【ある日、お姫様になってしまった件について】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- アタナシアは唯一の味方であるメイドのリリアンも処刑される運命だと知り、宮殿からの脱出を決意しました。
- 5歳になった彼女は、原作の気弱な性格とは違って愛嬌を振りまき、メイドたちの心を掴むことに成功します。
- お花摘みに夢中になっているうちに、アタナシアはルビー宮から離れた見知らぬ場所に迷い込んでしまいました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
迷子になったことがきっかけで、アタナシアの運命は原作よりも早く、そして大きく動き出すことになります。第5話は、彼女の小さな冒険と、その先に待っていた最悪の出会いの物語です。
絶好の隠し場所と新たな計画
見知らぬ場所で途方に暮れていたアタナシアですが、遠くに建物があるのを発見します。たどり着いたそこは、ルビー宮とは違う、綺麗に管理された宮殿でした。人の気配が全くないことから、彼女はここを自分の逃走資金の隠し場所にしようと思いつきます。
姫としての暮らしは、処刑さえされなければまさに楽園です。しかし、この皇宮にはクロードという時限爆弾が存在する以上、気を抜くことはできません。9歳になる前に父に会わず、18歳になる前にここを出ていく。その計画を成功させるため、アタナシアは着々と準備を進めていました。
天才少女の秘密の夜間活動
転生のおかげで、アタナシアはこの世界の言葉や文字を早くから習得していました。侍女たちが文字の読み書きを教わるのはもっと先のことだったため、彼女が文字を書くと「天才だ」と大騒ぎになります。
そんなある日、侍女たちがルビー宮の大掃除を計画しているのを耳にしたアタナシアは、隠していた逃走資金を移動させる必要に迫られました。彼女はベッドの下から貴金属を詰めた巾着を2つ取り出すと、それを自分の太ももにしっかりと縛りつけます。そして、リリーがお休みのキスをして部屋を出ていくと、アタナシアは夜の闇に紛れて、あの誰もいない宮へと向かうのでした。
金の像と迫りくる影
宝の入った巾着はかなり重く、目的地に着く頃にはヘトヘトです。土を掘る道具もなく、手を汚せばリリーにバレてしまうため、その日はひとまず茂みに宝を隠して戻るしかありませんでした。
その後も、アタナシアは数日に一度のペースで宮殿を抜け出し、少しずつ宝を運び続けます。その日も、彼女は例の宮を訪れていました。少し散策してみると、宮殿の中にはたくさんの金の像が飾られており、アタナシアは思わず興奮します。「本物の金かな?」と、無邪気に像にかじりついて確認しようとした、その時でした。
最悪の出会い
背後から、氷のように冷たい声が響き渡ります。
「俺の城にいつからこんな虫けらがいたのか」
その声に、アタナシアの体は凍りつきました。豪華な場所には近づかないとあれほど注意していたのに、金の像に夢中になるあまり、最も警戒すべき人物の縄張りに足を踏み入れてしまっていたのです。原作で初めて会うはずだった9歳よりも4年も早く、5歳のアタナシアは最悪の形で父クロードと遭遇してしまいました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」5話を読んだ感想(ネタバレあり)
逃走資金を太ももに巻きつけて、夜中に小さな体で一生懸命走り回るアタナシアの姿が、健気でとても可愛らしかったです。筋トレのようになっているのでは、と思わず笑ってしまいました。彼女の必死さが伝わってくる、応援したくなるシーンですね。
しかし、その努力が裏目に出てしまう展開にはハラハラしました。「豪華な場所には近づかない」と決めていたのに、目の前の金の像にテンションが上がって我を忘れてしまうあたり、やはりまだ5歳の子供なのだなと感じます。その子供らしさが、かえって彼女を最大の危機に追い込んでしまったのが皮肉です。
そして、ついに訪れてしまった皇帝クロードとの遭遇。原作より4年も早いこの出会いは、物語の展開を全く予測できないものにしました。アタナシアはこの絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのか、そして冷酷な皇帝は目の前の小さな「虫けら」にどう反応するのか。緊張感MAXの引きに、次回が気になって仕方がありません。
「ある日、お姫様になってしまった件について」5話のネタバレまとめ
- 迷子になったアタナシアは、逃走資金を隠すのに最適な、誰もいない宮殿を発見します。
- ルビー宮の大掃除をきっかけに、夜中にこっそり宮殿を抜け出し、宝を新しい隠し場所へ運び始めました。
- ある日、隠し場所の宮でたくさんの金の像を見つけて興奮していたところ、背後から謎の人物に声をかけられます。
- 原作で出会うはずだった9歳よりも4年も早く、5歳のアタナシアは父である皇帝クロードと最悪の形で遭遇してしまいました。
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