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漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 義父が癌で余命わずかであること、そして夫・賢一が血の繋がらない養子であるという、家族の重大な秘密が明かされました 。
  • 病床の義父の最後の願いを聞き入れ、令美は一度は「手打ち」としますが、その条件として加恵にフリマアカウントの凍結や被害者への謝罪などを約束させました 。
  • 義父の死後、その葬儀の際に令美の娘のよだれが服に付いたとして、加恵がクリーニング代を請求してくるという暴挙に出ました 。
  • これに愛想が尽きた令美は、賢一の同意も得て義弟夫婦と完全に絶縁。家の鍵を交換し、連絡先をブロックするなど、物理的にも関係を断ち切ったのでした 。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する

義弟夫婦との絶縁を果たし、平穏な日々が戻るかと思われた令美。しかし、義母との関係が新たな悩みの種となります。令美が「同居生活がうまくいってないんですか?」と核心を突いた一言から、物語は再び不穏な方向へと動き始めます。

義母のため息に隠された本音

令美の問いかけに、義母は「そんなことはないのよ?」と一度は否定します 。加恵が来てから家が明るくなったと感じている一方で、賢一と令美に申し訳ないという罪悪感を抱えていたのです 。義母の頻繁な訪問と手土産は、その罪滅ぼし的な意味合いがあったのでした

マイホーム計画が義母の態度を豹変させる

令美が義母を安心させようと「うちももうすぐマイホームを購入する予定なので…」と打ち明けると、義母の態度が一変します 。彼女は「ほら賢一はこれまでずっと頼りなかったじゃない?」と、なぜか賢一を下げ、要領の良い浩二を褒め称えるような言動を見せ始めました

さらに令美が「新居は今より実家から遠くなると思います」と伝えると、義母は「ごめんなさいね、居座っちゃって!」と話を遮り、そそくさと帰ってしまいます 。この不可解な言動が、後の大きな騒動の火種となるのでした

義母の入院と最悪の鉢合わせ

その後、義母の訪問はぱったりと止みます 。しばらくして、賢一から義母が入院したという連絡が入りました 。癌などではなく、手術をすればすぐに回復するレベルとのこと 。令美は義弟夫婦が義母の不在中に好き放題するのではないかと懸念しつつも、お見舞いに行くことを決意します

加恵と顔を合わせないよう、賢一を通じて義母に時間調整を頼んだ令美。しかし、病院のロビーに到着すると、そこには待ち構えていたかのように加恵の姿がありました 。加恵は悪びれる様子もなく、「お義母さんの荷物を乗せていってもらえません?」と大量の荷物を令美たちの車に運ぶよう要求してきます

病室で繰り広げられる醜い攻防

病室で義母が寝ているのをいいことに、加恵の暴走は加速します。彼女は令美に対し、お見舞い金を直接自分に渡すよう要求 。さらに、自分たちが義母と同居していることを盾に、マウントを取り始めます

故人への冒涜と衝撃の費用請求

加恵の暴言はエスカレートし、亡くなった義父のことまで「やっとあの口煩いジジイがいなくなったんだから…」と罵る始末 。この故人を冒涜する言葉に、令美は加恵の人間性を完全に見限ります

さらに加恵は、義母の入院にかかった諸経費だという明細書を突きつけ、「もちろん折半ですよね?」と金の無心を始めました

遺産を巡る醜い争いと最後の侮辱

話題は遺産相続へと移ります。賢一が養子縁組をしているため、法律上は実子と同じ相続権を持つことを令美が説明すると、加恵は激昂 。「実子でもないくせに遺産受け取るとか異常!」「どうせ令美さんの指示なんでしょ!」と、令美を金の亡者であるかのように罵ります

そして、加恵はとどめの一撃として、義母が陰で言っていたという嘘をでっちあげ、令美にこう言い放ったのです。

「『令美さんは賢一のお金目当てで結婚したんじゃないの?』っていつも言ってますよ」

この言葉に、令美の心は完全に冷え切るのでした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】6話を読んだ感想(ネタバレあり)

第6話は、義父の死という悲しみを乗り越える間もなく、残された家族の醜いエゴと欲望が剥き出しになる、非常に後味の悪い回でした。特に義母の言動には、読んでいて終始複雑な気持ちにさせられました。息子のことを心配しているようで、結局は自分の世間体や感情を優先し、その煮え切らない態度が結果的に加恵を増長させている元凶の一つだと感じます。

そして、加恵の言動はもはや常軌を逸しています。絶縁されたはずなのに、何の悪びれもなく現れ、金銭を要求し、マウントを取る。極めつけは、亡くなった義父を「口煩いジジイ」と罵るシーンです。人として超えてはならない一線を軽々と超えてくる彼女の姿には、強い嫌悪感を覚えずにはいられませんでした。

遺産相続に関する無知と強欲さ、そして最後の「お金目当てで結婚した」という暴言は、人の心を傷つけることに何の躊躇もない彼女の性格を如実に表しています。もはや話し合いで解決できるレベルの問題ではないことは明らかです。令美が再び、そして今度こそ決定的に、この家族との決別を決意するであろうことを予感させる、息詰まる展開でした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】6話のネタバレまとめ

  • 義母が令美の家に頻繁に訪れるようになり、その言動から令美は同居生活がうまくいっていないこと、そして義母が賢一に対して負い目を感じていることを見抜きます 。
  • その後、義母が入院。お見舞いに行った病院で、令美は待ち構えていた加恵と鉢合わせてしまいます 。
  • 加恵は病室で令美に対し、お見舞い金の直接要求、マウント、入院費用の水増し請求など、やりたい放題の限りを尽くします 。
  • さらに加恵は、亡き義父を「口煩いジジイ」と冒涜し、賢一が遺産を相続することに激怒 。令美が金目当てで結婚したかのような暴言を吐き、令美の心を深く傷つけました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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