【ある日、お姫様になってしまった件について】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- アタナシアは、自分のフルネームが小説の悲劇の姫と完全に一致することを知り、処刑される運命を確信しました。
- 小説では、第二姫ジェニットが主人公として父クロードに愛される一方、アタナシアは彼女の引き立て役として無実の罪で殺されてしまいます。
- このあまりにも理不尽で救いのない未来を全て思い出したアタナシアは、絶望のあまり大泣きしてしまいました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
絶望の淵に立たされたアタナシアですが、彼女の周りには唯一の味方がいました。第4話では、その味方との絆と、運命を変えるための彼女の努力が描かれます。
唯一の味方と固める決意
大泣きするアタナシアのもとに駆けつけたのは、いつも彼女の面倒を優しく見てくれるメイドのリリアン・ヨルク、愛称リリーです。彼女こそ、原作の小説で唯一アタナシアの無実を訴え続け、そのせいで皇帝クロードに処刑されてしまう人物でした。
リリーは、アタナシアの母親である踊り子ダイアナの自由に生きる姿に憧れ、危険なルビー宮での仕事を自ら志願した、芯の強い女性です。自分だけでなく、心優しいリリーまで殺されてしまう未来を知ったアタナシアは、「やっぱりこの宮を早く抜け出さないといけない」と、逃亡への決意をさらに固くするのでした。
愛嬌を武器に5歳へ成長
そして月日は流れ、アタナシアは5歳になりました。原作の小説では、放置されたせいで気弱で陰のある少女に育ってしまいましたが、転生した彼女は全く違う道を歩みます。
「アーティにチョコちょーだい!」
彼女は自分の愛称を「アーティ」とし、愛嬌たっぷりに振る舞うことで、メイドたちの心をすっかり掴んでいました。この数年間の努力のかいあって、今ではメイドたちも彼女にメロメロです。以前、ルビー宮で起きていた金製品の盗難事件は、貧しい貴族出身の宮人の仕業でした。リリーが事件を解決してくれましたが、盗品が戻ってこなかったおかげで、アタナシアが自分の宝(逃亡資金)を隠しても怪しまれないという思わぬ幸運も手に入れます。
宝石眼と隠された真実
チョコレートで汚れた手を噴水で洗いに行ったアタナシアは、ふと水面に映る自分の姿に目を奪われます。そこにいたのは、輝く金髪と、透き通るような青い瞳を持つ、息をのむほど美しい少女でした。
顔立ちは母親のダイアナにそっくりですが、この青い「宝石眼」だけは父親であるクロードから受け継いだものです。この瞳は、オベリア帝国の直系の皇族だけが持つ特別な魔力の証でした。周りの人々は「クロード様の宝石眼を受け継いだのはアタナシア様だけ」と言いますが、アタナシアは知っています。小説の主人公であるジェニットも、この宝石眼をしっかりと受け継いでいることを。
予期せぬ迷子と新たな展開の予感
愛らしい姿で無邪気にお花摘みを楽しむアタナシア。それは、これまでの彼女の努力が作り上げた、束の間の平和な時間でした。しかし、夢中になっているうちに、彼女は自分が全く知らない場所に来てしまったことに気づきます。静まり返ったその場所は、いつも過ごしているルビー宮の庭とは明らかに違う雰囲気でした。この偶然の出来事が、彼女の運命の歯車を大きく動かすことになるのかもしれません。
「ある日、お姫様になってしまった件について」4話を読んだ感想(ネタバレあり)
自分の運命だけでなく、唯一の味方であるリリアンの死の運命まで知ってしまったアタナシアの心中を思うと、本当に胸が痛みます。彼女が「宮殿を抜け出す」という決意を固めるのも当然でしょう。
そんな絶望的な状況から5年、アタナシアが原作とは全く違う、愛嬌たっぷりの賢い少女に成長していて、少し希望の光が見えた気がしました。メイドたちを味方につける姿は、ただ可愛いだけでなく、生き抜くための確かな戦略を感じさせます。この調子なら、あの冷酷な皇帝の心さえも動かせるのではないかと期待してしまいますね。
そして、物語の最後に彼女が迷い込んだ見知らぬ場所。これは間違いなく、今後の物語の大きな転換点になるはずです。もしかしたら、ここで誰か重要な人物、あるいは一番会いたくないあの人物と遭遇してしまうのではないでしょうか。平和な日常からの急展開に、次のエピソードが待ちきれません。
「ある日、お姫様になってしまった件について」4話のネタバレまとめ
- アタナシアは、唯一の味方であるメイドのリリアンも処刑される運命だと知り、宮殿から抜け出す決意を新たにします。
- 5歳になったアタナシアは、原作の気弱な性格とは違い、愛嬌を振りまくことでメイドたちの心を掴むことに成功します。
- アタナシアは父クロードと同じ、オベリア皇族直系の証である「宝石眼」を受け継いでいることが明らかになります。
- お花摘みに夢中になっているうちに、アタナシアはルビー宮から離れた見知らぬ場所に迷い込んでしまいます。
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