【アンバランス~私だけがブスだった~】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- マリは、自分の仕掛けた罠で弓削がメタンガス中毒により死亡したことを知り、「自分が殺した」という現実に直面しました。
- 恐怖から死体を遺棄し、弓削のスマホを破壊。マリは自らの行為を正当化し、罪悪感を抱かないように心を歪めていきました。
- その後、会社で仲間割れしていた神奈と対話し、「傷つけられたのは尊厳」という力強い言葉で彼女の心を動かし、和解を果たします。
- しかし、人を殺めたことでタガが外れたマリは、復讐の続行を決意。数週間後、次のターゲットである「フユト」こと松永を監視していました。
【アンバランス~私だけがブスだった~】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
弓削の死という取り返しのつかない罪を犯し、復讐者として覚醒したマリ。第6話では、一度は壊れた友人たちとの関係に変化が訪れる一方、マリの復讐計画が静かに、しかし着実に進行していく様子が描かれます。
友情の修復と、それぞれの告白
「私が一番傷ついてる」…癒えない心の傷
弓削の死から一ヶ月。マリの心は、後悔よりも次なるターゲット「マツナガ」への復讐心で満たされていました 。一方、会社では、マリと神奈、そして公美と弥生という形で、友人関係が二つに分断された状態が続いています 。
神奈は、自分たちがバラバラになってしまったことに心を痛めていました。マリは、神奈に「でも」や「だって」といった言い訳をせず、ただ謝ることの大切さを説きます 。しかし、神奈は「だって私が一番傷ついてるんだよ」と、自分だけが謝ることに納得できない気持ちを吐露しました 。
彼女は、あの夜の惨劇を「どこか他人事のように感じていた」と告白します 。しかし、犯人の男から「ガリガリで抱き心地最悪じゃねーか」「反応もしねーし死体とヤってるみたいだぜ」と、女性としての尊厳を徹底的に踏みにじる言葉を浴びせられました 。その言葉は今も彼女の耳から離れず、深い傷となって残っているのです 。
「ごめん…なさい」…涙の和解
神奈の苦しみを知ったマリは、憎むべきは友人ではなく、あの男たちだけだと彼女を諭します 。その言葉に後押しされ、神奈は公美に謝罪しますが、一度は拒絶されてしまいました 。公美は、神奈が心の底で自分を見下していた事実は変わらないと指摘し、逆にマリを傷つけたことをどう思うのかと問い詰めます 。
公美の言葉に、彼女自身もまたマリを深く傷つけていたことを痛感します。そして、マリのもとへ駆け寄り、「マリが受けた心の傷をどう思ってるのよ!!!」と涙ながらに謝罪しました 。マリは「謝ってもらえて嬉しいよ」と静かに受け入れ、二人の心は再び通い合います。公美もまた、「全面的に私が悪いです」と非を認め、あの時すぐに通報していれば、こんな風にはならなかったのかもしれないと後悔の念を口にしました 。
忍び寄る影と、新たな真実
探偵の訪問と、残された手がかり
友人たちが和解へと向かう中、マリの犯した罪の影が静かに忍び寄ります。ある日、神奈は探偵を名乗る女が家を訪ねてきたと、パニック状態でマリに電話をかけてきました 。探偵は行方不明になった弓削を捜しており、彼の部屋から、マリの薬ポーチが見つかったというのです 。
弓削の親は、息子の失踪に犯罪が絡んでいると疑い、警察沙汰になることを恐れて探偵を雇っていました 。探偵は、薬を預けるほど親しい仲であることから、神奈が弓削の居場所を知っているのではないかと疑っていたのです 。
「死んでくれて嬉しい」…共鳴する復讐心
探偵の訪問に怯える神奈でしたが、弓削が行方不明だと聞き、「私…『ざまあみろ』と思ったの」「死んでるかもしれないって考えたら嬉しいなって…思ってるのよ」と、自身の黒い感情をマリに告白しました 。
