2025.08.31

【私の彼が姉の夫になった理由】29話あらすじから結末まで全てネタバレ解

ずっちー

前話のおさらい

愛子は、姉・紗栄のドナーとなり、生体肝移植手術によって彼女の命を救うことを選択しました。
拘置所にいる優馬の父は、面会に来た妻と和解し、罪を償って帰る場所があることを確認します。
退院の日、紗栄は愛子に憎まれ口を叩きますが、最後に「なんで殺さなかったの？」と、愛子の真意を問いかけました。

Contents

【私の彼が姉の夫になった理由】第29話をネタバレありでわかりやすく解説する
- 姉妹の最後の対話
- それぞれの未来へ
  - 愛子の成長
  - 最後のやきもち
【私の彼が姉の夫になった理由】29話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【私の彼が姉の夫になった理由】29話のネタバレまとめ

【私の彼が姉の夫になった理由】第29話をネタバレありでわかりやすく解説する

自分を殺そうとした姉・紗栄の命を救うという、究極の選択をした愛子。第28話の衝撃的な決断から続く第29話では、ついに長かった姉妹の確執に終止符が打たれ、全ての登場人物たちがそれぞれの道を歩み始める、感動のフィナーレが描かれます。

姉妹の最後の対話

退院の日。「なんで殺さなかったの？」と問う紗栄に、愛子は静かに答えます。

「お互い様だね」

紗栄は「自分の手を汚すのが嫌だったから」と、愛子を殺さなかった理由を冷たく告げます。それに対し、愛子は「そっか…じゃあお互い様だね」と返しました。「私だって純粋な気持ちでドナーになったわけじゃないし」。愛子は、紗栄を助けなければ優馬と結婚できたかもしれないが、「優馬を『夫』にしたまま死ぬなんて許せない」という強い気持ちがあったことを明かします。彼女は、紗栄に生きて罪を償わせ、離婚させるためにドナーになったのでした。

明かされる最後の真実

愛子が離婚届を突きつけると、紗栄は「私はアンタを苦しめるために優馬君と結婚しただけ」「こんな結婚に執着も未練も一切ない」と強がりを見せます。しかし、愛子が静かにその場を去ろうとすると、紗栄は餞別代わりにと、最後の衝撃的な事実を告げました。「ダメになったお腹の子供は優馬君のお父様の子よ」。

逆恨みの果て

全ての嘘と悪事が暴かれ、最後に愛子から「嫌いでもいいから生きてて欲しい」「この世にたった一人の私のお姉ちゃんだから」という、無償の愛を告げられた紗栄。彼女はついに、「そうでもしなきゃ…愛子のそばでは自分を保っていられなかった」「生きてられなかったの」と、涙ながらに長年の苦しみと歪んだ本音を吐露するのでした。

それぞれの未来へ

全ての事件が終わり、登場人物たちは新たな道を歩み始めます。

愛子の成長

優馬は「強くなったな愛子…」と、幾多の困難を乗り越えた彼女の変化に驚きを隠せません。愛子は、睡眠薬を頼んだ手紙も、全ては紗栄のスマホから証拠を手に入れるための作戦だったと明かします。彼女はもう、かつての泣き虫で甘えん坊なだけの女性ではありませんでした。

最後のやきもち

愛子は、優馬と恵美の関係を「私のこと忘れてもう新しい彼女作ったのかと思っちゃった」と、少しやきもちを妬いていたことを可愛らしく告白します。そんな彼女に、優馬は「そんなわけないだろ」「やきもち焼きの愛子のことでずっと頭がいっぱいだったよ」と答え、二人はキスを交わし、完全によりを戻したのでした。

【私の彼が姉の夫になった理由】29話を読んだ感想（ネタバレあり）

第29話は、長かった復讐と憎しみの連鎖に、ついに終止符が打たれる、感動的なフィナーレのような回でした。紗栄の最後の告白、「お腹の子は優馬の父の子」という事実は衝撃的でした。彼女は最後まで嘘とプライドで自分を固めていましたが、愛子の無償の愛の前に、ついにその鎧が剥がれ落ちたのでしょう。彼女が涙を流したシーンは、彼女の中にまだ人間らしい心が残っていたことの証であり、わずかながら救いを感じることができました。

そして、愛子と優馬が、全ての障害を乗り越えて結ばれたシーンは本当に美しかったです。特に、優馬の「愛子のことでずっと頭がいっぱいだったよ」というセリフは、彼の変わらぬ愛を証明するもので、読者としても幸せな気持ちになりました。それぞれのキャラクターが罪と向き合い、あるいは許し、新たな一歩を踏み出す。壮絶な物語でしたが、最後は希望に満ちた終わり方で、読後感は非常に良かったです。愛と憎しみ、赦しと再生という、深いテーマを描ききった名作だと感じます。