【ある日、お姫様になってしまった件について】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 迷子になったアタナシアは、逃走資金を隠すのに最適な、誰もいない宮殿を発見しました。
- 夜中にこっそり宮殿を抜け出し、宝を新しい隠し場所へ運び始めましたが、そこで金の像に夢中になってしまいます。
- 原作で出会うはずだった9歳よりも4年も早く、5歳のアタナシアは父である皇帝クロードと最悪の形で遭遇してしまいました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
最悪のタイミングで最悪の人物と出会ってしまったアタナシア。第6話では、そんな彼女の絶体絶命の状況と、予測不能な皇帝クロードの反応が描かれます。
予期せぬ遭遇と暴かれる秘密
背後からの冷たい声に振り返ると、そこにいたのは紛れもない皇帝クロードでした。金色の髪と宝石のような青い瞳、小説の挿絵で見た通りの姿です。あまりの衝撃に、アタナシアの足元から隠し持っていた逃走資金の巾着が落ち、中の宝石や貴金属が音を立てて散らばってしまいました。
「その顔、見覚えがあるな」
クロードはアタナシアをじっと見つめ、かつてシオドナから来た踊り子の女、つまりアタナシアの母親に似ていると呟きます。原作では9歳で、しかも皇帝宮の庭園で出会うはずだったのに。ここはどこなのか、なぜ今出会ってしまったのか、アタナシアの頭の中は真っ白になります。
クロードは無表情のまま彼女に手を伸ばすと、その小さな顎に触れ、「あの女が付けた名前を思い出した。アタナシアだったな」と言い放ちました。
生かされた理由と原作とのズレ
殺されるかもしれない。心臓が激しく脈打ち、アタナシアの体は恐怖で震えが止まりません。本来、オベリア帝国で「不滅」を意味する名前は、次期皇帝となる正式な後継者のみに、現皇帝から授けられるものでした。踊り子が勝手に娘につけたこの名前は、皇帝に対する反逆とも取れる行為です。
クロードはルビー宮の人間を皆殺しにした時、アタナシアも殺すつもりでした。しかし、この生意気な名前を聞いた時、「名前の通り生き残れるか見ものだ」と、ただの気まぐれで彼女を生かしておいたのです。
その殺そうとした娘を目の前に、クロードはなんと彼女の目線に合わせてしゃがみ込み、「大きくなったな」と声をかけました。原作では9歳の自分を無視したはずなのに。あまりにも違う展開に、アタナシアの混乱は頂点に達します。
予測不能な皇帝の行動
恐怖で固まるアタナシアの足元から、もう一つの巾着が滑り落ち、さらに多くの宝物が散らばりました。クロードの足元まで転がった宝石を、彼は無言で踏み割ります。そして、ゆっくりと彼女に手を伸ばしてきました。
もう終わりだ、とアタナシアが目を閉じた瞬間、予想に反してクロードは彼女の両脇を抱え、ひょいと抱き上げました。
「重いな」
理解不能な状況の中で発せられたその一言に、アタナシアは呆然とします。「頬がはちきれそうだとは思っていたが、こんなに重いとは」と続く言葉に、地味にショックを受けつつも、なぜジェニット一筋のはずの皇帝が自分に話しかけるのか、彼女の混乱は収まりません。
「俺の宮で何をしていた」というクロードの問いかけに、アタナシアはここが皇帝の私的な宮殿だったという衝撃の事実を知るのでした。
「ある日、お姫様になってしまった件について」6話を読んだ感想(ネタバレあり)
金の像のお尻にかじりついていたところを、よりにもよって皇帝本人に見られてしまうという、コメディのような展開で始まった第6話ですが、その後の緊張感はすさまじかったですね。いつ殺されてもおかしくないという状況がひしひしと伝わってきて、アタナシアと一緒に心臓が縮み上がる思いでした。
護衛の騎士が驚く様子からも、クロードが普段いかに冷酷で残虐な人物であるかがうかがえます。そんな彼が、アタナシアを殺すどころか抱き上げるという行動に出たのは、本当に驚きでした。原作の設定がどんどん崩れていき、全く先が読めません。
もしかしたら、血の繋がった実の娘に対して、ほんの少しは情のようなものが湧いたのでしょうか。それとも、ただの気まぐれか。アタナシアがぶちまけた大量の貴金属を全く気にしていない様子からすると、5歳の子供が盗みを働いているとは夢にも思っていないのでしょうね。「キラキラしたものが好きなんだな」くらいにしか考えていなさそうです。
原作とは大幅にずれてしまったこの緊急事態を、アタナシアがどう乗り切るのか。彼女の対応力が試される局面であり、今後の展開から目が離せません。
「ある日、お姫様になってしまった件について」6話のネタバレまとめ
- アタナシアは、自分の隠れ家だと思っていた宮殿で、皇帝クロード本人と遭遇してしまいます。
- 衝撃で、隠し持っていた逃走資金(貴金属)をクロードの目の前でぶちまけてしまいました。
- クロードは、かつて気まぐれで生かしておいた娘アタナシアだと気づき、彼女に話しかけます。
- 殺されると覚悟したアタナシアでしたが、クロードは彼女を殺すどころか抱き上げ、「重いな」と一言だけ告げました。
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