全にホラーじゃないですか! 友情を通り越した、歪んだ執着を感じます。彼女は澪ちゃんの失踪にどう関わっているのか、新たな謎が生まれてしまいました。もしかして、一番の敵は警察でも世間でもなく、一番近くにいたはずの親友…?今後の展開から目が離せません!

【ひと夏の共犯者】8話のネタバレまとめ

  • 巧巳は幼なじみのモナに澪の正体がバレそうになるが、なんとかごまかす 。しかし、モナは澪を巧巳の彼女だと誤解する 。
  • モナから神社の祭りに誘われ、巧巳が断ろうとするも、別人格の眞希が独断で参加を決めてしまう 。
  • 一方、残されたAMELのメンバーたちはグループの今後を憂い、中には澪が犯人だと疑う者もいた 。
  • メンバー全員が警察の事情聴取を受けることになる中、澪の親友・愛衣那は「一人で逃げるなんて許さない」と、不気味な執着を見せる 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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