【私の彼が姉の夫になった理由】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 優馬の母が探偵を雇っており、紗栄と夫の長年の不倫関係を突き止めていました。
- 優馬の母は愛子に謝罪し、二人は優馬を救うために協力関係を結びます。
- 愛子は、紗栄と優馬を離婚させる切り札となる調査報告書を手に、紗栄の家へ乗り込むことを決意しました。
- 一方、優馬は紗栄によってロフトに監禁され続けていました。
【私の彼が姉の夫になった理由】第16話をネタバレありでわかりやすく解説する
反撃の切り札を手に入れ、姉・紗栄との直接対決を決意した愛子。しかし、第15話の緊迫したラストから一転、第16話では物語の視点が過去の紗栄に移り、彼女の心の闇がいかにして形成されていったのかが、さらに深く描かれます。
「欲しい」と言えない少女・紗栄
物語は、17歳の紗栄の回想から始まります。「私は昔から欲しい物を欲しいと言うのが苦手だった」というモノローグが、彼女の性格の根幹を、そして全ての悲劇の始まりを静かに物語ります。
ワンピースを巡る思い出
17歳の紗栄は、店で綺麗なワンピースに目を奪われますが、当時15歳の妹・愛子もそれを気に入ってしまいます 。Mサイズが一着しかない状況で、愛子は「私はこれが欲しかったんだよねー」と無邪気にアピールします 。紗栄は「見てただけだから」と本心を隠し、愛子にワンピースを譲ってしまうのでした 。
幼馴染・優馬の存在
そこへ、当時15歳の優馬が現れます。「そんな風に言われたら紗栄ちゃん欲しいって言いにくいだろ」と、彼はいつも自分の気持ちを押し殺してしまう紗栄の心中を、唯一察してくれる存在でした 。優馬は色違いのワンピースを提案し、姉妹がお揃いで買うことでその場を収めます 。この時から、紗栄の中で優馬は特別な存在になり始めていました。
しかし、この出来事の後、愛子と優馬が付き合い始めたことを知り、紗栄の心には静かな嫉妬の炎が灯ります 。「ワタシダッテ ホシカッタノニ」 。
虚しさを埋めるための代償行為
場面は25歳の紗栄に戻ります。彼女は優馬の父との歪んだ関係を続けながらも、心の奥底では満たされない日々を送っていました。
愛子への劣等感と嫉妬
職場の飲み会に参加した紗栄。同僚の無邪気で奔放な姿に、愛子の面影を重ねては「無性にイライラすんのよね」と、どす黒い感情を抱きます 。美人で高学歴だと褒められても、彼女の心は一向に満たされません 。
同僚との一夜
飲み会で、同僚のエミが狙っていた坂本という男性に、紗栄はわざと近づきます。「アンタのお気になら興味あるかも」と 。彼女は坂本を誘い、ホテルで一夜を共にしますが、その行為に快感などありません 。心の中では「力任せに腰振れば女が喜ぶと思ってる典型ね」と冷めきっていました 。
翌朝、坂本から交際を申し込まれるも、「色々話してみてなんかちょっと違ったっていうか…」とあっさりと断ります 。彼女のモノローグが、その本心を静かに語るのでした。「私が欲しいのはこれじゃない」「私がほんとに奪ってやりたいのは…」 。彼女の本当の目的は、愛子から優馬を奪うことだったのです。
【私の彼が姉の夫になった理由】16話を読んだ感想(ネタバレあり)
第16話は、紗栄の歪んだ人格がどのように形成されていったのかを、過去のエピソードを通して深く掘り下げる、非常に重要な回でした。17歳のワンピースのエピソードは象徴的です。「欲しい」と素直に言えない彼女の性格と、それを唯一理解してくれた優馬の存在。この時から、彼女の中で「優馬」は特別な存在になり、それを無邪気な愛子にあっさりと奪われたことが、彼女の歪みの始まりだったのかもしれません。
25歳の彼女の行動は、虚しさに満ちています。優馬の父との関係も、同僚との一夜も、彼女の心の渇きを潤すことはできませんでした。彼女の行動原理は、ただ一つ「愛子から奪うこと」。その執念の深さに改めて恐怖を感じます。「私がほんとに奪ってやりたいのは…」という最後のモノローグは、彼女の全ての行動が優馬を手に入れるための布石であったことを示しており、物語の根幹に迫る、非常に濃密な回だったと思います。
【私の彼が姉の夫になった理由】16話のネタバレまとめ
- 紗栄の回想で、彼女が昔から「欲しい」と素直に言えない性格だったことが描かれます 。
- 17歳の時、欲しいワンピースを妹の愛子に譲りますが、その際に優馬の優しさに触れ、彼に特別な感情を抱き始めました 。
- しかし、その後愛子と優馬が付き合い始めたことで、紗栄の中に嫉妬が芽生えます 。
- 25歳になった紗栄は、優馬の父との関係や、職場の同僚との行きずりの関係でも心の虚しさを埋められず、本当に奪いたいものは愛子のすべて、特に優馬であったことを再認識するのでした 。
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