【愛にはどうぞ花を添えて】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- つぼみは弁護士を同席させ、不倫相手の百合とレストランで対峙します。
- 自分が弘の妻であることを明かし、慰謝料を請求すると共に、戸籍謄本という決定的な証拠を突きつけます。
- なおも「自分はプロポーズされた」とマウントを取る百合に対し、つぼみはそのプロポーズ計画が「指輪もレストランも花束も、全て自分へのプロポーズの時と同じお下がり」であることを暴露します。
- 自分が特別だと信じていた百合のプライドは、完全に粉砕されました。
【愛にはどうぞ花を添えて】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
自分が信じていた愛の物語が、全て妻へのお下がりの使い回しだったという残酷な真実を突きつけられた百合。第10話では、絶望の淵に立たされた彼女を、つぼみが巧みな話術で復讐の協力者へと変えていく、驚愕の展開が描かれます。
甘い言葉からの突き落とし
全てを失い、涙を流す百合 。そんな彼女に、つぼみは「そう…あなたも被害者だったのね」と、まるで同情するかのような優しい言葉をかけます 。しかし、それはつぼみが仕掛けた巧妙な罠の始まりでした。
百合が少し心を許した瞬間、つぼみは表情を一変させ、冷たく言い放ちます。
「でも不倫した事実は変わらないの」
そして、「具体的な慰謝料の話をしましょうか」と、再び百合を絶望の淵へと突き落とすのです 。
決定的な脅迫 – 父親とプライベート動画
つぼみは、事前に調査済みだった百合の家庭環境に触れます。「お父様は神奈川県の警察署で勤務されているのよね」 。そして、彼女は決定的な切り札を取り出しました。それは、弘のスマートフォンから入手した、弘と百合のプライベートな動画でした 。
「これをお父様が知ったらどう思うかしら」
警察官という厳格な職業の父親に、この動画が見られること。それは、百合にとって社会的な死を意味するも同然でした。「盗撮してたの!?」と激昂する百合に対し 、つぼみは「夫の不貞行為の証拠を集めるのは当然の事よ」と冷静にかわします 。
慰謝料請求に応じなければ、この証拠が父親の目に触れるかもしれない 。その恐怖に、百合は完全に屈服します。
「ごめんなさい!それだけはやめてください!」
「なんでもしますから!」
「私達、被害者じゃない?」- 敵から仲間への巧みな誘導
百合を完膚なきまでに追い詰めたつぼみでしたが、彼女の目的は単なる慰謝料ではありませんでした。彼女は態度を和らげ、こう語りかけます。
「だって私達 被害者じゃない?」
つぼみは、百合を「不倫相手」として断罪するのではなく、「同じ嘘つきで汚らしいクズに騙されていた被害者」という共通の立場に引き入れたのです 。自分も弘に「出張」や「プロジェクト」といった嘘をつかれていたと明かすことで 、百合の警戒心を解き、二人の間に連帯感を生み出していきます。
つぼみの言葉に、百合も弘の言動に感じていた数々の違和感を思い出します 。そして、自分が信じていた完璧な恋人が、実は「ただのくずなおっさん」だったという現実をようやく受け入れ、後悔の涙を流すのでした 。
復讐の握手 – 妻と愛人の共同戦線
自分の愚かさを嘆き、これからの人生に絶望する百合 。そんな彼女は、涙ながらにつぼみに問いかけます。
「それで私は何をしたらいいですか?」
その言葉を待っていたかのように、つぼみは不敵な笑みを浮かべました。
「じゃあ…協力してもらおうかしら」 「よろしくね 半谷百合さん」
差し出されたつぼみの手を、百合は強く握り返します。こうして、夫に裏切られた妻と、その不倫相手という、本来であれば憎しみ合うはずの二人が、共通の敵を社会的に抹殺するため、最強のタッグを結成したのでした。
【愛にはどうぞ花を添えて】10話を読んだ感想(ネタバレあり)
前回のラストで百合を完膚なきまでに叩きのめしたつぼみが、今回、彼女を復讐の協力者として手懐けるという予想外の展開に、ただただ驚かされました。アメとムチの使い分けが実に見事で、もはや彼女は悲劇のヒロインではなく、冷徹な頭脳を持つ策士そのものです。
プライベートな動画を脅しの材料に使うという容赦のなさには少しゾッとしましたが、それだけ彼女が夫から受けた心の傷が深いのだと思うと、その行動にも説得力を感じます。そして何より、「私達、被害者じゃない?」と百合を懐柔していく手腕には感服しました。共通の敵を作ることで、敵だった相手をも味方につける。これほど巧みな復讐劇はなかなか見られません。
敵同士だった二人が手を組むという展開は、物語として最高に熱く、ワクワクします。全くタイプの違う二人が、これからどんな方法で共通の敵「弘」を追い詰めていくのか。最強のタッグが繰り広げるであろう、鮮やかな復讐劇の続きから目が離せません。
【愛にはどうぞ花を添えて】10話のネタバレまとめ
- つぼみは、一度は百合を「被害者」としながらも、すぐに態度を変え、慰謝料請求で追い詰めます 。
- 警察官である百合の父親の名を出し 、弘のスマホから入手したプライベートな動画を材料に彼女を脅迫します 。
- 完全に屈服した百合に対し、つぼみは「私達、被害者じゃない?」と語りかけ、共通の敵を持つ仲間として懐柔します 。
- 弘への怒りと後悔から、百合はつぼみへの協力を決意します 。
- 妻と不倫相手は握手を交わし、夫・弘への復讐のための共同戦線を結成しました 。
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