【私の彼が姉の夫になった理由】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 恵美と優馬は紗栄の家に潜入し、監禁されていると思われた父と再会しました。
  • しかし父は、自らの意志で紗栄と共に生きることを告げ、優馬は家族を裏切った父に怒りをぶつけます。
  • 優馬が父に真実を話すよう懇願したその時、父と優馬の前に、亡くなったはずの愛子本人が姿を現しました。

【私の彼が姉の夫になった理由】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

優馬と父の前に現れた、亡くなったはずの愛子。第23話の衝撃的なラストから続く第24話では、全ての謎が一つに繋がり、紗栄が行った最も恐ろしい計画の全貌と、それに絶望し、一度は心を折られてしまった愛子の姿が描かれます。

明かされる「愛子の死」の真相

「愛子?」、「本当に愛子なのか?」。優馬が驚愕する中、目の前の女性は静かに頷きます。彼女は紛れもなく、死んだはずの愛子本人だったのでした。「良かった…生きてた」。優馬は安堵の涙を流しますが、すぐに疑問が浮かびます。「じゃあ…市役所で見たあれは?」。

偽造された死亡診断書と戸籍

愛子は、優馬に「あの日のこと」を手短に話します。紗栄に階段から突き落とされて気を失った後、目を覚ますと紗栄と優馬の父がいました。そこで紗栄は、恐ろしい計画を告げたのです。「私の妹 宮田愛子はまもなく事故で死にます」「正しくは『死んだことにします』かしら」。紗栄は、大病院の院長である優馬の父に死亡診断書を偽造させ、愛子を戸籍上、この世に存在しない人間に仕立て上げたのでした。

義父殺害の証拠

優馬の父は最初、その狂気的な計画への協力を拒否します。しかし、紗栄は切り札を持っていました。「こんなこともあろうかと撮っておいて良かったわ」「現役医師の殺害現場」。それは、かつて彼が紗栄の義父(愛子の父)を殺害した証拠写真でした。紗栄は、最初から彼を完全な駒として利用するため、その弱みを握っていたのです。

全てを諦めた愛子

紗栄は、戸籍を消した愛子を一生部屋に監禁すると宣言します。「アンタは戸籍を失って仕事もできず優馬君にも会えず一生ここでつまらない人生を送るの」。そして、「アイツにそっくりなアンタの顔なんかホントは一生見たくないのに」「生かしておいてあげるって言ってるんだから感謝してほしいくらいだわ」と、歪んだ慈悲を見せつけました。

心を閉ざした愛子

全ての悪事が明るみに出てもなお、悪びれない紗栄の姿に、愛子は完全に心を折られてしまいます。「お姉ちゃんのいう通りにしてれば全てが丸く収まるの」。彼女は優馬に「お願い優馬…もう二度とここには来ないって約束して」「私のことは忘れてください」と告げ、自ら紗栄の支配下に入ることを選んでしまうのでした。

再び立ち上がるための鍵

愛子の絶望的な言葉に、優馬は諦めません。「こんな簡単に諦めるなんて愛子らしくないぞ」と彼女を励まします。その言葉に、愛子は心を動かされます。

「これ持ってって」

愛子は、優馬にかつて住んでいたマンションの鍵を渡します。「お姉ちゃんから返してもらおうと思ってたマンションの鍵」。それは単なる鍵ではなく、愛子がまだ諦めていないことを示す、優馬への無言のメッセージでした。

【私の彼が姉の夫になった理由】24話を読んだ感想(ネタバレあり)

第24話は、愛子が生きていたという、この物語で最大のどんでん返しが描かれた、まさに神回でした。彼女の「死」という絶望的な状況から、物語が一気に「救出劇」へと転換し、読んでいるこちらも安堵と興奮で胸がいっぱいになりました。紗栄の悪意が、戸籍の抹消という国家レベルの犯罪にまで及んでいたことには、もはや恐怖を通り越して呆れるほかありません。

紗栄が義父殺害の証拠まで持っていたことには驚きました。彼女は最初から全てを計算し、優馬の父を完全な駒として利用していたのです。その用意周到さには脱帽するしかありません。

一度は心を折り、紗栄の支配を受け入れようとした愛子の絶望は計り知れません。しかし、最後に優馬に託した「鍵」。これは、彼女がまだ戦う意志を失っていないことの証だと信じたいです。この鍵が、今後の反撃の文字通りの「鍵」となるのでしょう。父の罪を知り、それでも紗栄に立ち向かおうとする優馬と、心の奥底で希望を捨てていない愛子。二人が再び手を取り、この悪夢に終止符を打つ日は来るのか、目が離せません。

【私の彼が姉の夫になった理由】24話のネタバレまとめ

  • 優馬と父の前に現れたのは愛子本人であり、彼女が生きていたことが判明します。
  • 紗栄は階段から落ちて気を失った愛子を監禁し、優馬の父を脅迫して偽の死亡診断書を作成させ、愛子の戸籍を抹消していました。
  • 紗栄は、かつて優馬の父が自分の義父を殺害した証拠写真を握っており、彼を完全に支配していました。
  • 一度は絶望し、紗栄の支配を受け入れようとした愛子でしたが、去り際に優馬にかつてのマンションの鍵を託し、反撃の意志を示唆しました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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