その言葉を聞いたマリは、安堵します 。そして、神奈も自分と同じように彼の死を望んでいると感じ、「警察に捕まるより死んでくれた方がいいよね」と、その感情に同調するのでした 。マリの中で、弓削を殺してしまった後悔は、もはや満たされた感情へと変わりつつありました 。
「私、レイプされなかったの」…公美の衝撃的な告白
後日、マリの部屋を訪れた公美は、食事をしながら衝撃的な事実を打ち明けます 。
「あの夜…私レイプされなかったの」
彼女を襲った「フユト」と名乗る男、松永は、下着を脱がせた後、「やっぱやーめた」「一番ババアに当たって残念だわ」「ヤリマンっぽいし病気とかうつされたくねーし」と、彼女を徹底的に侮辱しました 。そして、レイプする代わりに、別の屈辱的な行為を強要したのです 。公美は、他の二人と同じ被害に遭わなかったことを恥じ、その劣等感からマリに辛く当たってしまったのでした 。
次なる復讐の幕開け
「それも立派なレイプだよ」
公美の告白を聞いたマリの表情は、怒りに満ちていました。
「それも立派なレイプだよ」 。マリは公美の受けた屈辱もまた、決して許されるべきではない性的暴行だと断言します。その言葉に救われた公美は、フユトへの復讐をマリに託したいと願うのでした 。
「お前のことを調べつくす!」
あれから一ヶ月、マリは「フユト」を捜すことだけを考え、行動していました 。P医大に通う犯人グループの一人、眼鏡の男を張り込み続け、ついに主犯格である「フユト」こと松永が姿を現したのです 。彼は別の大学の学生らしいという情報も掴みます 。
マリは、逃走する松永を追いながら、決意を固めます。
「絶対見失うもんか!!!お前のことを調べつくす!」
マリの孤独な復讐は、今、友人たちの思いも背負い、次なるステージへと進み始めました。
【アンバランス~私だけがブスだった~】第6話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、登場人物たちの心の傷の深さが、これでもかというほど克明に描かれた回でした。特に、神奈が受けた言葉の暴力の描写は、読んでいて胸が張り裂けそうになります。身体的な暴力だけでなく、人の尊厳を根こそぎ奪う言葉がいかに残酷な凶器となるかを、改めて突きつけられました。
そして、公美の「レイプされなかった」という告白。これは、この物語のテーマをさらに深く掘り下げる、非常に重要な展開だと感じます。同じ被害者でありながら、その内容の違いによって生まれる劣等感や羞恥心。この複雑な乙女心を見事に描き切っていると思いました。マリが彼女の受けた仕打ちを「それも立派なレイプだよ」と断言したシーンは、本作屈指の名場面ではないでしょうか。
マリの変貌ぶりも、ますます目が離せなくなってきました。友人たちの心を救う聖母のような一面を見せる一方で、冷静に次のターゲットを追い詰めていく復讐者としての顔も持つ。弓削の死を「嬉しい」と感じる神奈の告白に、安堵し、心が満たされてさえいる彼女の姿は、もはや以前のマリではありません。彼女の正義が、この先どこへ向かうのか。新たな復讐の始まりに、ただただ息をのみました。
【アンバランス~私だけがブスだった~】第6話のネタバレまとめ
- マリは次なるターゲット「フユト」こと松永への復讐に燃え、友人関係の修復にも動き出します。
- 神奈は、犯人から受けた言葉の暴力による深い心の傷をマリに告白しました。
- 神奈と公美はマリに謝罪し、三人の友情は修復へと向かいます。
- 弓削の親が雇った探偵が神奈の元を訪れ、マリの薬ポーチが弓削の部屋から見つかったことで、マリに捜査の影が忍び寄ります。
- 公美は、あの夜「レイプはされなかった」ものの、別の形で凄惨な性的暴行を受けていたことを告白しました。
- マリは公美の受けた屈辱も「レイプだ」と断言し、友人たちの思いも背負い、松永を追い詰める決意を新たにします。
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