【203号室】6話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

- 高梨さんは「財布を届けた善人」という嘘をつき、さくらの家に上がり込みました。
- さくらに「彼(蓮)にはもう近づかないでね」と直接脅迫し、彼女を恐怖で支配します。
- 高梨さんの影響で蓮を突き放すようになったさくらの様子から、蓮は異変を察知します。
- 全てを悟った蓮は怒りに燃え、高梨さんの部屋のドアを激しく叩き、「さくらちゃんに何をしたんだ」と叫びました。
【203号室】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回、大切なさくらを守るため、ついに怒りを爆発させた蓮。第6話では、蓮が高梨さんと直接対決し、その狂気がさらに露わになります。そして、これまで謎の存在だった201号室の住人・城さんの口から、高梨さんの恐るべき過去と、一連の事件の核心に迫る衝撃の事実が語られます。
狂気の扉が開く
物語は、蓮が高梨さんの部屋のドアを叩き続ける緊迫したシーンから始まります。
「さくらちゃんに何をした!!!!」と叫ぶ蓮に対し、高梨さんはゆっくりとドアを開け、「はい」と平然と応じます 。その涼しい顔に、蓮の怒りは頂点に達します。
「何があったんだ!答えろ!!!!」と詰め寄る蓮ですが、高梨さんは「美味しいハンバーグが できてるのよ♡」と全く噛み合わない返答を繰り返し、蓮を部屋へと誘います 。そして、蓮の手を掴むと、恍惚の表情でこう囁きました。
「ほら早く 私達の愛の巣へ♡」
常軌を逸した言動に、蓮は「僕はアンタのことなんか1ミリも思っちゃいないんだっ!」と全力で拒絶します 。しかし、高梨さんは「誰に言わされてるの?」「やっぱりあの女のせいなのね」と、自分の歪んだ妄想の世界に閉じこもり、蓮の言葉は全く届きません 。
城さんの告白と過去の悲劇
二人の押し問答が続くなか、「やかましいぞ 近所迷惑だ!!!」という怒声と共に、201号室の住人・城さんが現れます 。城さんは強引に二人を引き離し、蓮を近所の中華料理屋「萬珍」へと連れて行きました。
そこで城さんは、蓮に衝撃の事実を告白します。
「城さんの妹さんが…」「殺された!?」
これまで蓮とさくらを監視していた城さんの目的は、ストーキングなどではなく、高梨さんへの復讐だったのです。
高梨絵美の恐るべき手口
城さんの話は、3年前に遡ります 。彼の妹は、婚約者と住んでいたアパートで、隣人だった高梨さん(本名:高梨絵美)に目をつけられてしまいました 。高梨さんは妹の婚約者に一方的に好意を寄せ、執拗にアプローチをかけましたが、当然のように拒絶されます 。
逆恨みした高梨さんは、その矛先を城さんの妹に向け、「男から身を引くように」と脅迫を始めました 。そしてある日、妹さんは突然姿を消し、その後、無惨な水死体となって発見されたのです 。
警察は高梨さんを容疑者として捜査しましたが、決定的な証拠が見つからず、彼女は不起訴処分となってしまいます 。城さんは、怒りと絶望を滲ませながら吐き捨てるように言いました。
「証拠不充分とやらでな!」
法で裁かれなかった悪魔が、今もこうして野放しになっている。それが、この事件の恐ろしい真実でした。
歪んだ執着、次のターゲットは…
城さんは、蓮に自分の目的を明かします。それは、高梨さんの罪を暴く決定的証拠を自らの手で見つけ出し、「正々堂々と死刑台に登らせるためにな!!!!」という、執念の復讐でした 。そして、妹と同じ状況に陥っている蓮とさくらを案じ、「これ以上あの女に近づくな」と強く忠告するのでした 。
その頃、さくらは高梨さんの脅迫によって、精神的に限界まで追い詰められていました。「蓮くんに近づくな!!!!」という幻聴が頭から離れず、道には同じ言葉が幻覚となって現れる始末です 。夜、心配して電話をかけてきた弟の樹と話しながら歩いていると、さくらは背後から何者かに襲われ、その場に倒れてしまいます 。
弟・樹の登場と新たな危機
意識が朦朧とするさくらの目の前に現れたのは、ナイフを手に持つ高梨さんでした 。高梨さんが無防備なさくらに襲いかかろうとした、まさにその瞬間。
「姉ちゃん」「何してんだテメエ!!!!」
電話の向こうで異変に気づいたのでしょうか、さくらの弟・樹が猛然と駆けつけ、高梨さんに立ち向かいます。倒れている姉を心配し、「大丈夫か?姉ちゃん…」と声をかける樹 。絶望的な状況の中、さくらにとって唯一の希望ともいえる新たな人物が登場し、物語は新たな局面を迎えます。
【203号室】第6話を読んだ感想(ネタバレあり)
第6話は、これまで断片的に描かれてきた恐怖の正体が明らかになり、物語の解像度がぐっと上がった神回でした。高梨さんが単なるストーカーではなく、過去に殺人を犯しながらも法を逃れた「悪魔」であったという事実は、読者の想像をはるかに超える衝撃だったのではないでしょうか。
特に、城さんの妹さんが辿った悲劇は、現在の蓮とさくらの状況とあまりにも酷似しており、他人事ではないリアルな恐怖を感じさせます。「証拠不十分で不起訴」という現実は、法の限界と、城さんがなぜこれほどまでに高梨さんに執着するのかという理由を浮き彫りにしており、物語に一層の深みを与えています。
さくらが精神的に追い詰められていく描写は非常に痛々しく、読んでいて胸が苦しくなりました。しかし、最後の最後で弟の樹がヒーローのように駆けつけるシーンは、暗闇の中に差し込んだ一筋の光のようでした。彼がこの膠着した状況をどう変えてくれるのか。新たな守護者の登場に、次話への期待が最高潮に高まります。
【203号室】第6話のネタバレまとめ
- 蓮は高梨さんと直接対決するも、彼女の異常な言動の前に話が通じず、201号室の城さんに助けられます。
- 城さんは、3年前に高梨さんが自分の妹を殺害したものの、証拠不十分で不起訴になったという衝撃の過去を告白します 。
- 城さんの目的は、高梨さんを法で裁くための決定的証拠を集めることでした 。
- 精神的に追い詰められたさくらは、夜道で高梨さんにナイフで襲撃されてしまいます。
- 絶体絶命のピンチに、さくらの弟・樹が駆けつけ、彼女を救いました 。
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