漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】15話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 令美は、加恵の過去を知った上で、彼女の行いを許さず、絶縁する意思を固めました。
- 賢一も妻の覚悟を受け、義弟夫婦との問題を最終的に解決するための準備を整えます。
- 義母の退院祝いの席で、賢一は家族全員に対し、「この家を売却する」という衝撃的な計画を宣言しました。
- 狼狽する義弟夫婦に対し、賢一は家の維持コストや将来の介護問題などを挙げ、合理的な理由で反論。彼らの甘えを一切許しませんでした。
- 追い詰められた義弟夫婦が、賢一が養子であることを罵っても、彼は全く動じず、「いらないから売るだけ」と冷徹に言い放ち、過去のトラウマを完全に克服した姿を見せました。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫・賢一による「実家売却宣言」という爆弾投下で、凍りつく義家族。第15話は、その混乱の渦中から幕を開けます。常識が一切通用しない義妹・加恵のありえない反論と、ついに堪忍袋の緒が切れた賢一の、決定的ともいえる反撃が描かれます。
宇宙人との対話?―義妹のありえない解釈
賢一の宣言に対し、加恵と浩二は「そんな金ねーもん!」と即座に反発。すると加恵は、あろうことか「わかった!賢一さんの持ち分25%を安く売ってくれるって話じゃないの?」と、驚くべき解釈を披露します。
さらに彼女は、「あっでもうち子供2人いるしお金ないんで♡」「数十万でお願いしますね?忖度ヨロです!」と、数千万円の価値があるはずの資産を、数十万円で譲れというとんでもない要求を笑顔で突き付けたのです。その常識とかけ離れた言動に、令美は「加恵ちゃんは…宇宙人…なのか…?」と戦慄します。
義母の逆ギレと濡れ衣
もちろん賢一がそんな要求を飲むはずもなく、話が平行線を辿ると、今度は義母が令美に攻撃の矛先を向け始めます。「賢一さんが養子だったから、令美さんは出会った時からずっと当てが外れたんでしょ!?」「加恵に意地悪ばっかり…」と、これまでの全てのトラブルの原因が、あたかも令美にあるかのように濡れ衣を着せ始めたのです。
「家族」という名の呪い
義母は、披露宴の席次、お下がりの件、税理士の話まで持ち出し、令美が加恵をいじめてきたと主張。しかし令美は「私にとっての家族は賢一と娘の3人だよ?」と冷静に反論します。すると加恵は「私たちもひっくるめて家族でしょ!」と逆上。浩二も「家族なんだから…」「もう忘れよ!」と、これまで何度も賢一を縛り付けてきた魔法の言葉「家族」を連呼し、問題をうやむやにしようとします。
賢一の覚醒、そして反撃の切り札
その言葉が、ついに賢一の心の最後の壁を破壊しました。彼はテーブルに手を叩きつけ、静かに、しかし燃えるような怒りを込めて叫びます。
「家族だからなんだよ…!」
「家族だからって何を言っても何をしても許されるのか?」。そう問い詰める賢一の姿は、もはや過去の気弱な兄ではありませんでした。そして彼は、反撃の切り札として、おもむろにスマートフォンの録音データを再生し始めます。
暴かれるもう一つの罪―育児放棄の証拠
賢一が再生したのは、義母のお見舞いに行った日の夜、加恵に呼び出された時の電話の音声でした。録音の中で加恵は、寝ている子供たちを家に置いたまま、「たまには息抜きしたいの!」という理由だけで、夜中に賢一をコンビニに呼び出していたのです。
賢一が「子供たちはどうしてるんだよ!」と心配しても、加恵は「見守りカメラは置いてるし!」「いつも何も起きないし」と全く悪びれる様子がありません。それは、彼女が常習的に育児放棄を行っていたことを示す、決定的な証拠だったのでした。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】15話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の話は、前半の加恵の宇宙人ぶりに呆れ、後半の賢一の覚醒ぶりに震える、感情のジェットコースターのような回でした。「数十万で家を売って」と笑顔で言う加恵の姿は、もはや狂気の沙汰。常識や計算ができないというレベルではなく、自分に都合のいいように世界が見えているのだと思うと、心底恐ろしくなりました。
そして、義母と浩二が連呼する「家族」という言葉の暴力性。それは、これまで賢一を縛り付けてきた呪いの言葉そのものでした。だからこそ、賢一が「家族だからなんだよ…!」と、その呪いを自らの手で破壊したシーンは、本作最大級のカタルシスでした。
最後の「育児放棄」という新たな爆弾は、これまでの金銭トラブルや親戚間のいざこざとは次元が違います。子供の命に関わる問題であり、もはや「家族だから」では済まされない領域です。この決定的な証拠を突きつけられた時、加恵と、そして彼女を庇い続けてきた浩二はどんな顔をするのでしょうか。賢一の華麗なる反撃の続きが、今から楽しみでなりません。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】15話のネタバレまとめ
- 賢一の「家を売却する」という宣言に対し、加恵は「彼の持ち分を数十万円で譲ってもらう話」だと、ありえない解釈をして要求しました。
- 要求が通らないと見るや、今度は義母が加勢し、すべてのトラブルの原因は令美にあるかのような嘘の主張を繰り広げます。
- 義弟・浩二が「家族だから」という言葉で問題をうやむやにしようとしたことが引き金となり、ついに賢一が激昂しました。
- 賢一は反撃の切り札として、加恵が夜中に子供たちを家に置いたまま外出していた「育児放棄」の証拠となる録音データを再生します。
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