【ある日、お姫様になってしまった件について】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- アタナシアは、自分の隠れ家だと思っていた宮殿で、皇帝クロード本人と遭遇してしまいました。
- 衝撃のあまり、隠し持っていた逃走資金をクロードの目の前でぶちまけてしまいます。
- 殺されると覚悟したアタナシアでしたが、クロードは彼女を殺すどころか抱き上げ、「重いな」とだけ告げるという予測不能な行動に出ました。
「ある日、お姫様になってしまった件について」第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
皇帝クロードとの最悪の出会いを果たしたアタナシア。第7話では、彼女の生死をかけた、世にも恐ろしいお茶会が始まります。
生死をかけたお茶会
ルビー宮よりも豪華でありながら、どこかシンプルなこの宮が皇帝の私的な宮殿だったとは。アタナシアは、原作の9歳の自分が皇帝宮に迷い込んだのも、これほど近かったからなのかと妙に納得します。
クロードは、アタナシアが先ほどかじりついた金の天使像にちらりと目をやります。彼女が恐怖で何も言えずにいると、護衛騎士のフィリックスが「おもちゃだと思われたのでは」と助け舟を出してくれました。クロードは「遊んでいて迷子になったようだな」と納得すると、なんと「お茶でもするとしよう」と提案します。
皇帝宮の一室に、紅茶とケーキが用意され、父と娘はテーブルを挟んで向かい合います。その視線が恐ろしくてたまらないアタナシア。彼女が必死に笑顔を作ると、クロードは「アーティ話せるよ」という彼女の言葉を聞き、フィリックスに退室を命じます。
帝王の名が持つ重み
まさかの父と一対一という状況に、アタナシアの緊張は頂点に達しました。クロードは「アタナシア」という名前の意味を知っているかと問いかけます。そして、その名が「永遠」と「不滅」を意味し、オベリア帝国では正式な後継者にのみ与えられる特別なものであることを語り始めました。
皇帝だった兄を殺して自ら帝位についたクロードでさえ、皇后の実子ではなかったため、この帝王の名前だけは手にすることができなかったのです。彼の言葉からは、そのことに対する深いコンプレックスがにじみ出ていました。アタナシアは、自分はこの名前のせいで殺されるのかもしれない、という嫌な予感を覚えます。
笑顔の裏の必死な攻防
「子供が好きそうな物を用意させたのだから食べろ」
クロードの言葉は、普通に話しているだけなのにすさまじい威圧感を放ちます。「お前が食べないのであれば、これを持ってきた者たちを罰するしかない」とまで言われ、アタナシアは震える手でケーキを口に運びました。メイドたちの命がかかっている、もう少し長生きしたい、そのためには笑わなければ。彼女は必死に「おいちい」と微笑んでみせます。
そんな彼女に、クロードは作法を誰に教わったのかと尋ねました。リリーだと答えると、彼は「リリアン・ヨルクか」とフルネームまで知っています。そして、5年前にリリーが自らクロードの前に進み出て、アタナシアの面倒を見たいと願い出たこと、そして「俺の前に立ちふさがって死ななかったのは、お前の母親とその女だけだ」と吐き捨てるように言いました。アタナシアは、リリーの勇気に改めて感動します。
運命を決める最後の試練
張り詰めた沈黙の後、クロードはアタナシアをまっすぐに見つめ、問いかけました。
「俺が誰かわかっているのか」
その言葉に、アタナシアは驚きのあまりフォークを落としてしまいます。そして悟りました。今日、彼が自分をここまで連れてきたのは、これが理由なのだと。これは、彼の興味を引いた自分に与えられた、運命を決める試練。この問いにどう答えるかで、もう少し生かされるか、今ここで殺されるかが決まるのでした。
「ある日、お姫様になってしまった件について」7話を読んだ感想(ネタバレあり)
いつ殺されてもおかしくない人物と二人きりでお茶をするという、想像を絶する状況に置かれたアタナシアの心境を思うと、こちらまで胃が痛くなりそうでした。特に、クロードの宝石眼が鋭く光る描写は本当に恐ろしく、彼の威圧感を見事に表現していると感じます。
そして、このお茶会を通して、クロードが決して単純な悪役ではない、複雑な内面を持つキャラクターであることが少しずつ見えてきました。帝王の名に対する彼の執着やコンプレックスは、彼の行動原理を理解する上で重要な鍵になりそうです。
物語の最後に突きつけられた「俺が誰かわかっているのか」という問いは、まさに究極の選択ですね。父親だと正直に答えるべきか、それとも知らないふりをして無垢な子供を演じきるべきか。どちらに転んでも死ぬ可能性があるこの状況で、アタナシアがどんな答えを導き出すのか。まさに息をのむような cliffhanger で、次回が非常に気になります。
「ある日、お姫様になってしまった件について」7話のネタバレまとめ
- クロードはアタナシアを罰することなく、皇帝宮で二人きりのお茶会を始めます。
- アタナシアは殺される恐怖と戦いながら、必死に愛らしく無垢な子供を演じ続けました。
- クロードは「アタナシア」という帝王の名が持つ重みと、自身がその名を持てなかった過去を語ります。
- お茶会は、アタナシアの生死を判断するための試練であり、最後に彼女は「俺が誰かわかっているのか」という究極の問いを突きつけられます。
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